はい。確かにぼくの持ち主は疲れていたんです。

土曜日にはお友達と真夜中まで騒ぎ。
月曜日は飲み会で上司に付き合って、帰りが０時を過ぎ。
そして火曜日は８時半スタートの飲み会のために、帰りがこれまた最終近くになり。

眠たかったし、疲れていたし、お休みだという甘えもあったんです。
それで久々にやってしまったのです。

はい。起きたら１４時でした。びっくりしました。
１４時って、起きてもなにもできません。ぼーっとしてしまいます。

そしてつらいのは、夜寝るときです。
眠れないんです。
考えてみれば、１４時に起きたら１時に寝ても、起きていた時間はたった１１時間です。
６時起きなら、１７時に寝てるんです。そりゃ眠れません。
こうしてきっと今日は、会社で眠くなるんです。

ああ。過ぎたるは及ばざるが如し。
寝すぎには注意が必要です。

ぼくの持ち主の住むマンションはかなり古いせいもあり
最近は、蛇口の水漏れが始まりました。

洗濯機置き場は、水浸しになってしまうし
キッチンの蛇口はきちんと閉まらずに水が出っ放しになってしまってました。

部屋の更新のついでに、これらの修理を頼んだところ、
職人さんがやってきました。

洗濯機置き場は３分。
キッチンは１０分ほどで修理が終わりました。

水が垂れるのは、毎日憂鬱だったのに、１５分しないで解決です。
やはりプロってすごいんだと、納得したのです。

やっと、ぼくの持ち主の家に大尊寺くんがやってきました！
優秀掃除機ダイソンです。

一年以上、買おうかどうか悩み、
買うことを決めてからは、型落ちにするか悩み、次はどこで買うかを悩み、
と、持ち主にしてはかなりの優柔不断を発揮していました。

なぜって、高かったからです。
ハンディ掃除機に、そんな高い値段を出すなんて、なんだか馬鹿らしかったからです。

しかし、買ってよかったです。１５年ものの掃除機を捨てましたが、これひとつで十分です。

ああ。大尊寺くんには、これからたくさん働いてもらいましょう。

一緒にお昼を食べるお友達には、中一と小五の息子さんがいます。

しかし最近、中一の息子さんの肩に彼女の手がふれたとき、
軽く振り払われてしまい、それは結構ショックだったそうです。

思春期だもん。正常な反応だよね。

と、みんなが言うと、彼女は目をキラキラさせて言いました。

でもね、たくさん触ってやった。寝てる間に。
投げキッスもしてやったわよ。

ああ。息子たちよ。母は上手です。

どうして、そんなに楽しいものもない高崎に、
ぼくの持ち主がお友達と旅することになったのかというと
それはこの群馬の名物焼きまんじゅうを食べるためだったのです。

テレビで焼きまんじゅうを知ったお友達が、食べてみたいというので
持ち主は何回か、自分で作り焼きまんじゅうセットをプレゼントしていました。

これを食べたお友達は、すっかり焼きまんじゅうファンになったのです。
で、本場の焼きまんじゅうを食べたい！
と、言い出したのでした。

しかし、昔からなんとなくどこかで食べていた焼きまんじゅう。
いざとなると、どこに売っているかがわかりません。
お祭りとか、スーパーの横とかで売っている記憶はあるのですが、
お店として独立しているものを知らないのです。

結局ネットで調べて、焼きたて焼きまんじゅうにありついたのです。
元住民だというのに、ちょっと情けないです。

高崎の有名なものといえば、ラスクの他に観音様があります。
それほど古いものではなく、作った観光地感が満載ではありますが、
高崎市民にとっては、そこそこ愛着のある観音様です。

白く大きな観音様は白衣観音です。
この白衣観音、持ち主はずっとびゃくいと思っていました。
びゃくえの方が主流だと知ったのは、ついさっきです。
高崎に住んでいた１０年ほども、ずっとびゃくいだと思っていました。

びゃくえって、なんだか違和感があります。

ふたりのお友達とぼくの持ち主は、週末に高崎軽井沢の旅に出かけていました。

早起きのせいで、予定よりも早く到着しそうだったので、
きっと今ごろ高崎の持ち主母は、掃除機をかけているにちがいないと
噂していたところ、持ち主母からメールがありました。

いま、掃除機をかけています。

予想通りのメールに爆笑しながら、時間をつぶすために
持ち主たちは、ラスクが有名なガトーフェスタハラダの本店に行ってみました。

神殿のような建物にもちょっとびっくりしましたが
買い物客の多さにもびっくりです。

１０時オープンで１０時半くらいに着いたのに、すでに観光バスが停まっています。
本当に人気があるんですね。みんな巨大な紙袋を抱えています。

しかしふと気づくと、お友達も大きな紙袋を抱えていました。

お昼休み、近所のスーパーのチラシを見ていた持ち主は、
イクラの特売が目に入りました。

１５０グラムで７９８円。お得です。

これで、イクラ丼が食べたいなぁ。ご飯だけ持ってきてさぁ。

と、つぶやく持ち主に対し、意外にも二人のお友達が乗ってきたのです。

いいね。それ。

と、いうわけで、イクラ祭が開催されました。

イクラ祭りの概要は以下の通りです。
１　それぞれ、酢飯やご飯を用意します。
２　イクラ以外になにかを乗せるのは自由です。
３　イクラを思い切り食べます。

持ち主達、お昼休みに祭を思い切り楽しみました。

朝食を用意していたぼくの持ち主、
食べようと思ってびっくりしました。

なぜか赤いものばかりがならんでいたからです。

ミニトマト、イチゴ、それから赤いパプリカのピクルス。
赤、赤、赤。

赤ばかりって、なんだか迫力があります。
力がでそうですが、もしかしたら、栄養が偏っているかもしれません。

緑のものを食べましょう！とはいうけど、赤いものを食べましょう！
って、あまり聞きませんもん。

仲良しのお兄さんの席に行くと、こんなクマ柄の靴下みたいなものがあったのです。
これは、ペットボトルに履かせるものらしいのです。
でも、クマ柄だからということで、それを無理やりはかされているところです。

ちょっときついかな。

と、言いながら、ぼくをぐいぐいつめこむ持ち主。
普通に考えて、ペットボトルより太めだし、
凹凸もあるというのに無慈悲です。

わーかわいい。って、そうですか？
拷問されているようにしか見えませんけれども。
かわいい拷問ですよね。これ。