今日、会社に
偉い人がやってきました。
いつも、コーヒーを入れる
お姉さんがお休みだったので
コーヒーをいれるようにと
ぼくの持ち主に
ボスが目配せをしました。
持ち主が、コーヒーカップを
用意していると
早くコーヒーを飲みたいのか
偉い人がやってきました。
ただいま、用意いたしますよ。
と、持ち主が言うと
偉い人は応えました。
いいよ。いいよ。
それくらい自分でやるよ。
そして、自分の分だけでなく、ついでに持ち主にもコーヒーを入れてくれたのです。
コーヒー入れてもらっちゃいました。
ボスに報告すると、ボスは飽きれたようにうなづいたのでした。

昨日は、なにを隠そう
ぼくの１３回目の誕生日でした。
お疲れの持ち主が
ケーキを食べながら
祝ってくれました。
ぼくの誕生日なのに、持ち主が
ケーキを食べるだけというのは
なんだかおかしなことだと
考えていると
なんと、お友達から
お誕生日おめでとうメールが
届いたのです。
忘れないでいてくれる人もいるんです。
それだけで、ぼくはうれしいです。

ぼくの持ち主は、最近お疲れです。
仕事場の移転に伴い
みなが落ち着かずに
バタバタしている上に
人が辞めたり入ったりで
落ち着きません。
意外とナイーブなぼくの持ち主。
平日は元気に働いていますが
休日になると
ぐったりと寝てばかりです。
昨日も、気づいたら１５時半という、恐ろしい時間を目にして憂鬱になりました。
疲れきった持ち主は、思い出します。やさしき友たちを。
やさしい人は、持ち主の話を聞いてくれます。
やさしい人は、持ち主の身体を気遣ってくれます。
やさしい人は、持ち主を心配してくれます。
けれどもやさしい人たちは、やさしいがために
多くのストレスを抱えていることも、持ち主は知っています。
だから持ち主は眠るのです。
やさしい友たちの心をわずらわさず
自力で復活できれば、こんなに良いことはないのです。
でも、どうにも復活できなければ、やさしき友たちよ。
持ち主から、泣きの連絡がはいるかもしれません。
その時は、なにとぞ、よろしくお願いします。