ぼくの持ち主が
毎日乗る電車は単線です。
なので、駅に電車が到着すると
反対側から来る電車を待つのです。
その日も持ち主は、電車に乗って
発車を待っていました。
カンカンカンと
踏切がしまる音がします。
反対側に電車が
到着するのでしょう。
その時です。線路の前の道を
ダッシュするおじさんが見えたのです。
おじさんは、電車に乗りたいのでしょう。
懸命に走っています。
でも、反対側の電車は、もう、そこまで来ています。
おじさんは苦しそうです。足はもつれそうです。
がんばれ、おじさん。持ち主は心の中で応援しました。
その時、反対側の電車がホームに入ってきて、おじさんの姿は見えなくなりました。
持ち主はドキドキしました。
ああ。あんなにがんばって走ったおじさんは、一体間に合ったのだろうか?
持ち主の乗る電車が発車してから、しかし持ち主は見たのです。
おじさんが、はぁはぁ息を切らせながら、反対側の電車に乗るところを。
持ち主は、ひとごとながら、とてもほっとしたのでした。
ブログ読みながら「あぁ~どうなったんだ!」と
ドキドキしてしまった。。。
おじさん、さぞ疲れたでしょうね
こまちゃん!
おじさんは、はぁはぁしながら
ちゃんと乗れました。めでたしめでたし。