お昼後、結構経ってから
ぼくの持ち主のところに
ちょっと真剣な顔で
お友達がやってきました。
お友達いわく
お昼を食べていた部屋に
仲良しのお姉さんの物らしき
お弁当箱が放置されている
らしいのです。
お姉さんを見ると
真剣に仕事の電話をしています。
電話が終わった後、お友達がお姉さんのところに行くと
会話はきこえないけれど、おもしろいものが見れました。
ちょっと真剣なお友達に、なぁに？と言った風な大人っぽいお姉さん。
そのお姉さんの動きが、徐々に焦りを含むようになり
そして、小走りでお友達と目的地に向かって行きました。
お姉さんは、いろいろ楽しいボケをかましてくれるので、いつも注目しています。

会社支給の携帯が
iPhoneに変わりました。
そこで、大騒ぎが
起こり始めたのです。
営業さんたちにとって
iPhoneへの移行が
とても困難なようなのです。
みんな
頭を抱えて苦しんでいます。
そして、機械やソフトに強い持ち主は
何度もいろんな人に呼びつけられます。
iPhone祭状態です。
でもみなさん、お願いです。
不備があってもわかりにくくても、とりあえずマニュアルを読んでからiPhoneをいじりましょう。
マニュアル嫌いの持ち主からのアドバイスです。

会社帰りに
コーヒーを飲みに行った
ぼくの持ち主と
仲良しのお姉さん。
このお店は
コーヒーがおいしい上に
超絶イケメンがいるのも
楽しみのひとつです。
イケメンくんがいれてくれた
カプチーノを持って
持ち主は席に着きました。
すぐにお姉さんも、カプチーノを持ってやってきたのですが
お姉さんは椅子に座らずに、持ち主のカプチーノを見ています。
そして、にやりと笑って言いました。
わたしの方が、ハートが大きいわ。
そうです。
イケメンくんが作ってくれたカプチーノのハートが
持ち主のハートより、お姉さんの方が大きかったのです。
残念。イケメンくんの好みは、持ち主ではなくお姉さんだったようです。

朝、駅への道を歩いていると
向こうから
黒いマスクをかぶった人が
やってくるのを見ました。
ダースベーダー？
とっさにそう思うほどの
真っ黒さです。
しかし
よく見るとそれは女の人でした。
黒い上下の服に
長い黒い手袋。
そして、マスクと思った部分は
日焼防止のための巨大ツバがついた、サンバイザーを装着していました。
びっくりしましたが、確かにダースベイダーが歩いているはずはありませんよね。

ぼくの持ち主が通う
会社の支店内で行われる
特定商品の売り上げを競う
コンクールのメンバーには
持ち主達も入っています。
その日は、リーダーから
招集がかかり
ランチミーティングが
行われました。
どうやって、商品を売っていくのか
販売戦略を話し合うのです。
しかし現実は、ただただ雑談で盛り上がった一時間でした。
ちなみに次のミーティングは、夜らしく、ついでに合宿も検討されています。

むかしから
綺麗な顔の人が好きな
ぼくの持ち主。
俳優さんとか
アイドルさんとかを見て
綺麗なつくりだな。
と、言っていたくらいなのですが
ちょっと方向性が
おかしくなってきました。
最近は
お人形のサイトを見ているのです。
キャストドールとかいう
高価なお人形を見ています。
関節が動くらしく、表情も生々しいです。
これ、欲しいな。だって、綺麗だもん。
持ち主がつぶやきます。
持ち主よ。それだけはやめてください。
そこに手を出したら、もう後戻りができない気がするのです。
持ち主は、しろくま持ってるくらいで、ちょうどいいと思います。

体調がそれほどよくない
ぼくの持ち主。
クマザサの粉末を
購入してみました。
青汁好きのお友達によると
クマザサは結構ハードな
風味らしいです。
でも、あまりそういった
健康食品に詳しくない持ち主は
そのまま
水で溶いて飲んでみました。
美味しくはないですが
それほど飲みにくくもなく
身体によさそうなので
ちょっと気に入りました。
飲むだけで、健康になりそうでよいです。

個展まで一ヶ月を切り
ぼくの持ち主は
ランナーズハイ状態です。
焦りと苦しみが終わり
楽しくなってきたのです。
疲れているのと
開き直りと
それからそれから
作品が出来上がりに
近づいて来たことが
持ち主をハイに導いているのでしょう。
このまま三週間をハイ状態で走り続けると、終わった頃には
持ち主が廃人と化しているであろうことが、ぼくには心配です。

ぼくの持ち主の
隣の席のお兄さんが
言いました。
ラーメンマンです。
持ち主は、びっくりして
聞き直しました。
いま、ラーメンマンです。
って、言ったんですか？
ラーメンマンです。
お兄さんは紙をピラピラさせて言います。
ラーメンマン？
もう一度、持ち主が聞くと
お兄さんは答えました。
これはメモです。
どうして、これはメモです。が、ラーメンマンです。
に聞こえたのかは、まったくわかりません。

たびたび話題になる
ぼくの持ち主のボス。
こないだも楽しい事を
してくれました。
その日
ボスと出張に出かけるため
営業のお兄さんは
懸命に資料を作っていました。
ボスは、お菓子を片手に
その真剣なお兄さんのところへ行き
ポリポリ食べながら言いました。
どう？資料できた？
自由すぎるボス。
真面目な部下にとっては辛いかもしれませんが、見ている分には面白いです。