ぼくのバレンタインデーが
とても寂しいことになっていたことは
すでにご報告いたしましたが
そんなぼくに
すてきな出来事がありました。
きょう、会社帰りに
いつものように
ポストをあけた持ち主の目に
茶色い封筒が入りました。
お友達からです。
あてさきには、持ち主の名前と、なんとぼくの名前が書いてあります。
封筒をあけてみると、チョコレートとお手紙がでてきました。
なんと、これは、北海道で購入した
ぼくへの遅めのバレンタインチョコだと書いてあるではないですか。
遅くったって、うれしいです。
でも、宛名に ＴＪ様 って・・・
チャレンジャーですよね。
持ち主のお友だちで
一見神経質なサラリーマン風だけど
中身はただのおたく
という男子がいます。
さて、そんな彼が
北海道旅行に行ったそうで
持ち主にへんてこりんなおみやげを
買ってきてくれました。
その名も、まりもっこり
それは、へんな緑の人形で、中心部にはぽっちがついており、
ぽっちをひっぱると糸がでてきて、
手を離すとぽっちが戻るという、くだらないおもちゃです。
せっかくのおみやげですが
あまりのハレンチさに、持ち主は、いらないとお断りをしました。
こんな、人形の全体像、ぼくにはとっても載せられません。
こないだ、仲良しのお兄さんと
持ち主を含めた女の子４名とで
お友達のカフェに行ってきました.
さて
そんなうはうはハーレム状態の中
とっても陽気なお兄さんは軽く
４人の女の子たちに聞きました。
で、きみたち何がほしいの？
すると、４人の曲者たちは答えました。
１人目はお家。
２人目は高級マンション。
そして３人目はお城。
少々、驚くお兄さん。
けれども、４人目のお姉さんの言葉に、お兄さんはぶっ倒れたのでした。
じゃぁ、油田を。
お兄さん、そろそろアラブに出発したでしょうか？
カラフルなタイツを持っています。
きのうは、ショッキングピンクの
タイツをはいていました。
でも、ちょっと派手だと思ったので
目立たないようなはき方を
していました。
ところが
見てる人はみているのですね。
知り合いのお兄さんが、少々驚いた表情で持ち主のあしもとを見て
しそ色
と言ったのです。
でもねお兄さん、このタイツの色は
しそ色ではなくショッキングピンクなんですよ。
ぼくの持ち主は、４人家族です。
それから、持ち主父です。
この持ち主父、若い頃は
世界を叉に掛けるエンジニアで
見た目も
とってもおっかなそうな人です。
ところが、昨日のことです。
ぼくが机に座っていると、持ち主父がやってきて
かわいらしい顔してるな〜
と、話しかけてきたのです。
ぼくは、たいそう驚きました。そして、思いました。
この父にしてこの娘あり。
きょうは
全国的にバレンタインデーでした。
ぼくの持ち主はというと
いろんな人に好きですといいながら
キスチョコを２つ
渡しまくっていました。
ところで、ぼくはというと
てっきり自分では
モテてると思い込んでいましたが
もらえたチョコは持ち主からの、クマチョコたったひとつでした。
ちょっと切ないけれども、これがぼくの実力なのですね。
今日、ぼくの持ち主が
電車に乗っていると
前に座っているおじさんが
目に入りました。
おじさんは
本を読んでいましたが
その本のブックカバーの色は
なぜかピンク色なのです。
それから、
おじさんの白髪頭をみていたら
おじさんの白髪が
うっすらピンク色に見えてきました。
光の加減かもしれないと思った持ち主は
いろいろな角度から、おじさんの頭を見てみました。
やっぱりおじさんの白髪頭はピンクがかって見えます。
ああいったい、おじさんの髪の毛は本当にピンク色だったのでしょうか？
それとも、持ち主の目が悪かっただけなんでしょうか？
きのう、ぼくの持ち主は銀座に
遊びにいきました。
ひさびさの銀座のため
道を忘れていたり
出口を間違えたり、
それはもう、田舎者っぷりを
発揮していました。
それでも
ステキなランチをいただいたり
腹巻きを買ったり、とても充実していたのです。
けれども、ぼくはつらかったのです。
たいそう苦しかったのです。
なぜならぼくは、持ち主の小さな小さなバッグにぎゅうぎゅうつめこめられ
またまた、かわいいお鼻がぺしゃんこに・・・
持ち主よ、どうかもう少し大きなかばんに、ぼくを入れてください。
昨日の夜、ぼくの持ち主は
懸命にお弁当のおかずを
作っていました。
ちょっと疲れていましたが
お弁当を作る
使命感に燃えていた持ち主は
眠い目をこすって
鳥肉を煮たのです。
朝起きて、持ち主は
冷凍庫を開けました。
お弁当用に、冷凍のごはんを出すためです。
すると、なんてことでしょう。
冷凍庫の中に、冷凍ごはんがひとつもないではありませんか。
持ち主はたいそうがっくりしました。
これが、骨折り損のくたびれ儲けってやつですね？
今日、それは証明されたのです。
それ、とは、ぼくの持ち主のツボが
普通の人とくらべて
若干ずれているのではないか
と、いうことなんです。
今朝、お友達と会社に向かう
持ち主の前を
薄い緑と濃い緑の
ツートンカラーに彩られた
軽のワゴンが止まりました。
そしてその後ろに、同じツートンカラーの軽のトラックが止まったのです。
持ち主にとっては、その緑のツートンというカラーリングといい
軽のワゴンに軽のトラックなのに、おそろいの柄というところといい
かなりのツボだったようで、一人で大笑いしていました。
すると、二人のお友達が言ったのです。
何が、そんなにおもしろいんですか？
やっぱり、ずれていたのですね。