ご存知の通り、ぼくの持ち主は
少し抜けているのですが
昨日もこっそり
事件を起こしていました。
持ち主の執務する部屋は4階で
そこに行くためには
いつも階段を利用しています。
その日持ち主は
少し考え事をしながら
階段を上っていました。
4階に到着すると
少し息が切れており
持ち主は運動不足を反省しました。
しかし次の瞬間、持ち主は気づいたのです。
階段から見える景色が、いつもと少し違うような気がするのです。
似ているけれど、少し違和感があるのです。
持ち主は、パラレルワールドにやってきてしまったのでしょうか?
次の瞬間、気付きました。
どうやら、4階を通りすぎ、5階までやってきてしまったようです。
どうりで息が切れるはずです。
持ち主は、少しあたりを見回してから
何事もなかったかのように階段を下りはじめました。
上る人ばかりの中、下りる持ち主は、注目を浴びていましたが
こういうことに慣れている持ち主は、しれっと下りて行ったのでした。