ぼくの持ち主は、まんがを読みながら
ミルクティーを飲んでいました。
なかなか、おいしい紅茶です。
その時です。マグカップを
つかもうとして、倒しました。
マグカップが、ゆっくりと
床にひいてある白い布の上に
倒れていきます。
白い布は、あっという間にミルクティー色に染まりました。
ぞうきんでふきとるとか、そういうレベルではありません。
持ち主は、2m×3mのその布をはぎ、洗濯機に突っ込みました。
洗濯が終わり、巨大な布をやっとこ干して、持ち主はほっとしました。
ふと洗濯機を覗き込むと、洗濯機の中になにかがあります。
なんでしょう?つかんでみると、なんと、持ち主の革のスリッパではないですか。
布をはいだとき、片方だけまぎれこんでしまったようです。
持ち主は、塗れた革のスリッパをもち、がっくりうなだれたのでした。