その日、ぼくの持ち主が
会社から帰宅しようと駅に向かうと
電車が止まっていました。
中央線にはよくあることです。
こんなときは、時間をつぶすに限ります。
その時、持ち主は思い出しました。
ぼくがくまドーナツを
欲しがっていたことをです。
持ち主は
早速ミスタードーナツまで向かいました。
しかし、ミスドに到着して、ドーナツの棚に目をやると
なんと、しろくまドーナツがありません。
茶くまドーナツもありません。
持ち主はドキドキしてきました。
せっかく来たのに、くまドーナツが食べられないなんて。
すると、みどりのくまドーナツだけが、数個残っているのを見つけました。
早速持ち主は、それを注文しました。
そして持ち主は、購入したくまドーナツを、かわいいといいながら
残忍にも、くまの右耳からかじりつきました。
それにしても、しろくまドーナツに会えなかったのは残念です。
これは、リベンジするしかありません。