ぼくの持ち主の親しい友人が亡くなって、結構な時間が過ぎました。
持ち主は普段元気にしてますが、時々めそめそしだします。
とくにお風呂場は危険です。水がたくさんあるからなのでしょうか?
涙を流して泣きます。
覚悟はしていた友人の死。それでも思い出す度に苦しくなります。
私は死んじゃうからいいけど、あんたたち残された人は苦しいよね。
と、小憎らしい顔をして言う友人を思い出します。
ああ!なんてやつだ!
こんなに私を苦しめて!悲しませて!どんな恨みがあるというんだ!
目は腫れるし、ただれるし最悪だよ!
持ち主がつぶやいていると
ばっかじゃないの。泣きすぎだよ。あんた。ほんと、よく泣くよね。
そんなことを言いながら、爆笑する友人の顔がなんだか頭に浮かんできました。
彼女はたぶんその辺で、笑いながら持ち主を見守ってくれているのだとぼくは思います。