月別アーカイブ: 2013年11月

34 いじられる

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あのウェイターは
それからというもの
会う度に
持ち主をいじり続けました。
1分も経たないのに
オロオロしてるんだもん。
小さい子のかと思ったよ。
名前はあるの?
いつも一緒なの?
持ち主は
からかわれるのが嫌いです。
ですから
あのウェイターが近づいてくると
さっと身を隠す持ち主だったのでした。

33 再会

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あのウェイターは言います。
ああ。そのテディベアなら
こっちにあるよ。
忘れ物だと思って
キープして置いたんだ。
神妙な顔をして
持ち主がウェイターについて行くと
ぼくは、受付の台の上に
ちょこりと座っていたのでした。
ぼくとの再会に、泣きそうになる持ち主を見て
ウェイターは言いました。
子供のかと思ったよ。あはは。きみのか。

32 当惑

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持ち主の頭の中では
どこかの子供が
ぼくを持ち去ってしまったのだと
解釈されていました。
どうしようか。
どうやって見つけようか。
もう、TJに会う事は
できないのではないか?
持ち主が、呆然としていると
持ち主姉がやってきて
異変に気づきます。
ぼくがいなくなった事を伝えると、持ち主姉は即座に動きました。
ウェイターを捕まえて、ぬいぐるみがなかったかを聞いてくれます。
ウェイターさんは、困ったように首を振ります。
すると、どこからともなく、あいつが現れたのです。
そうです。昨日、持ち主にしつこく話しかけてきた、あのウェイターです。

30 視線

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翌朝、朝食へ出かけた
ぼくの持ち主は
あることに気がつきました。
ウェイターのお兄さん
ウェイトレスさん
そして
お客さんの視線が
なんだか優しいのです。
目が合うと
親しげに笑ってくれます。
いえ、大爆笑しています。
そうです。きっと彼らは見たのです。
昨晩、持ち主が踊り狂っているところを。

29 踊れ踊れ

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持ち主は
むかしはこういうのが
苦手だったのですが
大人になるにつれ
楽しんだ方が特だ!
という考えに変わっていきました。
だから、もうヤケです。
踊ってやります。
舞台には、持ち主だけでなく
持ち主姉も引っ張りだされます。
踊り子のお兄さんの振りを見て、真似しながら踊ります。
結構、難しいですが、踊っていたら楽しくなってきました。
みんなで、大爆笑しながら踊ります。
舞台に上がるまでは、面倒くさいと思っていましたが
踊ったら、楽しくて楽しくて、仕方ありませんでした。

28 選抜

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持ち主には心配なことが
ありました。
前方で踊るマレー舞踊。
見ている分には、楽しいですが
大抵、最後は舞台に引っ張りだされ
一緒に踊らされるものです。
そして、持ち主は、大抵
舞台に上がらされるタイプです。
だから、なるべく踊り子さんとは
目を合わさないように
気をつけていました。
前方では、可愛い子供達が
楽しそうに踊り子さんたちの真似をして踊っています。
その子供達を、きれいなお姉さんが舞台へ連れて行きます。
周りから、おお〜っと歓声があがります。
持ち主も、踊り子さんを見ないように手を叩きます。
すると、踊り子さんたちがテーブルの方に降りてきました。
危険です。見てはいけません。
そして、ジャニーズみたいな小柄で可愛らしいお兄さんが
迷わず持ち主たちのテーブルにすすっとやってきて、持ち主に手を差しだしたのです。

27 ラム肉

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持ち主が残りのラム肉を
堪能していると
持ち主姉が
しょんぼり帰ってきました。
ラム肉、おじさんに取られた。
持ち主姉は、言いました。
炭火焼に並んでいたら
前に並んでいた
おじさんが
そこにあるラム肉を
全部を持って行ったのだそうです。
やはり、彼らの食欲には勝てません。
これで同じ料金とは、ちょっと悔しいです。

26 ディーパバリ

imgp1697バリのイベントは
海の近くの砂浜に
テーブルが設営してあり
なかなかステキな雰囲気です。
前方では
マレー舞踊を踊っています。
なんとも観光気分満点です。
食事は、インド系中心で
カレーやロティなどですが
メインはやはり炭火焼です。
しかし、人気のある炭火焼のまわりは
身体の大きなヨーロピアンたちがたむろしています。
持ち主は、様子を見ながら
人が少なくなった隙に、炭火焼コーナーに行きました。
すると、ヨーロピアンのお姉さんが、このラム最高よ。
と、言っているのが聞こえます。
お姉さんの言葉を信じ、持ち主もラム肉をもらいます。
席に戻ってラム肉を食べてみると、本当に美味しいです。
あまりに美味しいので、持ち主姉にも半分あげます。
持ち主姉も、美味しい!と叫び
ラム肉、もらいに行ってくる。
と、出かけて行きました。

25 イベント

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ランチをしていると
レストランの
マネージャーがやってきて
今夜のディーパバリのイベントに
参加しないかと
再び、誘われました。
せっかくなので
参加することになりましたが
持ち主達は思うのです。
このイベントの売りは、飲み放題、食べ放題らしいです。
しかし、周りを見回すと、身体の大きなヨーロピアンばかり。
小柄な持ち主達が、彼らたちほど、食べたり飲んだりはできないでしょう。
そうです。その後、持ち主姉は、身体の大きな彼らに、悔しい思いをするのでした。