最近、ぼくの持ち主の頭の中では
いろいろなテーマソングが
鳴り響いて困ります。
おとといは、なぜかセカンドラブで
昨日は、これまたなぜだか
ビューティーペアのテーマが
流れていました。
そして今日は
サザエさんの終わりの歌です。
しかしお昼にお友達が
乃木坂４６の「おいでシャンプー」を歌っていたせいで
午後のテーマはこれに決まりました。
けれども持ち主は、流行りの歌はあまり知らないため
♪おいでシャンプ～
の部分だけが、何回も何回も脳内でリピートしていました。
今日はちょと疲れましたが、明日のテーマソングが楽しみです。
電車を待つぼくの持ち主の目に
見覚えのある顔が映りました。
別に、知り合いではありません。
彼らは、なんと
以前、よく電車で一緒になった
衝撃のふたごさんではないですか。
当時のように
学生服ではありません。
どうやら、大学生か
専門学生に
なったのではないでしょうか。
知り合いではないけれど
なんとなく顔見知りの人に、久しぶりに出会うと
なんとも不思議な気もちになります。
最近、ぼくの持ち主はラッパーです。
事の始まりは、こんな感じでした。
その日、持ち主のグループは
みんな外回りに出かけており
持ち主と隣の席の
お兄さんだけでした。
いまは、とても忙しい時期らしく
お兄さんが疲れた表情で
言ったのです。
ああ。もうイヤだ。
そんなお兄さんに、持ち主は言いました。
その気持ちをラップで表現してみたらどうですかね？
そこで、ふたりで歌ってみました。
仕事がつらいよ。つらいよ。イェ～。
すると、なんだか楽しくなってきたのです。
それでその後、ふたりは数曲の即席ラップを歌いあげたのです。
それから、持ち主の脳内では
なんでもラップになってしまう、ラップ化が現象おきているのです。
ぼくの持ち主には
まだまだすてきなおじさんがいます。
そのおじさんは
還暦にして東京モード学園に入学し
働きながら
デザインを学んだおじさんです。
それまでの
真面目な雰囲気から一転。
すっかりファンキーな見た目に
なったおじさんですが
洋服の話をすれば、目をキラキラと輝かせます。
そんなおじさんが、仕事中に足の骨を折ったというので、持ち主は心配していました。
しかし、持ち主の個展に現れたおじさんは
ヒールのあるブーツを履いているではありませんか。
聞けば、早々にギプスを外してしまったというではないですか。
おしゃれのためなら、骨が折れてたってブーツを履くんだよ！
おじさんは、10代の若者のように笑うのでした。
いいえ。ぼくのおじさんではなく
正確には、ぼくの持ち主の
おじさんのお話です。
最近の驚きは
そのおじさんが、なんと
大学に合格したことです。
おじさんは、定年退職後
数年働き、また仕事を辞め
今年国立大学に入学したのです。
スマートな見かけ通り
スマートにさらりと大学に受かってしまうところはさすがです。
そしておじさんは、持ち主にキャンパスライフについてたくさん話してくれました。
おじさんの瞳は、キラキラしています。なんともステキです。たのしそうです。
聞いているこちらも、幸せになってしまいそうな
おじさんの充実感に持ち主も幸せになりました。
ぼくの持ち主の個展が
無事に終了しました。
去年に比べたら、いろいろと
手早くできるものもありましたが
新しい悩みも出て来てきました。
足をお運びくださったみなさま。
お土産をくださったみなさま。
気にかけてくださったみなさま。
応援してくださるみなさま。
ありがとうございました。
持ち主に代わり、ぼくから御礼申し上げます。
今日、営業のお兄さんが
サンプルが余ったからと
ぼくの持ち主に
幼児のみものをくれました。
そういえば、若手の営業さんが
この幼児のみものを
電車の中で飲んだという話を
思い出して、持ち主は言いました。
電車で飲もうかな〜
すると、若手の営業さんが言いました。
あの、ぼくが電車で飲んだって言っても
４〜５人しか人がのっていないようなガラガラな車両ですよ。
そうですよね。いい大人が、幼児のみものを電車で飲むのは、少々恥ずかしいことです。
しかし、持ち主は飲んだのです。
けっこう混んでいる車両で。
意外と、見てないものよ。
と、持ち主は言っていましたが、隣の女子高生が
ちらちら持ち主を見ていたのを、ぼくは知っています。
ぼくの持ち主は、昨日から
へんなところが筋肉痛です。
どこかというと
右足の太ももの裏です。
歩くと痛いので
へんな歩き方になってます。
なぜ、こんなところが筋肉痛なのか
いろいろと思い出してみると
どうやら、作品を搬入して
展示したときのようです。
どこかで、この筋肉を使ったのでしょう。
作品を持ち上げたときなのか、展示のときか、それともはしごにのぼったときか？
どこで筋肉痛になったのか、わかりません。
こんな太ももなんて使った覚えはないのです。
作業に必死になっていたから、へんな体勢をとっていたことが
わからなかったのかもしれませんが、でも、痛いです。相当いたいです。
みなさん、こんばんは
ご機嫌いかが？
本日、ぼくの持ち主の個展が
ようやく始まりました。
今回は、すべてがギリギリの
用意の悪さでしたが
なんとか始まりました。
計画をたてるのが不得意な持ち主が
個展のテーマとなる文章も
お知らせのハガキも、作品も
デッドラインにかかりながら、なんとかそろえました。
毎日、寝不足でふらふらの持ち主を見ながら
なんできちんと計画をたてないのか？と、ぼくは不思議になります。
しかし持ち主は、座った目でニヤニヤしながら言うのです。
間に合えばいいんだよ
次もたぶん、持ち主は同じことを繰り返すと思われます。
持ち主の個展 まねのまねのまね
昨夜、なぜぼくが
日記を書かなかったのか？
いえ。書かなかったのでは
ありません。
書けなかったのです。
なぜならぼくは
ぼくの持ち主によって
会社のトイレに
置き去りにされたからです。
それは、業務終了後のことでした。
たぶん、トイレに行きたかった持ち主は
帰り際、ぼくを持ったままトイレに入ったのです。
しかし、ぼくをトイレに置いたまま、持ち主はトイレを出たてしまったのです。
真っ暗なトイレの中、ぼくは放置されていました。
そんなぼくを助けてくれたのは、あまり面識のないお姉さんでした。
その後、ぼくのことをよく知っているお姉さんを介し
ぼくは持ち主のもとに無事にもどったのでした。
大切なくまじゃないの？
お姉さんに言われて、頭をかく持ち主ですが
本当ですよ！まったくひどい話です。