しろくまシンガポールからバルセロナへ行く」カテゴリーアーカイブ

しろくまシンガポールからバルセロナへ行く〜119〜

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☆その後の持ち主☆

その後

無事に家に着いた持ち主は

2日間に渡る

腹痛、下痢、嘔吐に

見舞われました。

それだけでなく

体調不良のせいか

いつもは、ならない時差ボケに

1週間近く苦しみました。

弱ってしまったのか

その後にひいた風邪も

なかなか治りません。

それでも持ち主の心が元気なのは

シンガポールからバルセロナへの

エリーとの旅がとても楽しかったからだと思います。

しろくまシンガポールからバルセロナへ行く〜118〜

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☆帰国☆

帰り便では寝てばかりの

持ち主は、感覚的にはかなり早く

日本に到着してしまいました。

エリーとの楽しかった旅も

これでおしまいです。

なんとも寂しいです。

空港からは

持ち主は成田エクスプレス

エリーはバスに乗るため

ここでお別れです。

ふたりは、さようならをしました。

持ち主は、少し感傷的になっていましが

やって来た成田エクスプレスが新型だったので

テンションが、少しだけ上がりました。

成田エクスプレスの中で

持ち主は写真を見て、しみじみ旅を思い出していました。

その瞬間です。なんと成田エクスプレスが止まったのです。

それから、動き出すまでに1時間。

結局、トラブル女子の持ち主は、行きだけでなく帰りにも電車が止まり

最後までトラブルに見舞われたのでした。

しろくまシンガポールからバルセロナへ行く〜117〜

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☆ブランドもの☆

日本行きの便に乗ると

それだけでなんだか

ほっとします。

飛行機の中で

持ち主は寝てばかりでしたが

エリーおすすめの映画

トワイライトもちゃんと見ました。

エリーは、あいかわらず

エドワードかっこいい

を、連発していましたが

どうしても持ち主には、エドワードが会社の同僚に見えてしまうのでした。

映画を見ながら、毛布にくるまってぬくぬくしていた持ち主は

すごいことに気づきました。

なんと、飛行機の毛布がGIVANCYだったのです。

さすが、シンガポール航空です。

しろくまシンガポールからバルセロナへ行く〜116〜

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☆足もみ☆

14時間後、2人は

懐かしのシンガポールに

到着しました。

次の便が出発するまでの時間

なにをしようかと考えていた2人は

いいものを見つけました。

無料の足もみマシーンです。

2人は、並んで足もみをしました。

疲れた足にかなり効きます。

けれども、足もみマシーンは通路にあるため

持ち主たちの前をたくさんの人々が通ります。

そして人々はみな、不思議そうに2人を見ます。

でも、そんなことは気になりません。

それくらい、足もみは気持ちのよいものなのでした。

しろくまシンガポールからバルセロナへ行く〜115〜

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☆戦い☆

持ち主の隣のおじさんは

大きめなので

持ち主側の肘掛けを使うことは

仕方ないかもしれません。

でも、おじさんの肘は

だんだんと持ち主の陣地内を

浸食するようになったのです。

持ち主は、自分の座席なのに

なんだかとっても窮屈です。

ちょっとイラッとしたので

おじさんの肘を持ち主の肘で、追い返してやりました。

しかしおじさんはめげず、何回も何回も

持ち主の方に肘を大きく張り出そうとするのです。

その度に持ち主は、おじさんを追い返します。

おじさん、いいかげんにあきらめてください。

持ち主は思っていました。

前の席は、スキンヘッドにガタイのよい2人組のおじさんでした。

どうやらこの2人、カップルのようです。

話すときもごはんを食べるときもとっても仲良しで

いつもいちゃいちゃしているのです。

そんな2人の隣に座ったのは

同じくスキンヘッドで、ガタイのよいお兄さんでした。

端から見ると、仲良し3人組のように見えますが

実情は、カップル+1です。

あちらもきっと、とってもやりにくかったと思います。

しろくまシンガポールからバルセロナへ行く〜114〜

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☆隣の人☆

飛行機に乗り込むと

まだまだ席は空いています。

持ち主とエリーは

窓際3人席の通路側でした。

この窓際に座る人が

巨大な人でないことを祈ります。

前の席は、がたいのよい

スキンヘッドの男性2人組で

後ろもおじさん3人組です。

みんな、大きくてハムのようです。

お隣には、ぜひハムじゃない人を希望します。

ミラノに着くと、ぞくぞくと乗客が乗り込んできます。

バルセロナでは空席だった持ち主の隣の席も埋まるでしょう。

持ち主たちは、どうか小柄な人が来るようにと、願っていました。

でも、なかなか隣の人はこないのです。

もう、そろそろ乗り込む人も終わるかと思われてきました。

もしかして、隣は空席かもしれません。そうすると、とてもありがたいです。

そんな期待をしていたら、太ったおじさんが

持ち主たちの横に立ち止まったのです。

ハムおじさんです。

おじさんは、持ち主の隣の人でした。

一番望んでいなかった大きめタイプです。

そしてこの後、持ち主とおじさんの14時間に渡る陣地取り合戦が続くのでした。

しろくまシンガポールからバルセロナへ行く〜113〜

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☆セグウェイ☆

空港には、あっという間に

着いてしまいました。

もう、バルセロナとはお別れです。

けれども2人には

過酷な22時間飛行機の旅が

待っています。

その時、持ち主が叫びました。

セグウェイだ!

なんと、バルセロナの空港の職員のおじさんが、セグウェイに乗っていたのです。

テレビで見たことはありましたが、実物を見たのは初めてだったので興奮します。

セグウェイ。動いているところも、初めて見ました。

しろくまシンガポールからバルセロナへ行く〜112〜

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☆チェックアウト☆

帰国の日の朝が来ました。

いよいよ、旅も終わりです。

昨晩

受付にいたバンコじいさんに

朝7時に

チェックアウトすることを伝えると

笑顔で了解してくれました。

そして、朝ロビーにいてくれたのは

ホテルに連れて来てくれた

おばさんでした。

バンコじいさんにも、おばさんにも、たくさんお世話になったので

その気持ちを伝えたいのですが、なかなか難しいです。

グラシアスとしか言えないことが、情けないです。

そしてホテルを出た2人は、昨晩の地下鉄での失敗を考慮して

バルセロナの朝もやの中、がらがらスーツケースをひいて

歩いてバス停まで行ったのでした。

しろくまシンガポールからバルセロナへ行く〜111〜

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☆凱旋門の呪い3☆

夕飯の店をでて

歩きながら持ち主は言いました。

地下鉄、乗っちゃう?

そうなんです。

あんなに悩んで回数券を買ったのに

バルセロナは

ほとんどが歩いて行けるところ

ばかりだったので

回数券がまだ残っているのです。

乗っちゃうか?

いつもなら、歩いて帰る道のり、2人は贅沢をすることに決めました。

この選択が、最後の呪いの序章となることも知らずに。

2人のホテルは、地下鉄の駅テティアンから数分のところにありますが

でも、これまでテティアンの駅を利用したことは、ありませんでした。

地下鉄テティアンの駅に着き、地上に出た瞬間、

2人は地下鉄に乗ったことを後悔しました。

なぜなら、自分たちのホテルがある方向が、まったくわからなかったからです。

そうなんです。この付近は、碁盤の目状に道が広がっているため

道の太さは同じで、地図を見ても、どこにいるかがわからないのです。

2人は焦りました。周りはまっくらなのです。

しかし、思い出しました。この付近には、あの呪いの凱旋門があるはずです。

凱旋門を背にした左手側に、ホテルがあるはずです。

持ち主たちは、道が交差した場所にある広場まで行きました。

時刻は19時すぎ、真っ暗な広場の中は、なんだか危険な香りです。

持ち主が、周りを警戒し、エリーが凱旋門を探します。

あったよ!

エリーの声に導かれて振り向くと

真っ暗の闇の中に、ぼんやりと凱旋門が浮かんでいました。

凱旋門の呪いで迷ったのか、凱旋門のおかげで道がわかるのか

どちらなのかは謎なのですが、2人はホテルへとたどり着くことができたのです。

しろくまシンガポールからバルセロナへ行く〜110〜

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☆レンジ☆

牛を見てからは

小物を買ったりお店を覗いたりして

持ち主たちは

最後のバルセロナを楽しみました。

でも、2人の悩みは夕飯です。

まず、現金があまりありません。

次に、疲れているので

あまりパワーを

使わない店に行きたいです。

でも、一番の問題は、食べたいものが

まったく思いつかないことだったのです。

よいお店はないかと、見回していると、不思議な店を見つけました。

棚に、いろんなお惣菜がパックに入って売っています。

そして、その向こうには、椅子とテーブルとレンジが並んでいるのです。

どうやら、お惣菜を買ったら、レンジで温めて食べられるようです。

これは、疲れた2人にぴったりです。値段もチープです。

お店のおばさんも、真剣に話し合う持ち主とエリーを、ニコニコ見ています。

そこで2人は夕飯はこの店に決定し

パスタと、不足がちだった野菜とスペインオムレツを購入しました。

レンジでチンすると、ほかほかです。

味もそこそこです。

こんな風に、2人の旅の最後の夕飯は終わりました。