ぼくの持ち主の姉が

持ち主家にやってきました。

はい。ＴＪ、お土産だよ。

と、言いながら

持ち主姉がぼくにくれたお土産は

北国シロクマノートでした。

シロクマノートと言うからには

シロクマの絵でも描いてあるのかと

さっそく開いてみると

真っ白なノートです。

説明を読むと

シロクマのように真っ白なノートと、書いてありました。

それでもしつこく、シロクマの証を探したところ

表に小さなシロクマの印がついていました。

持ち主姉、ありがとうございます。大切にしますね。

このノート、姉妹品には、茶色の砂漠ラクダノートと

ポケットのついた南国カンガルーノートがあるらしいです。

今朝、ぼくの持ち主は

かばんをどかっと

テーブルの上に乗せ

会社へ行くために

化粧をはじめました。

そして化粧を終えた時

持ち主は気がついたのです。

持ち主の大きなかばんが

ぼくの上に

どっかり乗っていることに。

ああ〜。ＴＪ、ごめ〜ん。

そういうやいなや、かばんをどかしてくれるのかと思いきや

持ち主は、どこかに走っていきました。

戻ってきた持ち主の手にはカメラ。

そして、ＴＪかわいそうに。と、言いながら

写真を撮り始めたではないですか。

なんてひどい人なんでしょうか。

苦しいです。早く荷物をどけて欲しいです。

ぼくの持ち主は、もう大人なので

短いスカートはあまりはきません。

膝くらいまでにしています。

なぜって

年齢的な問題もありますが

やはり寒いからです。

その日、久しぶりに

スカートをはいた持ち主は

実感しました。

本当に、寒いです。

薄手ですがタイツを

ショートだけどブーツを

はいてました。でも、寒いです。

思い返せば高校時代、短めのスカートに、タイツははかず

ストッキングくらいで学校に行っていた気がします。

そして持ち主が高校時代を過ごしたのは、東京よりかなり寒い群馬県。

なぜでしょう？あの頃は、なぜ大丈夫だったんでしょう？

寒さに耐えるなにかがあったのでしょうか。

ぼくの持ち主が

こんこんしています。

どうやら、のどが痛いようです。

持ち主は

さっそくのど飴を買いました。

持ち主の好きなのど飴は

龍角散のど飴です。

やっぱり、のど飴といったら

龍角散のど飴だよね。

と、言いながら

のど飴を見た持ち主は驚愕しました。

なぜなら、「龍角散のど飴」と、書いてあるべきところに

「味覚糖のど飴」と、書いてあったからです。

一体、なにが起こったのでしょうか？

いろいろと調べてみたところ、どうやら龍角散が

独自にのど飴を開発することにしたらしく、味覚糖との提携をやめたようです。

ちなみに、味覚糖時代の「龍角散のど飴」は、「龍角散ののど飴」が正しく

龍角散バージョンでは、「龍角散ののどすっきり飴」が正式名称のようです。

その日、会社に行くと

お友達が真剣な顔で

ぼくの持ち主に

ちょっとちょっとと言いました。

なにごとかと近寄ると

お友達は言いました。

スタバに行ったら

ＴＪ親子の

タンブラーがあったよ。

かわいかったよ。

そうなんです。

持ち主の友人たちはみな、シロクマグッズを発見すると

持ち主に知らせてくれるのです。

スタバより、どちらかというとドトール派の持ち主ですが

ぼくが売ってると聞いたら、見に行くしかありません。

持ち主は、さっそく近場のスタバに、タンブラーを見に行きました。

ずかずかと店に入り、シロクマ親子を見つけ

じっと見ている持ち主は、かなり怪しかったにちがいありません。

そのせいでしょうか？お店のお姉さんがやってきて

このシロクマ、かわいいですよね。タンブラーをお探しですか？

と、持ち主に聞いたのです。

怪しい持ち主は言いました。

いやぁ、シロクマ好きを知ってる友達が

シロクマ親子が売っているという情報をくれたんです。

あらぁ。シロクマ好きなんですか？

お姉さんは、怪しい持ち主の言葉に、ひくこともせず、

笑顔で言ったので、持ち主はぼくを見せながら言いました。

はい。

あらぁ。かわいい。

こうして持ち主は、シロクマタンブラーを購入することになったんですが

さすがはスターバックス、店員教育も大したものですね。

少々虚弱なぼくの持ち主が

この冬の時期に悩まされるのは

しもやけと口角炎です。

まだ、それほど寒くないせいか

しもやけにはなっていません。

しかし、口角炎はひどいです。

口の脇が切れるこの口角炎は

とてもつらいです。

治ったかな？と、思って

口を開けると、ぴきっと切れます。

ごはんを食べるときに口を開けると

切れ目がどんどん広がります。

しみます。痛いです。

薬を塗って、ようやく治ったかも。と、思っていたら

やっとくっついた患部の、ちょっと下の部分が、ぴきっと、また切れました。

持ち主、このままだと、口裂け女になりそうです。

そのお友達と帰るときは

たいてい料理の話をします。

最近、作った美味しいものや

自分の中で流行っている料理

または、今晩の

メニューなんかについてです。

その日、なにを作ったらよいか

思い浮かばなかった持ち主は

お友達に聞いてみました。

今日の夕飯、なぁに？

すると、お友達が答えました。

人間がいっぱいあるから、パスタかな？

え？人間？

驚いて聞きかえすと、お友達はキュートな笑顔で言いました。

ニンニクだよ。

ああ。びっくりしました。かわいい顔して、人間を食べるのかと思いました。

クリスマスに関する

話題が多いですが、今日もです。

それは、ぼくの持ち主が

お疲れな様子で

バスに乗り込んだ

ときのことでした。

なに気なく、上を向いた瞬間です。

持ち主は驚愕したのです。

なぜなら、バスの車内に

クリスマスのデコレーションが

ほどこされていたからです。

天井や壁に、キンキラしたふさふさや

リンゴ、プレゼントなどのオーナメントが飾ってあります。

少し、鄙びた印象はぬぐえませんが、なんだかお茶目なバスです。

持ち主は、このバスに乗りながら、幼いのころに参加した

神社で行われる、子ども会のクリスマスパーティーを思い出したのでした。

それは、ぼくの持ち主が

会社から帰るときのことでした。

だんだらした坂を下っていると

自転車がひゅーっと

持ち主を抜かしていきました。

ここまでは、よくある出来事です。

しかし

持ち主は目を疑ったのです。

なぜならその自転車が

全体的に、ピカピカ

光っていたからです。

持ち主が自転車をよく見てみると

なんと荷台に、クリスマスツリーが積んであるではないですか。

ぴかぴか光っていたのは、ツリーの電飾だったのです。

なるほど。ツリーを買いに行った帰りなのか。持ち主は納得しました。

しかし、次の瞬間、ふと思い付きました。

購入したばかりのツリーの電飾を

自転車の荷台で光らせるのは結構難しいです。

あれは、やはり計画的犯行に違いありません。

持ち主は、小さくなる電飾ツリーを見ながら、そう確信したのでした。

ぼくの持ち主はお友達から

すごいお菓子をもらいました。

その名も「もろこし棒」

この「もろこし棒」、見た目は

あの有名駄菓子

「うまい棒」にそっくりです。

どう見てもこれは

うまい棒を意識して作られた

駄菓子に違いありません。

うまい棒ファンとしては

このもろこし棒がどれだけやってくれるのか

やはり試さずにはいられません。

さっそく観察です。

パッケージには、よくわからないキャラクターがついており、キラキラしています。

うまい棒のパッケージはマットな感じですが、もろこし棒はシャイニーな感じなのです。

いよいよ食べてみます。

さくっとした食感は、うまい棒にかなり似ています。

しかし、味つけがだいぶ違うようです。

やはり、似てはいるものの、もろこし棒はもろこし棒であって

うまい棒とは似て非なるものであるようです。

ちなみに持ち主は、やっぱりうまい棒派です。