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8 お買い物王

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いつもならば
イミグレーションを抜け
お買い物王と化す
ぼくの持ち主。
しかし、今回は
乗り換えがあるので
お買い物は我慢しました。
荷物になるし
液体だと面倒くさいことに
なるかもしれないと思ったのです。
買い物のかわりにコーヒーを飲んで時間をつぶし
咳が出るので、水だけ買い、そのまま搭乗したのです。

お買い物

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その日、ぼくの持ち主は
お友達と銀ブラでした。
洋服を見ていると
夏物だけど、秋にも使えそうな
ハーフパンツが
半額になっていたので
買っちゃおうかと企んでいました。
しかし、持ち主はみつけたのです。
2枚以上買うと
15%OFFという張り紙を
そこで、ずっとカーデガンを物色しているお友達を
買っちゃいなよ。買っちゃいなよ。15%オフだよ!
と、そそのかします。
結局お友達は、物色していたカーデガンを購入しました。
そしてお友達は、持ち主をにらみながら、茶目っ気たっぷりに言ったのです。
あんたより、全然高いのを買っちゃったじゃない。
友よ。こんなわがまま、あなただからこそ言えるのです。

どこからどこへ

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個展の搬入、展示で
疲れきったぼくの持ち主は
渋谷駅で井の頭線に
乗り込みました。
座席に座ると
目の前にぐっすりと眠り込む
お兄さんがいました。
まったく起きる様子は
ありません。
終点の吉祥寺まで来ても
お兄さんは起きませんでした。
気持ち良さそうに寝ています。
再び、渋谷に向かうお兄さんを見て、持ち主は思いました。
あの人は、どこで乗って、どこで降りようとしてるんだろう?
そして、何往復しているんだろう?
それから持ち主は、お兄さんが目覚めた場所が、
お兄さんの降りたい駅だといいな。と、思いながら電車を降りたのです。

叙々る

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今日は、会社で一緒に働く
お姉さんのお誕生日だったので
高級焼肉レストラン
叙々苑でランチをする約束を
していました。
持ち主ともうひとりの
お姉さんとで
500円づつの補助金をだし
お誕生日のお姉さんを
祝うのです。
ところが、お誕生日のお姉さんは
うれしくなさそうです。
理由を聞くと、叙々苑でお誕生日ランチをすると聞きつけた
お姉さんの大学生の娘さんが、ランチに参加したいと言っているというのです。
せっかくの誕生日なのに、わたし、娘の分を払うの?
と、お姉さんは言います。
結局お姉さんは、叙々苑ランチに参加したお嬢さんの分をしぶしぶ支払ったのですが
母親の職場までやってきて、おばさんたちと一緒にランチするなんて
いい娘さんだと持ち主はおもったのです。

お化け?

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ぼくの持ち主は
その日の真夜中
動物が動き回るような音で
目を覚ましたのです。
フローリングを
カサカサ走っている
と思われる音は
犬か猫の爪の音みたいです。
でも
持ち主は動物を飼っていません。
そして次の瞬間、金縛りが始まりました。
持ち主は恐怖で焦りながら、落ち着け、落ち着けと言い聞かせました。
持ち主は、身体の力をぬくことで、金縛りから抜け出すことができるのです。
なんとか金縛りから抜け出しても、持ち主はこわくてこわくて
目をつぶったまま布団をかぶりました。
朝、目覚めると、昨晩の恐怖はどこへやら。
なんだか、すっきりしています。
でも、持ち主は思うのです。
あの、カサカサした音はなんだったのでしょう?
ゴキブリ?ねずみ?
それならば、おばけの方がマシな気がします。

色とりどり

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ここ数年、単色の作品ばかりを
作っていたぼくの持ち主。
今回は、複数の色を使うことに
決めていました。
たくさん色を使うと
ちょっと面倒くさいかな?
などと
作り手にはあるまじきことを
考えていたのです。
けれども、いざ、いくつかの色を
キャンバスにのせていくと、思いのほか
なんだかワクワクしてきたのです。
作る時に起きたこの感覚は、なんだかすごく久しぶりの感覚です。

イケメンのお迎え

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イケメンのお迎え
ぼくの持ち主が
ヘトヘトになりながら
駅の改札を出ると
そこにはさわやかなイケメンが
立っていました。
自転車を押しながら、誰かを探して
キョロキョロしています。
違います。
持ち主の知り合いではありません。
でも、さわやかなイケメンなので
すっかり見とれてしまいます。
どんな女の子を待っているのか
ちょっと興味本位で振り返ってみました。
すると、そこには
大きな袋を下げた年配の女性の姿が。
お母さまでしょうか?
あんなイケメンに迎えに来てもらえるなんて、うらやましいな。
持ち主はつぶやきながら、家路に着きました。

おおらかな口

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ぼくの持ち主は、結構どんなものでも
食べることができる方です。
味付けがあわないとか
パンチが足りないとか、意見はあります。
でも、まずいとは
あまり言いません。
ですから、会社で新商品を
試食させてもらっても
いつもしっかり食べきります。
どうだった?
と、聞かれても、まぁまぁだよ。
と、応えてしまうので
あなたの口は
おおらかすぎるから信用ならないわ。
と、言われるようになりました。
美味しいとは思いませんが、まずいとまでは思わず食べられる場合
なんていう言葉が適切なんでしょうか。知りたいです。

暑い日々

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梅雨が明け
暑い暑い夏がやってきました。
身体が暑さに慣れていないせいか
毎日キツいです。
外に出れば、もあっとした空気と
強い日差しが照りつけます。
そんな時、持ち主は思うのです。
毎年、こんなに暑かったんだろうか?
毎年、ちゃんと我慢できていたんだろうか?
こんなに暑いのに
この暑さに耐えて、毎年生活していたことが
まったく信じられないのです。

最近のぼく

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ぼくの持ち主が、
新しい会社に来てから
早3ヶ月が経ちました。
最近はぼくも
持ち主の机の上で
皆さんを見守りながら
数人の人と
お話するまでになりました。
特に、持ち主がぼくを
トイレに放置したとき
ぼくを救ってくれたお姉さんは
毎日ぼくに話しかけてくれます。
お姉さんは、漫画、キャンディキャンディに出てきた
テリーのファンだったそうで、ぼくをテリーと呼んでくれます。
なんだか、ここではもてそうな予感がします