きょうは、お別れの日でした。
ぼくのライバル、ジジと
ジジの持ち主が
故郷に帰ってしまうのです。
とっても、さびしいです。
ジジの持ち主を
お菓子で餌付けしていた上長さんも
心底さびしがっていました。
でも、ジジの持ち主は、次の生活に向かってきらきら輝いてみえました。
ジジは、ぼくに対抗して「くろねこの日記」というのを書こうかな、
と、いっていましたが、ぼくは、絶対に負けません。
きょうは、お別れの日でした。
ぼくのライバル、ジジと
ジジの持ち主が
故郷に帰ってしまうのです。
とっても、さびしいです。
ジジの持ち主を
お菓子で餌付けしていた上長さんも
心底さびしがっていました。
でも、ジジの持ち主は、次の生活に向かってきらきら輝いてみえました。
ジジは、ぼくに対抗して「くろねこの日記」というのを書こうかな、
と、いっていましたが、ぼくは、絶対に負けません。
その日、ぼくの持ち主は家に着くと
いつものようにかばんに手をいれて
鍵をさがしました。
ところが、
いつものところに鍵がありません。
ほかのところをさがしても
ありません。
ポケットの中にもありません。
持ち主の顔から、血の気が引いていきます。
持ち主は、かばんの中身を全部だしてひとつひとつ確認し始めました。
けれども、鍵は見つかりません。
持ち主の心臓の鼓動は激しくなってきました。スペアの鍵は誰にも預けていません。
入れないなら、鍵屋さんを呼ぶしかありません。
持ち主は、もう一度ポケットに手をいれました。
すると、左ポケットの奥でなにかをさわりました。
取り出してみると、鍵ではないですか。持ち主は胸をなでおろしました。
でも、はじめにポケットをさがした時、たしかに鍵はなかったのです。
なんだかすっきりしないまま、持ち主は家の中に入ったのでした。
こないだ、ぼくの持ち主は国分寺に
エスニック料理を食べに行きました。
ちょっと怪しげなビルの中のお店で
入ると意外と広くメニューも豊富です。
ビールの種類もいろいろあります。
オリオン、ビンタン、レーベンブロイ。
でも、持ち主の目に止まったのは
ライオンスタウト。
スリランカの黒ビールだそうです。
コップにそそいでみると、泡が細かくふわふわしています。
飲んでみると、こっくりとしていて甘くて苦くて、くせになりそうなおいしさです。
さすが、モンドセレクションで5回も金賞をとるだけはあります。
あの、マイケル・ジャクソン氏も
「チョコレートリキュールのようだ」と大絶賛したそうです。
ところで、あのマイケル・ジャクソン氏って、あのマイケル・ジャクソン?
TJメモ
※このマイケル・ジャクソン氏はビールとウィスキーを得意とするイギリス人ライターさんでした。
ぼくの持ち主のお友達は
来月から派遣先が変わってしまうため
ゆかいな仲間たちで
食事会を催しました。
お店で、ゆかいなお姉さんが
梅酒を注文したところ
お車は大丈夫ですか?
と、ウエイトレスさんが質問しました。
普通はそこで、「はい。大丈夫です。」などと答えるのだと思うのですが
ゆかいなお姉さんは言いました。
はい。ペーパーです。
そうなんです。そのお姉さんは、マニュアル免許を持っているにも関わらず、
まったく運転しないペーパードライバーなのです。
なんておちゃめな回答なんだろうと感心していると、他のお友達がいいました。
電車です。って言ったんだよ。
なんということでしょう。またまた持ち主は、すてきな聞き違いをしてしまいました。
持ち主が、その場の全員につっこまれたことは、いうまでもありません。
奈良漬け持っていきなさいよ。
そう言って、ぼくの持ち主の母友は
洋服をくれるついでに
奈良漬けまでくれました。
でも、持ち主は奈良漬けが苦手です。
それは、
持ち主が高校生の時のことでした。
持ち主はもともと奈良漬けがあまり好きではありませんでした。
けれども、毎日お弁当箱をあけると、そこには奈良漬けが入っているのです。
そんな日々が、2ヶ月くらい続きました。
もともとあまり好意をもっていなかった奈良漬けですが
毎日毎日食べさせられることによって、だんだんと苦手な食材となっていったのです。
名づけて、ネバーエンディング奈良漬けストーリー。恐ろしい話です。
その他には、ネバーエンディング塩豆ストーリーというお話もございます。