今更ですが、あけましておめでとうございます。
なぜこんな今更おめでとうになったかとういうと、それは年始の持ち主の滑り出しの悪さにあったんです。

まず元旦、いつもは１杯しか飲まないワインを、持ち主は珍しくワインを２杯飲んだんです。すると、頭が割れるように痛くなり、おかげで元旦の後半から２日は寝て過ごしました。

そしてようやく復活した３日、持ち主が実家から自宅へとのんびり帰る途中にその事件は起きたのです。
お友達数人から、画像とともにFacebook乗っ取られてるよ。のメッセージ。

持ち主はFacebookを開こうとしますが開けません。パスワードを乗っ取られています。
今度はパスワードを解除しようとするも、パスワードが送られてくるメールアドレスにアクセスできません。こちらも乗っ取られています。
持ち主パニック。

電話を使う方法でパスワード解除をしようとすると、引っ越した時に電話番号を変えていなかったため解除できません。プロバイダは年末年始休みです。持ち主お手上げ。

その間にも、Facebookで暴れるニセ持ち主への報告がどんどん入り、嘘の持ち主に騙されてLineを乗っ取られた友人からどうしらいいかと問い合わせる連絡が入り、持ち主再パニック。

どうにもできない時ってあるんです。ふて寝するしかない時ってあるんです。

翌日、開始時間とともにプロバイダに連絡し、持ち主はパスワードを取り戻しました。
その後、迷惑をかけたたくさんの人々に謝罪し、お友達もLineのアカウントを取り返し、ようやく事件はひと段落しました。

ああ、この２０１７年の滑り出し。先が思いやられます。

クリスマスに、持ち主姉がプレゼントをくれました。
紙袋を渡された瞬間、持ち主にはそれがなにかすぐにわかりました。
開けてみると、それは思った通りの品でした。

手足がいつも冷たい持ち主は、暖かい靴下を探していました。
ネットでよさそうなものが見つかり、高かったのですが購入してみたところ、とても暖かくてよかったのです。もう一足欲しいと思いつつ、値段がで迷っていたんです。

まさにその靴下が、紙袋に入っていたんです！色も持ち主が買おうと思った黒です！
ああ。持ち主姉ったらエスパーなんでしょうか。

彼女とは、それほど親しいわけではなく、挨拶をするくらいの仲です。
そんな彼女と、なぜかその日は廊下で数回すれ違い、トイレで数回出会ったのです。

帰りのエレベーターでも再び会い、今日は、ご縁がありますね〜と、会釈をして別れました。

その後、持ち主は近くのドラッグストアで買い物をしていました。すると後ろから、イヤダ！って声がしたんです。
振り向くとそこには、今日のご縁の彼女がびっくりした顔で立っていました。

本当にご縁のある日だったんですね。なんだか不思議なこともあるものです。

会社に行く途中にミミズが大量発生しているところがあるんです。
ミミズが発生するのは、雨が降ったあとなんですが、これがまた直径１センチくらいあり、太くて気持ち悪いんです。

持ち主姉は、叫んで立ちすくむほどにミミズが嫌いですが、持ち主はそこまでではありません。
でも、この太いミミズが、歩くたびに道端にいると、ひゃーと驚きます。
その道は、たくさん人が通るので、ふみつぶされたミミズたちもたくさんいるんです。

気持ち悪いのと気の毒なのとで、持ち主は思うんです。

ミミズよ。どうしてわざわざ出てくるのだ。

持ち主が朝目覚め、蛍光灯をつけようと紐を引っ張った瞬間でした。
ぶちっという音がしました。蛍光灯の紐が切れたんです。

寝ぼけていた持ち主の頭は瞬時に動き始めました。
紐は、結構根元で切れたようです。

まずは蛍光灯カバーを外さなくてはなりません。椅子にのぼって、カバーと格闘します。けれどもうまくいきません。
部屋の中が暗くて、手元が見えないのです。

数分格闘し、静かにパニクっていく持ち主。
そうなんです。ぼくの持ち主は暗いところが苦手なんです。

しかし、ここでパニクってもなにもなりません。
深呼吸して落ち着きました。そしてどうにかカバーを外し、ちぎれた紐を引っ張って電気をつけました。

たかが紐。されど紐。これがちぎれただけでこんなにも不便になるとは。

持ち主母が持ち主宅に泊まることになり、ふたりは銀座で待ち合わせました。
ちょっとした買い物をして、電車に乗り、最寄駅で降りたんです。

話をしながらエレベーターに乗った時、持ち主母がへんな声を上げました。
何事かと持ち主が振り返ると、持ち主母の後ろに見覚えのある顔が見えたのです。

数秒後に持ち主の脳がようやく動きました。
な、なんと、持ち主母の後ろに立っていたのは、翌日に会う約束をしていた持ち主姉だったのです。
持ち主姉は、お友達と夕ご飯を食べに行く途中だったそうで、前方に持ち主母に似た人がいるな〜と、思っていたらしいです。

こんな偶然、あるんですね。

ほうじ茶を飲もうと、マグカップにお湯を入れ、ティーパックを入れました。
蒸らして飲んでみると、なんだか少し違和感を感じました。渋みがあるんです。
すこし考えて気付きました。
間違えて、紅茶パックを入れていました。

翌日、ミルクティーを飲みたいと、紅茶のティーパックを入れました。
牛乳をいれてみると、なんだ香りがいつもと違います。
飲むと味に違和感。
間違えて、ほうじ茶パックを入れていました。

こないだは、ティーパックを入れ忘れていたし、持ち主、大丈夫ですか？

今日、ぼくの持ち主は、画廊に向かって神宮外苑を歩いていたんです。
黄色く色づいたイチョウ並木を、きれいねぇ。と、思いながら歩いていました。

すると、ずぼっとはまりました。
履いていたパンプスのヒール部分が、おしゃれな石畳の隙間にはまってしまったんです。

足を引き抜こうとひっぱりますが、けっこうしっかりはまっていて、はずれません。
このまま無理にひっぱると、つい先週直したヒールのゴム部分がダメになってしまうかもしれません。

そこで持ち主は、パンプスをぬいでしゃがみこみ、そのままゆっくりとパンプスを引き抜き
そして、なにごともなかったようにそそくさとその場を離れたのでした。

紅茶を飲もうと、ぼくの持ち主はお湯を沸かしました。
湧いたお湯をマグカップに入れ、カップにフタをかぶせました。紅茶を蒸らすためです。

そろそろ、紅茶が美味しくなったかな？

持ち主がわくわくフタを取ると、なぜかそこには透明のお湯が。

ティーパックを入れ忘れたみたいです。
持ち主はフタを手にしたまま呆然と立ち尽くしました。
お疲れなんでしょうか。

夏休み、ぼくの持ち主は基本ダラダラはしていましたが、持ち主母と温泉につかったり、持ち主父と音楽会に行ったりと、意外と充実していたんです。
そしてこの事件は、持ち主父と音楽会に行った時に起こったことなのです。

音楽会前にお昼を食べようと、デパートのレストラン街に来たふたり。
お店の前をウロウロします。そして顔を見合わせます。

何食べたい？

う〜ん。なんでも。

その時持ち主の目に、冷やし坦々麺が入ってきたのです。
そしてそれは、持ち主が言ったのと同時でした。持ち主父も言ったんです。

冷やし担々麺

ああ。親子ですね。
似た者親子です。