屋根から降りて、部屋に戻ると
お待ちかねの揚げたて天ぷらが
出てきました。
天ぷらを食べて
大満足に浸っていると
さきほど屋根に上がらなかった
営業さんたちが
次々と屋根に上がって行きました。
ふと気づくと、部屋の中は
またあの迷子の４人組に
なっています。
４人で顔を見合いながら爆笑していると、濃いめ営業さんが言いました。
上では、今頃風流に浸ってるんだろうなぁ。
なぁ、もしみんなが帰ってきたとき
カラオケで盛り上がってたらおもしろくない？
と、いうわけで、カラオケ大会は始まりました。
７０人近くが乗れるこの船の中に、たった４人がばらばらに座って
カラオケをしているというのが、おもしろくておもしろくて、持ち主は
ギザギザハートの子守唄をバックにずっと笑い転げています。
そして、しばらくして戻ってきた営業さんたちは
そこで繰り広げられる爆笑と大音量の世界に、呆然と立ち尽くしたのでした。

屋形船に乗り込むと
船は結構揺れていました。
停まっているせいらしいですが
かなりの揺れです。
持ち主は、酔ったら嫌だなと思い
両手を広げ
船の揺れに合わせて
ゆらゆらしてみました。
それを見た数人の営業さんが
同様にゆらゆらしています。
いい大人が船の中でゆらゆらする様子は、たぶんかなり怪しいです。
でも、酔わないためには大切な動きなのです。
船が動き出すと、揺れもなくなり食事が始まりました。
舟盛りに焼き物にお寿司に、食べるものがたくさんで、みんな大喜びです。
飲んで食べて騒いで、しばらくすると船はお台場の辺りで停まりました。
お姉さんが
屋根の上に出られますよ。
と、言うので、さっそく持ち主たち数人は外へ出てみます。
周りの船を見たり、写真を撮ったりと大はしゃぎしていると、ふと気づきました。
屋根に上がっていたメンバーを見回すと
なんと、船着き場にたどり着けなかった、あの迷子４人組だったのでした。
この４人のバイオリズムは、もしかしたら同じなのかもしれません。

週末、ぼくは
ぼくの持ち主と
会社の暑気払いで
屋形船に乗ってきました。
はじめて屋形船に乗る
持ち主もぼくも大興奮です。
しかし、屋形船に乗る前にも
難問は
降り掛かったのでした。
持ち主は、どこかに行く時には
きちんと道を調べるタイプなのですが
頼れそうな人がいる時は、おんぶに抱っこです。
今回は、優秀な営業さん３人と一緒に船着き場に行くため
なんの用意もしていませんでした。
ところが、営業さんについてしばらく歩いて海が見えて来た時
濃いめ顔の営業さんが言いました。
あれ？ちょっと間違ってるかも。
すると、食いしん坊営業さんが言います。
本当だ。反対だ。
そこに、ボスから電話がかかってきます。
なにやってるの？いつ着くの？どこにいるの？
立ち尽くす二年目営業ちゃんと持ち主。
曲がろうにも道がなく、遠回り遠回りをして、４人は道をグルグルします。
行っても行ってもたどり着かないかもしれないと焦り続けたそのとき
４人の目に救世主が現れました。
向こうに見える橋の上から、吞んべえ営業さんが手を振っていたのです。
ようやく他のメンバーと合流した４人に、ボスが言いました。
珍しいな。迷うなんて。
そんなボスに持ち主は応えました。
月島のタヌキに化かされたんだと思います。
iPhone３台。地図に慣れた営業３人。
それなのに迷うなんて、もうタヌキ以外に考えられません。

ひと月以上も毎日日記を
書き続けてえらい！
と、自らを褒めていたぼくが
その翌日から
日記をさぼったのには
理由があるんです。
なんと、金曜日から
ブログのログインが
できない状況になっていました。
IDとパスワードが
流出したので
パスワードを変更してください。
と、いうメールが来たので、パスワードの変更をかけようとしたところ
サーバがダウンしており、そのままブログにログインできない状況が続いていました。
でもなぜか今、ログインできてしまいました。
これは、危険な状況かもしれません。
もしかしたら、ぼくの日記は誰かに乗っ取られてしまったかもしれません。
おかしな記事が出たら、それはぼくではありません。乗っ取り犯の犯行です。

みなさん。
ぼく、最近がんばってます。
持ち主姉に
最近日記さぼってるね
と、言われてから心機一転。
ひと月以上、毎日
日記を書き続けています。
継続は力なり。
自分でも、えらいと思います。
やればできるクマなんです。ぼく。

ぼくの持ち主は、説明下手です。
なにを言ってるかわからない。
と、よく言われます。
聞かれることが多いのは
持ち主が作る
様々な業務作業用の
エクセルツールについて
その演算式が
どうなっているのか
などです。
懸命に説明してみるのですが
まったくついて行けないし
理解できない。と言われ、いつもへこみます。
すると、ある営業さんが言いました。
脳内の回転に、言葉がついていってないんじゃない？
説明してるとき、眼球がゆらゆらしてて、アブナイ人になってるよ。
ある問題について考えていて、よい解決策がひらめいた瞬間
持ち主の脳内は、次々に演算式が浮かび上がってくるような状態になります。
持ち主は、文章にするのがまどろっこしいので、この式を書き残しておくのですが
後日それを見ると、自分で考えることが嫌になるくらいの複雑さであることがあります。
自分が理解したくないくらい複雑なんだから、人への説明はもっと難しいです。
文章にしていないものを、人に伝えることも難しいです。
そして、営業さんは笑いながらいいました。
脳内が異常高速回転してるから、多分将来なれるのはー
暴君かマッドサイエンティストだね。
持ち主は、少し考えて言いました。
権威欲はないから、マッドサイエンティストかな。
ただ、ひらめいたときのワクワクはあっても
タイムマシーンを作ったり、透明人間になったりしたいとは思わないので
マッドサイエンティストにもなれないかもしれません。

夏です。暑いです。
そして、そうです。
Gの季節です。
この時期、持ち主の家では
１、２回Gが出現します。
G。そうです。
あの黒くて気色悪い生き物です。
以前は、Gに出会うと
仕留めることを目的としていた
ぼくの持ち主。
しかし仕留めた後、こわくて
常に泣き叫びながら捨てていたので、方法を変えました。
仕留めることはせず、ホイホイを設置するのです。
Gは、必ず一度通った道を通るようで
Gを見た位置にホイホイとホウ酸だんごを仕掛けると
必ずヤツは捕獲されています。
この方法にしてからは百発百中。
捨てるのも、ホイホイごと捨てればいいので安心です。
新しいG退治方法、オススメです。
写真のりんごたちは、Gを忘れたくて並べてみました。

ねぇ、ＴＪ。バロンとムタさん。
どっちが好み？
ぼくの持ち主が
なにを言っているのかというと
映画の話です。
「猫の恩返し」という映画に
出てくる、冷静沈着でキザな
猫の置物
フンベルト・フォン・ジッキンゲン
男爵、ことバロンと
直情型で情に熱く口の悪いデブ猫、ムタさん
どちらが好みか？
という話です。
いやぁ、バロンもいいけどさ、ムタさんもいいよね。
でもさ、少女漫画だと、やっぱりバロンが王子様だよねー。
ムタさんキャラはやっぱり脇役になっちゃうよね。
持ち主よ。あれは映画です。映画ですよ。

ぼくの持ち主は
きょうもダラダラしています。
個展が終わり
焦っていた心が
のんびりモードに入っています。
あれやらなきゃ、これやらなきゃの
気持ちがなくなり
心からダラダラを楽しんでいます。
ベッドに転がり
そのままウトウトしたり。
雑誌を読みながら
そのままウトウトしたり。
ネットを見ながら
そのままウトウトしたり。
寝てばかりということですが、やはり、ダラダラは最高です。

ぼくの持ち主は
お風呂の洗剤がなくなったので
詰め替え用の洗剤を
探していました。
しかし、探しても探しても
ないのです。
薬局で購入したのは確かです。
おかしいな。おかしいな。
つぶやきながら持ち主は
代わりに、詰め替え用のおしゃれ着用洗剤エマールを見つけました。
見つけた後、あれ？と、思いました。
確か、エマールは本日詰め替えたのです。
数秒経って、持ち主は青ざめました。
そうです。エマールの入れ物に、お風呂用洗剤マジックリンを詰めてしまったのです。
その上、おしゃれ着を洗濯してしまったのです。
要するに、大切にしたかったはずの衣類をお風呂用洗剤で洗ったということです。
持ち主はがっくりと肩を落としたのでした。