月別アーカイブ: 2011年1月

82○空港○

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翌朝、チェックアウトを終えて

空港へ向かう持ち主とエリーは

おなかがすいていました。

空港でリンゴをかじりつつ

なにか食べられるお店を

探しますがありません。

むかしは栄えていた

ターミナル2は、すっかり

さびれてしまったようです。

お店はほとんど

なくなっていました。

なんだか、とってもさびしいです。

81○親切○

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ディナーを終えて

ホテルに戻ったとき

エリーと持ち主は

翌朝のチェック・アウトが早いので

問題ないかを、レセプションに

確認することにしました。

エリーが

レセプションに聞きに行くと

そこには、ガタイのよい

インド系のベルボーイの

おじさんが3人いました。

おじさんのひとりに、エリーが翌日のチェック・アウトの話をすると

3人のおじさんたちは、声を合わせて言ったのです。

No Problem!

おじさんたちは、

大丈夫だよ。問題ないよ。タクシーも予約しておくよ。心配しないで。

と、エリーと持ち主に、大変親切にしてくれました。

平均身長に満たない持ち主と、それよりもっと小柄なエリー。

たぶんふたりは、すごく幼い子だと思われたのだと思います。

80○エリーの活躍○

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シングリッシュを駆使して

一生懸命ジェスリム姉さんと

話していたぼくの持ち主は

はたと、気づきました。

そういえば

エリーはどうしているのだろう?

持ち主がジェスリム姉さんと

話していると言うことは

エリーは、シンディと

シンディの姪のニコちゃん

それから弟さんの

3人と話をしなくてはならないということです。

かなり大変です。

エリーはオーストラリアにいたことがあるので

それほど英語に不自由しないのですが

シンガポーリアンの英語はクセがあって

いつも、聞き取るのに苦労しているようです。

エリーのことが急に気になった持ち主は隣を見ました。

それはちょうど、エリーが身を乗り出しながら

Pardon?

と、聞いているところだったのです。

それを見た持ち主は、なんだかほっとしました。

さすがはエリー。バイタリティーあふれる人です。

帰り道、シャイなニコちゃんが、エリーに笑顔で手を振るのを見て、持ち主は

さすがはエリー。やるね。

と、またまた感心するのでした。

79○姉さん○

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シンガポーリアンの

シンディ姉さんとの付き合いは

かれこれ10年くらいですが

ジェスリム姉さんとは

もうすぐ20年くらいになります。

そんなふたりに加え

シンディの姪のニコちゃんと

シンディの弟さんの6人で

最後の夜は

ディナーとなりました。

場所はホーランドビレッジの

イタリアンです。

ジェスリム姉さんと知り合った頃、持ち主はまだシャイな10代の女の子でした。

英語で話すことが、ちょっと恥ずかしかったこともあり

その頃は無口だった持ち主。

でも、今ではすっかり大人になり、英語で話すことに照れはありません。

通じたらいいや、と思っています。会話も交渉もします。

そんな持ち主の英語の基盤を作ったのは、

やはりシンガポールでの経験であり、そしてシングリッシュです。

だけど、あまり話せなかった持ち主を知るジェスリム姉さんは

よくしゃべる持ち主に大変驚いたようです。

英語、上手になったね。

という、ジェスリム姉さんに、持ち主は堂々と答えました。

シングリッシュがね。

78○プール○

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おなかがいっぱいになった

ふたりの次の予定は

プールに行くことです。

ただ、なんだか空は薄暗く

肌寒い気もします。

でも

せっかく水着を持ってきたので

ふたりはプールサイドへと

出かけました。

まだ入らないというエリーをおいて

ぼくの持ち主は、水に足をつけてみました。

冷たいです。

でも、この後、ディナーに出かけるためにも

少し腹ごなしをしといた方がよいでしょう。

持ち主は、寒さに耐えながら泳ぎ初めました。

泳いでいるとだんだんあたたかくなりますが、水から出ると寒いです。

足だけと言いながら、水につかったエリーも、冷たいと叫びます。

でも、せっかく来たんだからと

ふたりは、ぶるぶるとふるえながら、南国のプールを楽しみました。

77○ハイティー○

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ハイティーで有名なのは

ラッフルズ・ホテル

(Raffles Hotel)の

ティフィン・ルーム

(Tiffin Room)ですが

持ち主母のオススメでは

ありません。

持ち主母は

グッドウッド・パークの

ハイティーに行きなさい。

と、半ば命令系で、持ち主に

アドバイスしてくれましたが

その判断は正しいものでした。

なぜって、ひとつひとつが

大変おいしいんです。

1皿目と2皿目には

サンドイッチ類と

オードブル類を中心に。

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3皿目はスコーンとケーキを

中心に。

そして4皿目は

フルーツを中心に

食べてしまいました。

紅茶はポット2杯分。

お茶が来るのが

遅かったのだけが不満でしたが

あとは大満足です。

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☆TJメモ☆

L’Espresso
add :  : 22 Scotts Rd.,
1F Goodwood Park Hotel
tel : 6730-1743
(月〜木)
2pm – 5.30pm
(金〜日)
12noon – 2.30pm (1st seating)
3pm – 5.30pm (2nd seating)
大人 48$++
(2010年12月現在)

○予約は大丈夫よ○

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この日の朝、出かけるまえに

ふたりは

ハイティーの予約をしました。

持ち主たちの泊まっているホテル

グッドウッド・パーク

(Goodwood Park)の

レスプレッソ(L’Espresso)は

ハイティー・ビュッフェでも

有名なのです。

レスプレッソにスタッフが

いなかったので

レセプションに予約を

頼みに行きます。

レセプションにいたマレー系のお兄さんに声をかけ

ハイティーの予約をしたいと言うと

お兄さんは、小首をかしげて言いました。

大丈夫よ!ちょっと待ってて。

いいえ。実際は英語だったんです。でも、そんな風に聞こえたんです。

その後お兄さんは、お尻をふりふり

お気に入りらしいレスプレッソのスタッフのお兄さんに

腰の辺りで手を振って近づいて行きました。

そして、持ち主たちのところに戻って来ると、笑顔でいいました。

大丈夫よ。14時に来てね。

いいえ。実際は英語だったんです。でも、そんな風に聞こえたんです。

さすがは一流ホテル。従業員に対しても寛大なのに違いありません。

75○思い出の場所○

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地下鉄MRTに乗り込んだ

ぼくの持ち主は

エリーに聞きました。

サマセット(Somerset)

で降りていいかね?

サマセットの駅は

ホテルの最寄り駅

オーチャード(Orchard)

より、ひとつ手前の駅で

なにがあるのかというと

持ち主父母が住んでいた

マンションがある場所なのです。

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持ち主は

懐かしいその場所を

少し見てみたいと

思っていたのです。

しかし

15年という月日は

とても長いものであったことを

持ち主はその後に

痛感するのでした。

その昔

サマセットの駅の周りは

公園のようになっていたのですが

降りてみてびっくり、ショッピングセンターになっていました。

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駅から出ただけで、持ち主は

もう、すでに方向が

分からなくなってきました。

見知らぬ場所のように

なってしまったその場所から

持ち主は見覚えのあるものを

一生懸命に探します。

すると、道の向こうに

懐かしの

プラナカン・プレイス

(Peranakan Place)が見えたのです。

持ち主は、うれしくなってきました。

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このプラナカン・プレイスの

かわいらしい町並みを越えると

持ち主父母の住んでいた

マンションが見えて来るはずです。

暑い中、観光地から離れ

ふたりは歩きます。

そして

あそこに見えるはず。

と、指差した持ち主の

指の先の向こうに

しかし、懐かしの建物はなかったのでした。

そうなんです。マンションは取り壊されて、更地になっていたのです。

74○シティ・ホール○

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ラッフルズ・ホテル

(Raffles Hotel)から

一番近い地下鉄MRTの駅は

シティホール

(City Hall)の駅です。

ただ、いつものことなのですが

入り口を見つけられません。

ふたりは、熱い日差しのなか

MRTの看板の前で

しばし立ち尽くしました。

看板はあるのに、まったく入り口らしきものが見当たらないのです。

地図を見ると、近くのショッピングセンター、ラッフルズ・シティ

(Raffles City)にも、MRTの入り口が示してあります。

少し涼むためにも、ふたりは、ラッフルズ・シティに入りました。

人波に流されながら、ぶらぶら歩いていると、ようやく見つけました。

MRTの駅です。

後から知ったのですが

シティ・ホテルの駅は、スイソテル・ザ・スタンフォード

(Swissotel The Stamford)とラッフルズ・シティと

コンプレックスを成す、複雑な作りになっているようなのです。

でも、地下鉄の看板を出すのなら、入り口も近くに作って欲しいです。

☆TJメモ☆

この写真は、ラッフルズ・ホテルのトイレです。
おしゃれなので、ついつい撮影してしまいました。

73○ラッフルズ・ホテル○

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シンガポールを代表するホテル

それはやっぱり

ラッフルズ・ホテル

(Raffles Hotel)でしょう。

象の像から歩くこと10分ほど

ふたりはあの

ラッフルズ・ホテルの

前にいました。

ふたりは、観光客として

しっかり記念撮影をしてから

いろいろなお店が入る

ラッフルズ・ホテル・アーケード(Raffles Hotel Arcade)に向かいます。

ふたりが地図を見て現在地を確認していると

ホテルの制服に身を包んだ大変姿勢のよいお兄さんが、声をかけてくれました。

アーケードに行きたいというと、お兄さんはにこやかに案内してくれます。

さすがは、一流ホテルです。

一流ホテルはなにが違うって、やはりサービスが一流なのです。