ため子、帰る


ため子は、ぼくの持ち主がかれこれ15年ほど大切にしているお椀です。
漆の溜塗がとても美しいため子。
しかし内部にヒビが入ってしまい、作家である漆芸家のお兄さんに預けていたんです。

待つこと14ヶ月。ため子は美しくなってようやく持ち主の手元に戻って来ました。
美しいため子は、木地から作家が作ったもので、フォルム、質感、色と、作家本人も好きな作品だ。と、言います。

なのでため子は、持ち主が先に亡くなった場合、お兄さんに戻すことにしました。
ちなみに持ち主が亡くなった場合、ぼくは持ち主のお友達が引き取ってくれるらしいです。

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