ぼくのことを少しでもご存じなら
それほど驚くことではないと
思いますが、ぼくは、いつも
ぼくの持ち主のかばんの中にいます。
ある日、持ち主が
会社を出ようとした時のことです。
前の席のおじさんがいいました。
かばんのチャックが全開だよ。
あ、ほんとだ。
持ち主が素直にチャックを閉めていると
おじさんが言いました。
クマが入っているは知らなかった。
知らない人にとっては、衝撃的な事実のようです。
きょう、ぼくの持ち主は
靴があわなくて
足に靴ずれができてしまいました。
こういう靴のことを
持ち主は拷問靴と呼びます。
そんなつらい思いをしてまで
拷問靴をはく必要はないと
ぼくは思います。
でも、持ち主は、
足が痛くたって我慢してステキな靴をはく野宮真貴派
なんだそうです。
ちなみに、持ち主姉は
足が痛い靴を履くぐらいならドレスにだってブーツをあわせる山田詠美派
なんだそうです。
意味不明ですよね。
☆TJメモ☆
野宮真貴さまといえば、ピチカート!!
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山田詠美さまといえば、ラビット病(が好き)
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ぼくの持ち主の中で
いま流行っていることは
冷蔵庫や乾物入れで
忘れられている食材たちを
食べ尽くすというものです。
例えば、大量のかつお節やごまは
とりあえず、何にでもいれてみる。
飲みかけのワインは
飲めそうな人を連れてきて飲ませる。
また
なにが書いてあるかよくわからないアフリカ製の魚のスープや
野菜のスープも適当に飲んでみました。
そんな中で、持ち主が一番困った食材は粉寒天です。
この寒い時期にところてんも食べたくないし、ゼリーは寒天よりゼラチン派です。
持ち主は悩みましたが
ある日冷蔵庫の野菜室に転がっているさつまいもを見て、ひらめいたのです。
そうだ!芋ようかんだ!!
それで、持ち主は芋ようかんを作ってみたのですが
まだまだ寒天は残っているので、今度はかぼちゃようかんを作ろうと、心に決めたそうです。
☆レシピ☆
いいかげんな芋ようかんの作り方・・・芋250グラムくらい+多めの水→やらかくなるまで煮る→つぶす+砂糖40グラムくらい+寒天→火にかける→器にいれる(バターとメープルシロップをいれたらコクがでた気がする)
きのう、ぼくは久しぶりに
九州に住むぼくの持ち主のお姉さんに
会いました。
どうもこの人、持ち主と違い
とても身体が強いようです。
なんたって、ここ1ヶ月
休みなく働いているそうで
今回も学会の帰りに持ち主家に泊まり
翌日
九州へとんぼ返りなのだそうです。
その身体の強さの秘密は、いったいなんなのでしょうか?
ぼくは持ち主姉を観察してみることにしました。
ごはんを食べて、お茶とお菓子を食べておしゃべり。
そこらへんは持ち主と変わりません。
ところがです。持ち主がトイレから戻ってくると、持ち主姉が見当たりません。
なんと、持ち主姉は、予告もなくすでに布団に入っているではないですか。
それだけではありません。
布団に入って5分もたたずに、持ち主姉は寝息をたて始めたのです。
きっと、これが持ち主姉の元気の源だと、ぼくは確信したのでした。