ここのところ寒くなってきたので

ぼくの持ち主も

冬じたくを始めました。

ホットカーペットをひいて

モミの木をだし、サンタさんや

スノーボールを飾ります。

ふと、モミの木に

クリスマスの飾りつけをするぼくに

苦いクリスマスの思い出が

よみがえってきたのでした。

その年、持ち主母のクリスマスツリーのコンセプトはテディベアで

持ち主母は、部屋中のテディベアをモミの木につるしだしました。

そしてぼくを見つけると

あんたも、クマだからね

と言って、モミの木にくっつけてくれました。

しばらくして、あの巨大な猫がやってきたのです。

猫は、他のマスコットどもには目もくれず、すぐにぼくを見つけ

ぼくにかみつくやいなや、モミの木からひきずりおろしたのです。

あれからというもの、ぼくはモミの木の飾りになることはお断りです。