武闘派

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ぼくの持ち主は
おとなしそうに見えるらしい
ですが、じつは武闘派です。
熱く、喧嘩っぱやく
そして短気です。
でも、年を重ねるにつれ
ずいぶんと
温厚になったと思います。
さて、それは先週のことでした。
一部システム化する社内業務の、会議に出るように言われていた持ち主は
熱く煮えたぎる闘志をかろうじて抑えていました。
なぜなら、資料を見ただけで、持ち主の周りの人々の作業が
このシステムの導入によって、増えることが分かっていたからです。
合理化すると言いながら、業務を把握せず
形だけのシステムの導入となることは、よくあることですが、やっぱりイライラします。
しかし、大人になった持ち主。あまり戦うのもよくないかと思い
提案内容だけを頭の中にまとめていました。
しかし当日、会議は戦場と化したのです。
そこに殴り込みをかけたのは、持ち主ではなく持ち主のボスでした。
ボスも、システム化が負担増になることに怒りを覚えていたのです。
そこで持ち主も、戦場に降り立ち、ボスを加勢しつつ、具体的提案を熱く語りました。
結果、持ち主の提案は受け入れられ、ボス、持ち主組は勝ったのです。
一緒に会議に出ていた方々は、その激しい戦闘の様子に
二人ともすごかった~。と、笑いながら言いました。
結果もうまくいき、戦いに勝った持ち主は、しかしふと思ったのです。
本来、二人組で、一人が熱り立っていたら、他方はまぁまぁと相方をなだめながら
自分たちの申し出を通すというのがお約束ではないでしょうか。
申し出は通りはしましたが、二人で荒々しく戦ってしまいました。
これは、戦い方としてはうまくないかもしれません。
これからは、荒れ狂うボスを抑えながら、温厚派に転向する方がうまくいくかもしれません。

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