お友達が、ぼくの持ち主にピタリ賞をくれました。
くまのクッキーです。
それは、ある謎をピタリと解いた持ち主への賞品だったのです。

ある夜、持ち主にメールが届きました。お友達からです。
ある音楽番組に、お友達の大好きな人が出るのでよろしく。あえて誰とは言わない。という謎めいた内容のメールです。

持ち主は早速テレビをつけて、いったいお友達の好きな人は誰なのか？という推理を始めました。
お友達は、ちょっぴりマニアックな日本のポップ〜ロックが好きです。

しかし、その日出ていたのは、エグサイル系、チャラい人、ジャニーズ系、ＡＫＢ系で、どうもピンと来る人がいません。その中で気になるのは、Jポップの大御所、スピッツの草野さんくらいです。

ちょっとメジャーすぎるかな？と、思いつつ回答を送ったところ、見事に正解！ピタリ賞をいただいたのでした。

真剣に書いてますけど、結構アホな人たちだと思います。

ぼくの持ち主は、ソースが好きです。
焼きそばとかお好み焼きとか、子供だましのような味が好きです。
目玉焼きにはもちろんソースです。

そんな大好きなソースが減ってきたので、新しいソースを買った持ち主は、冷蔵庫に新しいソースも古いソースも入れておきました。

ある日、ソースを使おうと冷蔵庫から出したところ、使い切ってしまったので、新しいソースを取り出してみました。すると、なんということでしょう。新しいはずのソースがほとんどなくなっていたのです。

まさか、もうこんなに使ったのか？
と、持ち主は焦ります。その時持ち主は、冷蔵庫の中にもうひとつソースが入っていることに気づいたのでした。

そうです。持ち主の冷蔵庫の中には、使いかけのソースが２本と、新品のソースが１本、計３本のソースが入っていたのです。

どんだけソースが好きなんですか。

ぼくの持ち主は頭痛持ちです。
雨の降る前など、頭がずーんと重くなります。
肩こりも首こりもあります。

仲良しのお友達も頭痛持ちで、持ち主の直ボスも持ち主です。
三人並んで頭痛持ちなので、ボスは男性ではありますが、頭痛三姉妹と呼んでいます。

ただこの三姉妹、長女であるボスと末っ子のお友達は、頭痛になるタイミングが一緒なのですが、持ち主だけ遅れて頭痛が来るんです。大抵一日くらい遅れます。

頭痛の種類が違うんでしょうか。
ひとりでずれているので、ちょっと寂しいです。

個展まで、あと一ヶ月を切ったぼくの持ち主は、若干パニック中です。
間に合わないことはなそうなのですが、心にゆとりがないんです。

ついつい焦ったり、悩んだりしてます。考えても仕方ないので、考えないようにしたいのですが、これがなかなか難しいんです。

そこで、旅に出る妄想を始めました。リゾートに行くんです。
旅程を調べ、金額を調べ、ホテルの評判を調べ、もう気分はリゾートです。

ただ、ここで問題が出てきました。
行くとしたら、ひとりです。一人旅です。
これは、かなり緊張します。ドキドキです。

個展の不安だけでなく、妄想の中での一人旅にも不安を抱く持ち主。
たぶんアホなんだと思います。

物件情報を見るのが好きなぼくの持ち主。
引っ越しする気もあるんですが、物件情報を見て妄想するのが楽しいです。

そんなある日、持ち主が住んでみたいと思った街で、ちょっと狭いけど、なんとか持ち主でも出せそうな賃貸物件があったんです！
持ち主は大興奮して毎日物件を見ていました。

しかし、何日してもその物件に借り手はつかないようです。

こんな条件のよい物件なのに。

持ち主は不思議に思いました。
なにかあるんでしょうか？
でも、特段問題点は見つかりません。

それで、もう一度設備のとこをじっくり見たんです。
すると気付きました。どうやらお風呂がないみたいなのです。シャワーだけなんです。

持ち主は納得しつつも、ちょっぴりがっかりしました。

ぼくの持ち主はお茶を飲むため、お湯を沸かそうと思いました。
右手でガスに火をつけながら、器用に左手で鉄瓶に蓋をのせようとすると、なぜかカーンという音がしました。

持ち主が左手の手元を見ると、なんと、持っていたのは鉄瓶の蓋ではありませんでした。
その手に握られていたのは、片手鍋の蓋だったのです。

取っ手部分の形状も違うし、質感も大きさもちがうし、なぜ無意識に小鍋の蓋を選んだのでしょうか。疲れているんでしょうか

ちょっと贅沢に、お昼にステーキ丼を食べたいというお姉さんに付き合い、持ち主はお店へと急いだんです。
前日から、ステーキ丼を楽しみにして、お腹が空いても我慢して、ステーキ丼のことばかりを考えていたんです。

ところがお店に着くと、な、なんと「３月３１日で閉店しました。」の貼り紙がはってあったのです。
が〜んとしているお姉さんと持ち主ですが、ボヤボヤしているとランチ難民になってしまいます。

そこで、隣のフライデーズにさっと入ったんです。
そして、以前から気になっていたレモンチキンステーキを頼んだんです。

お姉さんも持ち主も、口がステーキ丼になっていたのですが、チキンステーキを食べた瞬間、ステーキ丼のことはフッとびました。
おいしかったんです。とても。
ソースが特に美味です。ソースに浸ったポテトもおいしいし、ライスにつけてもおいしいです。その上お値段もおてごろです。

牛から鶏にはなりましたが、満足なランチでした。

ぼくの持ち主は、軽量な傘をネットで購入しました。
開けてびっくり。水玉の傘を頼んだのに、ボーダーの傘が入ってます。

持ち主は、いそいで注文の確認をしました。
すると、なんと持ち主はボーダーを注文していました。
お店は間違っていません。持ち主が間違えたんです。
いえ、持ち主は間違えたのではなく、水玉だと思ってボーダーを注文していました。

コーヒーと言ったつもりで紅茶と言ったり、イルカと言ったつもりでクジラと言ったり、持ち主は、時々言葉と意味のつながりが、乱れることがあるのです。
ふだんは、まぁいいや。と、思いますが、実害が出ると困ります。

ぼくの持ち主が、なんと豆腐にはまりだしました。
小さい頃、あんなに嫌いだったのに、不思議なものです。

豆腐のなにが嫌いだったかというと、味がないところです。
醤油をかけると醤油の味しかしないし、単調なのが好きではなかったのです。
特に持ち主家は木綿豆腐派だったのですが、木綿豆腐の舌触りも好きではありませんでした。

そんな持ち主が、最近は豆腐をほぼ毎日食べています。
なんだか甘味とコクを感じるようになったらしいです。ちなみに絹です。

これって、年のせいでしょうか？人間変わるものです。

ぼくの持ち主は、ものすごくあんこが食べたくなりました。
それも、どしっとした感じのあんこです。

我慢できなくなった持ち主は、妥協してスーパーであんこ玉を買ったんです。
でも、スーパーのあんこ玉は砂糖が固まってるだけで、ちっとも美味しくありません。

そこで持ち主は、オススメのあんこ玉についてリサーチしました。
すると、芋羊羹で有名な舟和にてあんこ玉が売っていることを知り、さっそく会社帰りに購入しました。

お値段は９個で７７７円と、ラッキーな感じはしますが、決してお安くはないです。
しかしあんこ玉を口に入れた瞬間、持ち主はそんな値段のことなんてどうでもよくなりました。
なぜなら、これだったのです。持ち主が食べたかったあんこは！

あんこ玉。常備したいですが、生ものなので難しそうです。