見てください。
ぼくの持ち主が
ぼくにリボンをつけました。
どうです？
とても可愛らしく見えませんか？
ぼくって
本当に愛らしい顔だちなのです。
そんなぼくを見て
お友達のお姉さんが
やだぁ。ＴＪ、かわいい。
雄犬とかがリボンつけてるのを見ると
本当にかわいいと思うわ。
と、言っていましたが、それって、男の娘好きってやつですか？
ちなみに、ぼくは男の娘ではありません。
可愛くあることに抵抗がないだけです。
男の娘？
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月別アーカイブ: 2013年9月
プレゼント
お友達の誕生日プレゼントを
探していたら
なんだかかわいいハンカチを
見つけました。
なんと、今なら
イニシャルスタンプを
押せるらしいです。
これは、友達っぽいかも！
と、思って、購入を決めつつ
自分も欲しくなりました。
で、買っちゃいました。
スタンプはＴＪと押して、ＴＪハンカチができました。
ぼくは、使わないんですけどね、ハンカチ。
お買い物
その日、ぼくの持ち主は
お友達と銀ブラでした。
洋服を見ていると
夏物だけど、秋にも使えそうな
ハーフパンツが
半額になっていたので
買っちゃおうかと企んでいました。
しかし、持ち主はみつけたのです。
２枚以上買うと
１５％OFFという張り紙を
そこで、ずっとカーデガンを物色しているお友達を
買っちゃいなよ。買っちゃいなよ。１５％オフだよ！
と、そそのかします。
結局お友達は、物色していたカーデガンを購入しました。
そしてお友達は、持ち主をにらみながら、茶目っ気たっぷりに言ったのです。
あんたより、全然高いのを買っちゃったじゃない。
友よ。こんなわがまま、あなただからこそ言えるのです。
気遣い
その日は
ぼくの持ち主のお友達の
お誕生会を兼ねた食事会でした。
場所はハイアットリージェンシー
カジュアルなカフェでの会です。
ネットで予約する際に
その旨を記入しておいたのですが
その後持ち主は
ホテルのサービスの素晴らしさを
体験するのでした。
前菜にピザ、メインの後にデザートが出てきました。
マンゴープリンです。
持ち主の前にマンゴープリンが置かれ、そしてお友達の前には
なんと、プレートにデコレーションされたマンゴープリンが置かれたのです。
お誕生日ですよね。おめでとうございます。
給仕のお姉さんは、にこやかに言いました。
ホテル側は、持ち主に、何も確認しませんでした。
ただ、持ち主の名前を、入り口で確認しただけです。
このスマートさ。この気遣い。持ち主もお友達もたいそう感心したのでした。
金ぴか携帯
以前、携帯電話の会社で
働いていた時
ぼくの持ち主は
すごい携帯電話の存在を
知ったんです。
高級携帯 ＶＥＲＴＵ
ダイヤがついてたり
金ぴかだったり。
コンシェルジュサービスも
ついています。
こんな携帯、誰が持つんだ？
と、思ったものです。
それが、テレビで見たんです。
どこかの国の大富豪が持ってたんです。
ＶＥＲＴＵの金ぴかモデル。一千万円越え。
持ち主は、びっくりと共に嬉しくなりました。
使っている人、いるんですね。
キュンキュン
アラフォーともなると
なかなかステキな出会いも
限られてきます。
そこで、ぼくの持ち主や
そのお友達は
もっぱら
昔のキュンキュンした思い出に
浸るのです。
思い出の曲や思い出のデート
と、テーマを決めて
キュンキュンしたことを思い出して話し、きゃ〜っと盛り上がります。
もう、ほとんど妄想の世界です。
でも、いいんです。楽しいからいいんです。
電場番号
ぼくの持ち主が
営業さんからの電話にでると
すぐに、ある取引先の電話番号を
調べて欲しいと
営業さんが言いました。
電話で話しながら
電話番号表を持っている
お姉さんの方へ歩いて行き
電話番号を教えてもらいました。
その電話番号を読み上げながら
しかし持ち主は
吹き出しそうになりました。
なぜなら、電話番号表と、書いてあるはずが
電場番号表と、書いてあったからです。
電話を切ってから、持ち主は思う存分笑い転げたのでした。
あくまちゃん
ぼくの持ち主の
真っ青な靴下を見て
営業さんが言いました。
なにその色。悪魔みたい。
その色さぁ、劇とかで
悪魔とか魔女とかやる子が
履く靴下だよ。
営業さんの話を聞きながら
持ち主は思い出話をしました。
昔ね
会社の先輩が言ったんだよ。
わたしは、悪女でも、小悪魔でもなくて、悪魔だ。って。
すると営業さんは、嬉しそうに言いました。
それ、うまいこと言ってるねぇ。
持ち主は、あくま。
ちなみにぼくは、しろくまですがね。
ほんの気持ち
見た目がかわいい焼き菓子が
売っていたので
ぼくの持ち主は
お昼を食べるお友達にあげようと
購入してみました。
お友達たちにプレゼントすると
みんな大喜びしてくれました。
それは、ちょっとむかしの
ことだったのですが
持ち主に
辛いことがあったとき
仲の良いお友達が
可愛らしくラッピングした
植物をプレゼントしてくれたのです。
なんで？誕生日でもないのに？
すると、お友達は言いました。
元気になって欲しかったから。
これに感動した持ち主は、時々真似してみるんです。何でもない日のプレゼント。
気恥ずかしさもあるけど、お友達が喜ぶ姿は、やっぱり嬉しいものです。
死亡理由
押し入れから
掃除機を出そうとして
ぼくの持ち主は
ぎゃっと叫びました。
なんと、押し入れのサンに
Gが挟まって死んでいたのです。
泣きながら始末し
持ち主は考えます。
一体このGは
どうやって死んだのだろう？
持ち主が押し入れを開けた瞬間
運悪くそこを通ったGが
挟まれて圧死したのか？
それとも、持ち主が仕掛けたホウ酸団子を食べたGが
押し入れのサンで命尽きたのか？
どちらにせよ、とにかくGは見たくないです。