見て下さい。

レモンクォーツの指輪が

出来上がりました。

苦節数ヶ月、ようやくできました。

いや、７割は先生が作りましたが。

しかし、ぼくの持ち主も

もくもくとやすりをかけました。

大きなやすり、小さなやすり

紙やすりを使用して成形。

とてもがんばったのです。

持ち主は、もくもくとやすりをかけることが、意外と嫌いではないようです。

確かに、銀製品にやすりをかけるのは嫌いじゃないのです。

でも、爪にやすりをかけるのは嫌いです。

なんで指は１０本もあるのでしょう。足もいれれば２０本です。

本当にめんどうくさいです。

ぼくの持ち主が

夏のバーゲンで

購入したワンピースは

デザインが少々奇抜です。

背中の上方に

チャックがついておらず

ホックだけで止めるデザインです。

そのため、どうやら持ち主は

チャックを上まで

あげ忘れている人に

見えてしまうようです。

つい先日も、品の良いマダムに

あらあなた。チャックあいてますよ。

と、優しく教えていただきました。

あ、あの人チャックしてない。

と、思われがちなこのワンピース。

やはり、なんらかの処置が必要なのでしょうか。

ぼくの持ち主は

鏡を見ていました。

すると、頭のてっぺんの辺りから

ちょびちょびと毛が

生えているのを発見したのです。

前髪の一部からも

ちょびちょび生えてます。

髪の毛をしばると

ちょびちょびは顕著です。

ちょび毛が噴火しているみたいに、そこここで立ち上がっているからです。

どうやら、以前発見されたハゲから、髪の毛が生えてきたようです。

無事に毛が生えたことは大変喜ばしいことですが

ぴょんぴょんと立ち上がるちょび毛は、かなりまぬけです。

せめて、立ち上がらないで欲しいです。

今日、ぼくの持ち主が

会社の廊下を歩いていると

向こうから

友人のエリーがやってきました。

持ち主は

エリーに向かって手をふりながら

大げさに一歩を踏み出す

真似をしました。

するとその瞬間

持ち主の靴が脱げたのです。

そして靴は、かなり先まで飛んでいきました。

脱げた靴を見ながら、呆然とする持ち主を横目に、エリーは笑顔で言いました。

明日は晴れだね。

ぼくの持ち主の

ベランダガーデンで

一番強い植物は

なんといってもチャイブでしょう。

ねぎの一種であるチャイブは

持ち主家のプランターで

元気に成長しているだけではなく

３回ほど冬を越し

花を咲かせて種をつくり

勝手に自生しています。

ところが

今年のチャイブくんには

異常とも思われるほどの

アブラムシが発生しているのです。

持ち主は、なんどか牛乳責めを試みていますが、まったく効果がみられません。

びっしりついたアブラムシは、まるで黒ゴマのようです。

あまりのアブラムシの量に、持ち主は荒療治にでることにしました。

チャイブを全てカットするのです。

丸坊主にしたところ、元気なチャイブはすぐにまた伸びて来ました。

しかし、そこにはまたアブラムシの大軍がこびりついてきたのです。

再びチャイブを刈り取り、伸びて来たチャイブに牛乳責めの繰り返します。

アブラムシは、本当にしつこいです。

持ち主とアブラムシの戦いは、今年も終わりません。

今日ぼくの持ち主は

女子だけで宴会をしてきました。

いわゆる流行りの女子会です。

メンバーは

仲良しのお姉さんとお友達。

そこに、最近知り合った

若いお嬢さん２人です。

当然ぼくは

お嬢さん方に自己紹介しました。

お２人は、若干とまどいながらも

ぼくのことを受け入れてくれそうな予感がします。

すると、お姉さんが

持ち主を見ながら

お嬢さんたちに言ったんです。

この人、バックの中にくま入れて歩いてるのよー。

初めは大丈夫かしら？と思ったわ。

おおおっ。やはり怪しいと思っていたのですね。

確かに、そんな人を見たら、かなり怪しいとぼくも思います。

☆ＴＪメモ☆
フジヤマサイダーは、山口県の有限会社フジヤマの商品です。

最近、ちょっとお疲れで

痩せてきたぼくのお友達に

あるお友達が言いました。

ちょっと、痩せたんじゃない？

あ！「しろいへんじん」あげるよ。

しろいへんじん？

その単語を聞いたぼくの持ち主は

お友達と顔を見合わせました。

しばらくしてお友達が

白い恋人を持ってやってきました。

なんと、「しろいへんじん」の正体は

白い恋人だったのです。

白い変人という漢字を見ていたら、白い恋人をすぐに想像することができましたが

「しろいへんじん」という音で聞くと、へんじんにばかり気を取られて

白い恋人を想像することができませんでした。

見るのと聞くのでは、間違えようにも差がでることがわかりました。

ちなみに持ち主は、「しろいへんじん」を

しろいにんじんと読んでしまいました。

ぼくの持ち主が

焼肉を食べています。

肉は、生っぽいです。

持ち主は、レア〜ミディアムレアが

好きなんです。

その小さな事件が起ったのは

先週のことでした。

持ち主は、その日

仕事場のみなさんと

焼肉屋さんに行きました。

その時、いつものようにレア状態で

肉を食べている持ち主を

みんなはちょっと心配そうに見ながら

口々に言いました。

もうちょっと焼いた方がいいよ。

でも、持ち主はこれまでの習性通り、レア肉を楽しんでいたのです。

しかし翌日、持ち主は腹痛で苦しみ、会社を休みました。

そのため、仕事場の多くの人々から「肉はよく焼け。」と、注意をいただいたのです。

でも、今日もミディアムレアなんです。懲りない人なんです

気楽な一人暮らしのぼくの持ち主は

ときどき考えることがあります。

ひとりゆえに、気づかないまま

下着がまくれたまま電車に乗るとか

パジャマのまま電車に乗るとか

スリッパのまま電車に乗るとか

そういうことがあるかもしれない。

そう考えると、少し怖いです。

その日

前ボタンのワンピースを着た

ぼくの持ち主は

駅への道を急いでいました。

途中、小学生が

持ち主をちらりとみましたが

あまり気にせず、電車に乗り込み、座ったときに気がつきました。

なんと、スカート部分のボタンが、２つほどしまってなかったのです。

結構、高い位置です。

着替える時に、急いでいて閉め忘れたみたいです。

そういえば、なんだか人の視線を多く感じました。

そして思ったのです。

恐れていたことが、現実になってしまったと。

毎朝、通勤する電車の中に

最近、ぼくの持ち主が

注目している

おじさまがいます。

なにに注目しているかというと

そのおじさまが

持っている水筒です。

この水筒、最近流行りの

スリムタイプではなく

ストラップのついた

ファミリーサイズに

近いタイプです。

持ち主は気になるのです。

一体、あの水筒にはなにが入っているのだろう？

美しき愛妻が、毎朝麦茶を入れてくれるのでしょうか？

それとも、おじさまはコーヒー通で、毎朝早起きをして

こだわりのコーヒーを入れているのでしょうか？

はたまた、実はおじさまは、トライアスロンなどをたしなみむポーツマンで

水筒には、特製プロテイン飲料が入っているのでしょうか？

ついつい妄想してしまいます。

おじさま、水筒の中身はなんですか？