しろくま韓国へ行く〜探検編〜

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ツアーバスを下りた持ち主たちは

スーツケースを

ガラガラ引っ張りながら

ホテルに到着しました。

調べたとおり、ホテルより向こう側は

そうとういかがわしい雰囲気です。

フロントで部屋の鍵をもらい

4人はガイドさんと別れました。

部屋割は、持ち主とエニーの大人チームと、マイキーとジェシカのヤングチームです。

部屋に到着すると、すでに8時半をまわっています。

座ったら、もう動きたくなくなつので、荷物だけをおいて、4人は外へ繰り出しました。

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ホテルの近くのお店をのぞくと

日本製の小物ばかりです。

少し拍子抜けし

夕飯が食べられるところを

探し始めました。

おでんやワッフルなどの屋台や

野菜や果物を道に置いて

売っている人がたくさんいます。

ただ、時間が時間なので、ほとんどのお店は閉まっています。

のぞきたかったロッテ百貨店も、残念ながら閉まっていました。

結局、ホテル近所のロッテ百貨店は、10時オープン8時クローズだったため

一度ものぞけませんでした。

道は暗く、言葉も読めず、持ち主は、お店に入る決心がなかなかつきません。

海外にくると、一日目はこんなふうに、

いつもちょっと不安になることを持ち主は思いだしました。

疲れてきたので、持ち主はホテルの近くの大衆食堂のようなところに入ろうかと

みんなに提案しました。

ふと向こうを見ると、派手でけばけばしいネオンが見えます。

あれは、持ち主たちのホテルです。あのネオン、やはり観光ホテルには見えません。

4人が食堂に足を踏み入れると

おじさんが笑顔で迎えてくれました。

入ってしまえばこっちのもんです。

メニューをもらうと

おばさんをつかまえ

オススメはなんですか?

というハングルを指しながら

カタカナ読みをします。

チェイル ジャル ハヌン ウムシギ モイェヨ?

おばさんは初め、言葉がわからない子たちだわ、困ったわ。

といった表情を見せていましたが、持ち主たちの必死の韓国語に反応し

マシソヨ!と、いいながら、メニューを教えてくれました。

メニューには、気持ち日本語が書いてありますが

写真がないので、どんな料理か想像がつきません。

とりあえず、マイキーとジェシカはおばさんのオススメを

持ち主は日本語から判断した牛肉スープを、エニーも牛肉スープご飯別というのを頼みました。

おばさんが、お水とキムチ、カクテキ、チャンジャ、それからネギを置いていきます。

ルールがわからず、言葉もわからないので、まわりを見回します。

わからない時は見ることです。そして真似することです。

となりの若いお兄さんたちは、キッチンバサミでキムチを切っています。

マイキーがそれを真似してキムチを切り始めました。

なかなかうまいもんです。でも、カクテキはちょっと難しいようで、大根が吹っ飛びます。

持ち主も、さっきまでの不安を忘れて大爆笑です。

さぁ、料理がきました。おばさんが、どんどん料理を置いて行きます。

でも、自分が頼んだものがどれなのか、わかりません。

持ち主たちは、たぶん自分のものだと思われる料理を受けとりました。

でも次の問題が発生しました。目の前にある料理の食べ方がわかりません。

再び、まわりを見回しますが、よくわかりません。

とくに、どう使用するかわからないものは、大量のネギとなみなみとポットに入ったお湯です。

とりあえず、普通にそのまま食べてみます。

持ち主のスープは、あっさりですが、おいしいです。

でも、オススメには味がほとんどありません。

持ち主は思い出して、地球の歩き方を開きました。困ったときはこれです。

調べてみると、オススメ料理は、ソルロンタンというらしく

味はキムチや塩で自分でつけるようです。多分、ネギもここに入れるのでしょう。

残る謎は、お湯だけです。

そこへ、席に案内してくれたおじさんにつれられて、一人のおばさんがやってきました。

日本語が少しわかるようです。

おばさんは、おかしな食べ方をしている4人を、まったくしょうがないわね、

といったあきれ顔で見ながら、親切に食べ方を教えてくれました。

まず、スープにはネギや塩、キムチで好みの味をつける。石釜のご飯はおさらにうつす。

最後に、石釜のおこげにお湯をたして、おかゆのように食べる。

なるほど、お湯はそこで使うのですね。

持ち主のスープの肉は、わさび醤油のようなものをつけて食べるようです。

なかなか、難しいです。

あとから調べると、石釜ご飯はトルソッパブ、

持ち主とエニーの頼んだのは、確証はないですが、トガニタンと思われます。

おなかがいっぱいになった4人はホテルへと戻りました。

ホテルの前にはコンビニがあります。早速寄ってお買い物です。

みんなで韓国製ビールとお菓子を購入しました。

外国のコンビニやスーパーは、見ているだけで楽しくなります。

でもウォンは、円とは桁が1つ違うので、なんだかすべてが高く感じられます。

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部屋に戻った持ち主とエニーは

ジャンケンをしました。

なぜかこの部屋には、ダブルベッドと

シングルベッドがあるので

ベッドをジャンケンで

決めることにしたのです。

あとで、韓国の友達に聞いたところ

韓国のホテルでは

よくある形式なのだそうです。

なんだか、熟年夫婦の寝室みたいですけど、ツインとダブルを分けなくていいという点で

なかなか賢いやり方かもしれません。

ジャンケンに負けたので、持ち主は小さめシングルに寝ることになりました。

次はお風呂の順番です。これも公平にジャンケンです。また、持ち主は負けてしまいました。

たぶん、持ち主はジャンケンが弱いのです。

そういえば昔、3人でイタリア旅行に行ったときも負けまくりました。

確か、負けたくなかった帰国日前夜のお風呂ジャンケンでも

10時枠、11時枠、12時枠を争って負け、

眠さをこらえて12時からお風呂に入ったことを思いだしました。

持ち主のお風呂の順番になりました。

あまり清潔感はあふれていませんが、ありがたいことにバスタブが広いです。

持ち主は、日本から持ってきた、あわあわの入浴剤で、のんびりしました。

バスタブには、噴射口のようなものがたくさんついていて

ジャグジーっぽいのですが、どこをいじるとジャグジーになるのかがわかりません。

持ち主は、いろいろいじくってみたのですが、とうとう最後までわかりませんでした。

でも、スイッチみたいなものもなかったし、機械っぽくもなかったし

壊れていたのか、なんなのか、今でもとても気になります。

お風呂からでると、待ちくたびれたマイキーとジェシカがやってきました。

持ち主は、ちょっとお風呂で遊び過ぎたのでしょうか。

4人で韓国ビールを飲みながら、トッポッキスナックをつまみます。

トッポッキスナックは、おさつスナックのような味ですが

食べ終わったあとに唐辛子のピリッとした味がします。

ビールは、少々薄味でさっぱりしています。

女の子同士の話が盛り上がってきたところに、この日最後の事件が起こりました。

持ち主とエニーは、テレビをつけていました。その時は確かに映画が流れていたのです。

ところが、話が盛り上がっている時、テレビからおかしな声がするではないですか。

4人が画面に注目すると、そこにはなんと、韓国AV系番組が流れているではありませんか。

4人は少々画面にくぎづけになりましたが、すぐにテレビを消しました。

誰かが、日本よりソフトだね、とぽつりといいました。

そんな番組に水をさされ、宴会はお開きとなりましたが、

小心者の持ち主は、あの番組が有料だったら嫌だなと、頭を抱えたのでした。

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