今朝、ぼくの持ち主は、休みなのに
がんばって7時半に起きました。
なぜって
燃えるゴミの日だからです。
昨日の夜のうちに
捨ててしまえばよかったのですが
なんだか面倒くさくなったため
もっと面倒くさい朝に
捨てることになったのです。
着替えて外に出ると
空気がひんやりしています。
休日の朝。人気はありません。
それをいいことに持ち主は、鼻歌を歌いながらゴミをぶんぶんふって
スッキプしながらゴミ捨て場に近づいたのです。
その時です。向こうから、これまた鼻歌スキップにゴミをふりながら
中学生の男子がやってきたのです。
ゴミを投げようとしたその瞬間、少年は持ち主に気がついたようです。
少年は、困ったように目をそらしながら、おはようございます。
と、ちいさなちいさな声で言いました。
持ち主も、ポーカーフェイスで、おはようございます。
と、言いました。
似た者同士の気まずい遭遇だったのでした。