腎臓の病気で入院していた
猫のこたろうさん14歳が
退院しました。
久々に会うこたろうさんは
すっかり痩せこけていて
痛々しい姿です。
抱くと軽すぎて、悲しくなります。
多分、もうそんなに長くは
一緒にいられない気がします。
こたろうさんは、外に出たがります。
猫は死ぬ姿を見せないと言うから
死に場所を探しに行こうとしているのかもしれません。
でも、もう少しだけ、もう少しだけ、生きていて欲しいのです。
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弟よ
ぼくの持ち主に
持ち主母から
連絡がありました。
猫のこたろうさんの
調子が悪くて
入院したそうです。
こたろうさんは
もう14歳の
おじいさん猫なので
いつ、急変するのか
わからないとのこと。
生まれてすぐ、持ち主実家にやってきたこたろうさん。
その頃は、弟という感じだったこたろうさんは、いつのまにか兄となり
おじさんとなり、そして、おじいさんになりました。
真っ白だった毛の色も、なんだか黄色くなり、鳴き声はダミ声になり
痩せてくったりした感じは、ほんとうにおじいさんです。
でも、やっぱり、こたろうさんは、持ち主の弟のようなものなので
おじいさんでも、こたちゃん。と、呼んでしまいます。
うっとおしそうに、ニャと、短く答えてくれるこたろうさん。
どうかこたろうさんが、もう少し長生きしてくれるように。
そして持ち主が、一目でもこたろうさんに会えますように。
猫の鳴き声
こどもの気持ち
お盆中、お休みしている社員の方が
息子さんを連れて
会社に顔を出しました。
ぷりぷりしていて
とてもかわいらしい男の子で
思わず、さわりたくなります。
そんな時
持ち主は思い出すのです。
それはまだ、持ち主が
幼稚園生くらいのことでした。
やはり
ぷりぷりほっぺだった持ち主は
近所の人にモテモテで、年がら年中
かわいいわ~。ちょっと触らせて~。
と、言われて、触られまくられていました。
でも持ち主は、そうやって触られるのが、嫌で嫌でたまらなかったのです。
あまりに嫌すぎて、近所の人が外に出ていると、隠れるほどでした。
だから、幼いかわいい子を触りたくなっても
あの時の気持ちを思い出して、持ち主はぐっと我慢するようにしているのです。
猫というもの
年末、実家に帰ったときのことです。
ぼくの持ち主は、かわいいものを見つけました。
それは、猫のまりあちゃんによく似た
色合いの猫用の寝床です。
どうしたのかと聞くと、持ち主母が言いました。
衝動買いしたのよ。
一目見て、これにまりあが寝てたら
さぞかしかわいいだろうって思って
ついつい買っちゃったのよ。
でもね、ちっとも入らないのよ。なかなか思い通りにはならないものね。
持ち主母は、残念そうに言いました。
なるほど。まりあちゃんが寝てたら、それは、相当かわいいでしょう。
そこで持ち主は、まりあちゃんの前に寝床をおいたり、
寝床にマタタビをしかけたりして、まりあちゃんを寝床に入れようと試みました。
しかし、ちっとも入ってくれません。
しまいには、無理矢理寝床に入れようとしましたが、やはりまったく入ってくれません。
やっぱり、持ち主母の言う通り
猫はなかなか、人間の思う通りにはならないものだと、持ち主は悟りました
足袋をはいた猫
こたろうさんの愛情
浮気者
ぼくの持ち主が
こないだ猫に
人気者だった場所に行ってみると
あの猫たちが
なんと今度は
座っているお兄さんの横に
2匹で並んで
寝っころがっているではないですか。
どうやらこのコたち
食べ物をくれそうな人なら
誰でもよいと思っているようです。
せっかく
猫の人気者だったと思っていたのに。
持ち主は
なんとも切ない気持ちになったのでした。