月別アーカイブ: 2010年9月

不幸はつづく

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この穴

ぼくがあけたのではありません。

ぼくの持ち主でももありません。

犯人は持ち主姉です。

その日

お友達が来ることになっていたため

持ち主はあせって部屋を

片付けていました。

するとなんと、持ち主姉が

親切にもベッドメイクを

してくれるというではないですか。

ありがたくお願いしていると、持ち主姉がぎゃっと、いきなり変な声をだしました。

そして、いいました。

ごめん。障子に穴開けちゃった。

見ると、小さな穴があいています。ぷすっと人差し指であけてしまったようです。

仕方がないことなので、いいよいいよ。と、持ち主は言いました。

ところが、その日の夜のことです。

どうしたことか持ち主姉が、今度は足でぶすっと穴をあけたのです。

それも巨大な穴です。

今まで持ち主姉は、持ち主家になん度きても

障子に穴をあけたことなんてありませんでした。

不幸って連続するのでしょうか。

ヨダレのたれるグミ

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ぼくの持ち主のところに

お友達がやってきました。

お友達は、おみやげに

クマグミをくれたのですが

なんとこのグミ、チョコレートが

コーティングされているのです。

チョコレートが溶けちゃうので

持ち主はこのグミを

冷蔵庫に入れておきました。

しばらくして

冷蔵庫からグミを出したお友達は

グミを口に入れました。

そして次の瞬間、お友達は言ったのです。

なんかこのグミ、ヨダレがたれる。ちょっと、食べてみて。

そこで、持ち主もグミを口に入れました。

するとなんということでしょう。

持ち主の口の横からも、ヨダレがたれそうになってきたではないですか。

どうやら、冷蔵庫に入っていたためにグミが大変固くなっており、噛もうとすると

口が締まらなくてヨダレが出てしまうようなのです。

なお、グミが室温に戻ると噛み切れるため、ヨダレがたれることはありません。

悪い奴ほどよく眠る

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ぼくの持ち主の寝室は

東向きです。

冬はいいですが夏の東向きの部屋は

朝方が地獄です。

たいてい、5時頃に

太陽が持ち主を起こしてくれます。

おかげで持ち主は

少々寝不足気味なのです。

今朝も

5時頃に目を覚ました持ち主は

もう一度目をつぶりましたが

暑くてまぶしくて、6時すぎには起き上がらざるを得ませんでした。

いつもなら、観念して起きるのですが、今朝の持ち主は違いました。

なんと、枕と綿毛布をベッドから床に落とすと

自分も床に降りて、そのまま寝続けたのです。

床は固かったけれど、冷たいのでなかなか快適だったそうです。

湯飲み

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今日、ぼくの持ち主は、火曜日まで働いていた

会社のおじさまたちに

お寿司屋さんに連れていってもらいました。

刺身を数種類食べて

アナゴを食べて、お寿司を食べて

ごきげんな持ち主のところに

お店のおじさんが

お茶を運んできました。

ところが、湯飲みがテーブルに

置かれた瞬間です。

持ち主ともうひとりのお友達は

おもむろに携帯電話を取り出しました。

そして湯飲みを激写しはじめたのです。

なぜ、ふたりは

湯飲みを激写していたのでしょうか?

なぜなら、なんと湯飲みが

タコの形をしていたからなのです。

大興奮の女子ふたりに対し、ふたりのおじさまは、口をそろえて言いました。

今まで、気がつかなかったなぁ。

こんなステキな湯飲みに気づかないなんて、おじさまたちの目は節穴です

水難の相

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昨日のぼくの日記を見て

勘のいいあなたは

思ったことでしょう。

あれ?TJが写ってない。

なにかあったのかしら?

心配だわ。

そうです。あったんです。事件が。

日付は8月31日。

時刻は18時30分。

本社にて挨拶まわりに

いそしんでいたぼくの持ち主は

大変、喉がかわいていました。

そこで持ち主は、自販機にて

色鮮やかなる紫色のグレープジュースを購入しました。

しかし飲みきることができず、持ち主はジュースをかばんに入れたまま

満員電車に揺られながら事務所に戻ったのです。

時刻は22時30分。

すべての作業を終えた持ち主が

かばんの中からおもむろにぼくをとりあげたとき、持ち主は思ったそうです。

TJ、なんだか湿っぽい?

そして、ぼくを確認して驚愕の事実を知ったのです。

なんと、飲みかけのグレープジュースが

ぼくのおしりの部分に染み込んで、紫色に染まっているではないですか。

あらまぁと、叫んだ持ち主は

とりあえずその辺にあった封筒でぼくを包みこみ帰宅しました。

そして23時30分。

持ち主はぼくをエマール風呂に放り込みました。

今年のぼくには、水難の相がでていると思います。

ありがとうね

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昨日が

今の会社への最後の出勤となった

ぼくの持ち主。

6年間もお勤めしていたため

お世話になった方の数が

はんぱではありません。

数えるのが面倒になった持ち主は

大量にお菓子を

購入しておきました。

当日、おおきな紙袋を持った

持ち主を見て

お友達のキャロル(仮名)は

大変心配しました。

小分けにしたほうがいいよ。誰にあげたか、わからなくなっちゃうから。

キャロルはそう言って、封筒を持ってきてくれました。

それから封筒に、それぞれ部署名を書きながら言いました。

だれにあげるの?順番に言ってごらん。

キャロルは、持ち主が言ったお世話になった人の名前を書きながら

その数のお菓子を封筒にすばやく入れていきました。

こうして、キャロルのおかげで

持ち主は無事に知り合いの皆様にご挨拶ができたのです。

やはり、持つべきものは面倒見のよいお友達です。

ちなみにキャロルは、持ち主よりも3歳ほど年下です。

キャロル、そして、ぼくの持ち主に優しくしてくださったみなみなさま。

本当にありがとうございました。

持ち主に代わり、ぼくから御礼申し上げます。