ツリー号

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それは、ぼくの持ち主が

会社から帰るときのことでした。

だんだらした坂を下っていると

自転車がひゅーっと

持ち主を抜かしていきました。

ここまでは、よくある出来事です。

しかし

持ち主は目を疑ったのです。

なぜならその自転車が

全体的に、ピカピカ

光っていたからです。

持ち主が自転車をよく見てみると

なんと荷台に、クリスマスツリーが積んであるではないですか。

ぴかぴか光っていたのは、ツリーの電飾だったのです。

なるほど。ツリーを買いに行った帰りなのか。持ち主は納得しました。

しかし、次の瞬間、ふと思い付きました。

購入したばかりのツリーの電飾を

自転車の荷台で光らせるのは結構難しいです。

あれは、やはり計画的犯行に違いありません。

持ち主は、小さくなる電飾ツリーを見ながら、そう確信したのでした。

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