もうすぐ

クリスマスがやってきます。

ぼくの持ち主は思います。

クリスマスというと、子供の頃は

あんなにわくわくしたのに

どうしてもう

わくわくしないんだろう？

あんなに待ち遠しくて

仕方なかったというのに

大人になった今は、クリスマスを

忘れていることさえあります。

持ち主は、気持ちを盛り上げるために

ツリーを飾ったり、サンタや長靴を

買ってみたりするのですが

まったく盛り上がりません。

持ち主がまだ小さい時のあるクリスマスのことです。

小さい小さい持ち主は、お菓子の入った長靴を欲しがりました。

でも、厳格な持ち主母は、買ってくれなかったのです。

持ち主は、たいそうがっくりしました。

ところが、クリスマスの朝起きると、枕元にはあの長靴が置いてあったのです。

持ち主は、うれしくてうれしくて小踊りしたのでした。

あの時のうれしさは、もう味わうことができないのでしょうか？

なんだかさびしいです。