月別アーカイブ: 2012年4月

高崎うどん

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その日、ぼくの持ち主は
なんだかモチモチしたものを
食べたくなりました。
そして、家にある食材で
なにかモチモチしたものがないか
考えていたら
持ち主母が送ってくれた
高崎うどんを思い出しました。
このうどんは、上州の郷土料理
おっきりこみに使う
幅の広い生麺です。
おっきりこみは、この生麺を野菜などと煮込むのですが
このうどんをゆでて、生パスタのように使ったら
モチモチ料理になるのではないでしょうか?
そこで持ち主は、チンゲン菜とエビを炒め
万能中華調味料ウェイパーで味をつけ、そこに茹でた麺を入れました。
適当に作ったわりに、これがなかなかおいしく、期待通りのモチモチでした。
持ち主は、大変満足しました。

メンフィスさまのご帰還

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古代エジプトのファラオ
メンフィス様が活躍する
漫画「王家の紋章」を
貸しっぱなしにしていたお友達から
ぼくの持ち主に連絡が来ました。
なかなか会えないので、宅急便で
送り返してくれるというのです。
いつか、会える時でもいい
と、持ち主が応えると
友人から返事が来ました。
もう、メンフィスさまを梱包しちゃったから。
メンフィスを梱包?
古代のファラオを梱包ということは
包帯ぐるぐるミイラの形に、梱包してあるのではないでしょうか?
持ち主は、異様に興奮してきました。
果たして、メンフィスさまが到着しましたが、
梱包は包帯ではなくプチプチでした。
当然といえば、当然です。

階数を間違える

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これまで、4階が職場
ということが多かった
ぼくの持ち主ですが
新しい職場は3階です。
その日持ち主は
階段を上がりながら
息が苦しくなってきたことに
気づきました。
運動不足でしょうか?
はぁはぁします。
これまで、3階まで歩いても
苦しくなかったので衝撃です。
その時、ふと思いました。
あれ?いま、何階?
思ってから、焦りました。
裏階段で薄暗く、密室状態の階段。
前後に続くグレーで統一された均一な景色は
自身が何階にいるのかを、わからなくさせます。
なんだか恐怖映画のワンシーンみたいです。
持ち主は、自分のいる場所を確認しようと、キョロキョロしました。
すると、蛍光灯に数字が書いてあるのを見つけました。
▽3と4△です。
しばらく考えて、気づきました。
3と4の間ということは、職場を越えているということではないですか。
持ち主は、急いで階段をかけ降りました。
しかし、考えるのです。もし、あの▽3と4△の表示がなかったら?
あり得ないけと、考えるとなんだか恐ろしいです。

ラッキーな男?

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個性的な面々が
剃ろう新しい職場。
そこでぼくが注目するのは
持ち主の隣の席のお兄さんです。
日々一攫千金を
狙っているお兄さんは
職場のみなさんに代わり
銀座の有名宝くじ売り場で
宝くじを買ってくるそうです。
しかし、お兄さんは語ります。
みんな当たるのに
俺だけ当たらないんだよ。
なんと、買ってきてあげた方々には、少額がいくつか当たっているらしいのですが
お兄さんだけは、ハズレるそうなのです。
たぶん、次はどかんと当たるんだよ。
お兄さんは、目をキラキラさせました。
はい。お兄さん。そんなに少額が当たってるんですもの。
次はきっと高額当選ですよ。

しろくまメッセージ

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捨てようと思ったら
ほらしろくまが。
と、言いながら
本日も優秀なしろくま特派員が
しろくまネタを
持ってきてくれました。
なんと、ビスコの箱の裏に
しろくまがメッセージとともに
写っているではないですか。
なかなか
かわいらしいしろくまです。
調査したところ
人気があるくまらしく
メッセージも6種類あるようです。
やはり、しろくまには癒しのパワーがあるのでしょう。
ちなみに特派員は、持ち主からの賛辞に対し
しろくま特派員だからね。ふふふ。
と、不適な笑みを浮かべたのでした。

数独

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個展が近づき
最近忙しいぼくの持ち主。
寝る時間が
どんどん遅くなっています。
はぁ。忙しい。
持ち主はつぶやきます。
でも、ぼくは知っています。
持ち主が、下地材が乾くまで
と、言いながら、数独をやり続けて
止まらないことを。
持ち主よ。もう、下地は乾きましたよ。早く塗ってください。
たぶん、数独を止めれば、もっと早く寝られると思います。

だんごを紹介

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その日、ぼくの持ち主は
調金教室でした。
持ち主が削ることに
精を出していると
やはり生徒さんである
お姉さんがやってきて言いました。
だんごを紹介してほしくて。
だんごを紹介?
持ち主がつぶやくと
お姉さんは笑顔で答えました。
だんごをたくさんもらったからね
消化して欲しくて。
なるほど。
だんごを紹介ではなく、だんごを消化でしたか。
よいだんごがあったら、紹介してほしいのかと思いました。
しかし
だんごを紹介かと思いましたよ。
と、持ち主が言ったところ、今度は先生が
談合商会?と、つぶやいたのでした。

ありえねーっしょ

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英字新聞を読んでたら
知らない単語がたくさんあったよ。
英語が得意なお友達が
ぼくの持ち主に言いました。
持ち主が、ふんふん聞いていると
お友達は続けます。
alienation ってなんだろ。
疎外感かな?
すると、持ち主が言いました。
ありえねーっしょ。でしょ。
お友達は、きょとんとした顔をしました。
alienationの意味は、ありえねーっしょ。
持ち主がもう一度言うと、お友達はあきれた顔で持ち主を見ました。
ちなみに、alienation の意味は、
ありえねーっしょ。ではなく、疎外感でした。