神様、ごめんなさい。
悪いのはぼくの持ち主なのです。
神様、ごめんなさい。
持ち主は食への欲求が
抑えられなかったのです。
神様、ごめんなさい。
持ち主は
どうしても食べたかったんです。
どうしてもどうしても
おもちが食べたかったんです。
家の中にはおもちがなかったんです。
でも、持ち主は見つけたんです。
家の中に、なかったはずのお餅を
神様、ごめんなさい。
鏡餅は神様へのお供えだって、持ち主はちゃんと知っていたんです。
神様、ごめんなさい。
鏡開きは1月11日だって、持ち主はちゃんと知っていたんです。
それなのに持ち主は
誘惑に負けて鏡開き前に鏡餅を食べてしまいました。
ああ。今年、よくないことが起こったら
それはお餅の件で、神様がお怒りということだとぼくは思います。