無印良品で、キャンバスのバッグが
安売りしていたので
ぼくの持ち主は
これを購入して
ＴＪバッグを作ることにしました。
作り方は簡単で、無地のバッグに
持ち主が作った
ＴＪ消しゴムはんこを
押すだけです。
しかし、はんこは一発勝負。
失敗しないように、気を付けねばなりません。
さてさて持ち主は、バッグの下に台となるものを置き
消しゴムはんこを慎重に押しました。
ドキドキしながら、はんこをゆっくりと外します。
すると、なんということでしょう。
ぼくが横向きに押されているではないですか。
それを見て、持ち主はガックリと肩を落としたのでした。

見てください。
みなさまが心配してくださった
ぼくの持ち主の指です。
ほとんど完治です。
実は、指先をちょんぎった翌日
持ち主は、長年憧れていた
キズパワーパッドを
買ってきたのです。
キズパワーパッドとは
自然治癒力を高め
キズを早く治すという高級絆創膏です。
説明書を読みながら、さっそく貼ってみました。
指先なので、水が入らないよう、まわりを安い絆創膏でぐるぐるに巻きます。
このまま、４日ほど放置したところ、なんとほぼ治ってました。
傷跡もほとんどないです。
生傷がたえず、かさぶたをとるのが趣味だった子供時代の持ち主。
この絆創膏があったらば、持ち主の膝や足の傷跡は
もうちょっとましだったかもしれません。

その日、ぼくの持ち主は
ベランダで育てていたアイビーが
暑さのために枯れてしまったため
そのつたを始末していました。
アイビーは、古いものだったため
つた部分も大変太くなっていて
切るのが大変です。
その時持ち主は
うっかり自分の指先を
切ってしまったのです。
叫び声も出ないほどの痛みが
全身をかけめぐります。
指先からは大量の血。
それを見ていると、貧血になりそうです。
とりあえず、指を心臓から上にあげ、血が止まるのを待ちました。
指先がじんじんします。
しばらくして血は止まり、ばんそうこをした時です。
傷口を見た持ち主は、ふらふらしました。
出血のしすぎとかではありません。精神的な問題です。
あの、ハサミの鋭い刃が、脳裏にフラッシュバックするのです。
ハサミを見るだけで、貧血になりそうです。
トラウマって、こんな感じになるものではないかと、ぼくは思いました。

ぼくの持ち主は、結構どんなものでも
食べることができる方です。
味付けがあわないとか
パンチが足りないとか、意見はあります。
でも、まずいとは
あまり言いません。
ですから、会社で新商品を
試食させてもらっても
いつもしっかり食べきります。
どうだった？
と、聞かれても、まぁまぁだよ。
と、応えてしまうので
あなたの口は
おおらかすぎるから信用ならないわ。
と、言われるようになりました。
美味しいとは思いませんが、まずいとまでは思わず食べられる場合
なんていう言葉が適切なんでしょうか。知りたいです。

会社のお姉さんが
はい、お楽しみ袋。
と、言って
袋詰めのなにかをくれました。
結構、ふくらんでいます。
わくわくしながら開けてみると
中には、ポッキーやらチョコやら
数種類のお菓子が
入っているではないですか。
お菓子好きの持ち主は、大喜びです。
ぺろりと平らげました。
そのサプライズで
なんとも、幸せなひとときを
すごさせてもらえました

ぼくの持ち主は、今日
衝動買いをしました。
なにを買ったかというと
ばか高いボタンです。
ゴムをつけて
髪留めにするそうですが
ボタンとしたら、高かったです。
元来、持ち主は
なにかを買うときには
情報を収集し、リサーチを重ねてから購入を決行します。
あまり、衝動的には買いません。
しかし、だからといって、持ち主の買うものが
実用的か？というと、全くそうではありません。
ヒールが高すぎて歩きにくいブーツとか、重くて持ちにくいエナメルの巨大バッグとか
布の上に白い日傘とか、なんとも実用的でないものが、あちらこちらに転がっています。
衝動的にも、計画的にも、へんなものばかりほしがる持ち主。
まずは、欲しいものが使えるものなのかどうかを
しっかり考えることが大切だとぼくは思います。

梅雨が明け
暑い暑い夏がやってきました。
身体が暑さに慣れていないせいか
毎日キツいです。
外に出れば、もあっとした空気と
強い日差しが照りつけます。
そんな時、持ち主は思うのです。
毎年、こんなに暑かったんだろうか？
毎年、ちゃんと我慢できていたんだろうか？
こんなに暑いのに
この暑さに耐えて、毎年生活していたことが
まったく信じられないのです。

ぼくの持ち主が利用する通勤電車は
以前に働いていた会社の人も
使う線です。
それでよく
懐かしい友人にばったり会うのです。
今日も、やってきた電車に
乗り込もうとしたところ
持ち主を呼び止める声が
するではないですか。
持ち主が振り返ると、そこには
前の会社で仲がよかった友人が
立っていたのです。
彼女も仕事帰りだったらしく
ふたりはそのまま
お茶を飲みに行きました。
不思議なことに、来月頃、飲み会をしようと、彼女と連絡を取っていたのですが
電車に乗り込むとき、ちょうど彼女のことを考えていたのです。
持ち主の想いが通じたのでしょうか？

ぼくの持ち主は
週末に九州に行ってきました。
９０歳を過ぎても
ひとりで暮らす持ち主祖母が
持ち主の顔を
忘れてしまったというので
３年半ぶりに
持ち主祖母に会いに行ったのです。
梅雨明け前だというのに
太陽が照りつける八代の夏は
持ち主が幼い頃に過ごした
暑い暑い夏を想起させます。
九州で過ごしたのは、これまで生きてきた人生の
数パーセントにも満たない時間なのに
どうしてでしょうか？
ここに来ると、懐かしいような不思議な気持ちになるのです。

ぼくの持ち主は、よく男性方に
アネゴ肌と言われます。
持ち主的に
アネゴ肌のイメージは
ついておいで。と
みんなを先導しつつ
しっかりしていて行方正な人です。
持ち主は、ヘラヘラ
ニヤニヤしていることが多く
仕事中にあぐらをかいて
しかられるようなタイプなので
なぜ自分がアネゴと言われるのかがわかりません。
よくボタンをかけちがえたり、リボンが曲がってたりするので
世話焼きなお姉さんたちに、世話されています。
比較的しっかりしていないのに、なぜアネゴに見られるのかが不思議です。
持ち主としても、長年妹をしてきたので、いまさら姉はできません。
どのあたりがアネゴなのでしょうか。本当にわかりません。