ああ。今日は月曜日でした。
先週は二日も休みがあって、会社に行く日は３日だけでした。
でも、今週は５日間会社に行かねばなりません。だるいです。

いや、会社に５日間行くのは当然なんです。
でも、あんなに休みがあると、５日間働くのがだるくなるんです。
ああ。でも来週も５日間働かなきゃいけません。

当然のことなんです。わかってるんです。
でも、だるいんです。

ぼくのことを大好きと言ってくれるお姉さんは、吉祥寺にお住まいです。

今日、行っちゃおうかな〜

と、つぶやくと、お姉さんはにこやかに、

今日はちょっと用事でね。

って、断るんです。

もしかしてこれって、思わせぶりにしているだけでは？と思ってぼくは聞いたんです。

お姉さん、もしやぼくのことは遊びですか？

すると、お姉さんはにこやかに答えたのです。

ふふふ。遊びよ。

ああ。あんなにやさしくＴJ好きよ。って言ってたのに。
年上の女って怖いですね。みなさん、気をつけてください。

ぼくの持ち主の大ボス、リオに行ったんです。なんと大ボスの娘さんが、リオパラリンピックに出場したので、その応援にです。残念ながら、準々決勝で敗退してしまったのですが。

でもですね、知り合いの娘さんが出ると知ってから、それまでまったく興味のなかったパラリンピックに持ち主は興味が出たんです。
それで娘さんの出る競技を結構チェックしてました。
これ、持ち主だけでなく、会社の同僚も同じような感じです。

そして、娘さんが活躍すると大興奮です！
まぁ、持ち主はお父様を知ってるだけなんですね。

ぼくの持ち主は、東京駅の地下をぶらぶらしてたんです。
そうしたらですね、お菓子屋さんコーナーになぜかタオルハンカチが売ってたんです。
クッキーと一緒にプレゼントにどうぞ。みたいな感じで。

へーっと思って見ていたら、あったんです。しろくま柄。
もう、速攻買おうと思って値段を見たんです。
そうしたら書いてあったんです。

キッズタオル

買いましたよ。持ち主。
店員のお兄さんが、ご自宅用ですかって聞いて、にこやかだったのは、キッズ用を使おうとする大人というわけではないですよね。

ぼくの持ち主、今日は会社をお休みしてのんびりしたんです。
でも本当は、昨日休むつもりだったんです。

仕事も落ち着いてるし、ちょっと休もうかな〜と思い、ふたりのボスに休みたいと言ったんです。
ところが却下されました。会議が近いから、緊急に仕事があるかもしれないというのです。
ここのところボスが忙しくて、まったく持ち主は放置されていたので、問題なく休めるだろうと思っていたため計算違いでした。

仕事ですから仕方ないんですが、休む気でいたところに仕事というのは、とっても億劫なものです。
でも、ボスたちの想定通り、昨日は地獄の忙しさでした。次から次にボスから仕事が飛んできて、持ち主はヘトヘトになったんであう。

ああ奴隷みたいだぁ。

持ち主がつぶやくと、ボスはにっこり笑って言いました。

そうねぇ。キング牧師みたいに奴隷解放演説しないとねぇ。

ある日、お友達がぼくを呼んだんです。

ＴＪ。ちょっとっちょっと。

ぼくがお友達の近くに行くと、お友達はうれしげに目つきの悪いピンクのトリケラトプスを出してきたんです。
そしておもむろに、ぼくの上にどすんと乗せたんです。
それから写真撮影。見てください。この意地悪そうなトリケラトプスの顔。

お友達、ぼくのことを好きだ好きだと言っていましたが、この扱い、好きなぼくに対する態度とはまったく思えません。

会社近くのお店が改装し、ジューススタンドができたんです。

朝、お試し価格になっているフレッシュジュースを、買ってみようかと思っていた持ち主が、ジューススタンドの方を見ると、そこにはだれかがちょこんと立っていました。
よく見ると、なんだか見慣れた雰囲気。
お友達でした。

と、いうことで、フレッシュジュースを買ったお友達に引きずられ、芋づる式に持ち主もジュースを買ってしまいました。

その後も知り合いが通ったら、またまた芋づる式にうっかりジュースを買ってしまったかもしれません。
恐ろしいです。芋づる式ジューススタンド。

ちょっと高級なポッキーをもらったぼくの持ち主は、それを冷やしておこうと、名前を書いてクーラーの吹き出し口に置いておいたんです。

するとボスが、

そんなとこに置いといたら、食べられちゃいますよ。

と、いうので持ち主は

名前書いといたから、大丈夫ですよ。

と、答えたんです。

翌日、ポッキーを食べようと取りに行ったら、持ち主のポッキーがなくなっていたんです。

ああ！ポッキーが！

と、持ち主が悲しんでいると、ボスが大大爆笑しながら言いました。

ほら！だから言ったじゃないですか！性善説なんて信じちゃダメなんです。言った通りになったじゃないですか。

もう、お腹を抱えて笑ってます。
でもそのあとね、ボスの高級ポッキーを持ち主にくれたんです。

ボス、意地悪そうでいて優しいんですよね。

夏の初め、ゴーヤに異常な愛情を示していたぼくの持ち主。
毎日毎日ゴーヤを食べていたんです。

それが夏の終わりのことです。
ずっと気になっていた白ゴーヤを買ってみたんです。

サラダがオススメとあったので、薄く切ってマヨネーズであえたり、塩こぶであえたり。これがなかなか美味しい。
それで持ち主は、夏の終わりに白ゴーヤ狂いになったんです。

でも残念ながら、そろそろゴーヤの季節も終わりです。
秋には何に狂うんでしょうかね。

ぼくの劣化をふせぐためにぼくが入っている袋、通称ＴＪ袋の布が薄くなって破けそうです。

結構前から持ち主は、ＴＪ袋を作る作るといっていたんですが、ちっとも作ってくれなかったのです。
でも、袋がもう破けそうと気づき、ようやく重い腰をあげて作ってくれたんです。
一応、避難する時にも使用できるようにと、斜めがけ仕様になっています。

なんていうとすごそうですけど、手抜きなんですよ。
お友達のアドバイスを聞いて、無印良品でB５サイズの袋を買ってマチをつくり、取っ手を片方だけにして縫い合わせたんです。
手抜きでしょ？破けた袋よりはマシですけど。