今日、会社のトイレで

鏡を見たぼくの持ち主は

少し、驚きました。

なぜなら、前髪からのぞく眉毛が

ちょっと変だったからです。

持ち主の眉毛の描き方は、まず

眉の上の部分を描き

次に下を描いてから

間を塗りつぶすというやり方です。

どうやら今朝は、眉毛の形だけを作って、塗りつぶし忘れてしまったようです。

けれども持ち主は、前髪があるからばれないだろうと、

眉毛のわくだけで、一日を過ごすことにしました。

ばれなかったと、ほくほくしていた持ち主は、帰り際、お友達に言われました。

ねぇねぇ、気になってたんだけど、今日、眉毛さぁ、ないよね。

あ、ばれてましたか。

今日、ぼくの持ち主が

トイレで手を洗っていると

なんだか

足もとに違和感を感じました。

足もとを見ると、人がしゃがんで

何かをしています。

あまり気にせず

また手を洗っていると

なんと、持ち主のスカートが

浮き上がってくるではないですか！

ぎゃあ、と叫んで下を見ると、なんだ、しゃがんでいたのは、お友達じゃないですか。

今日は寒いので、持ち主は長いレッグウォーマーをしていました。

はたから見ると、タイツみたいな、不思議なものに見えたようです。

それで、お友達は、どうなっているか、知りたくなったみたいです。

だから、スカートをまくって、覗いてみたようです。

自由な人です。

寒い日々が続きます。

そこで、寒がりのぼくの持ち主は

湯たんぽを買いました。

湯たんぽカバーの値段を見ると

結構高かったので

自分で編むことにしました。

ボタンをつけるのは、面倒くさいので

口を縛るデザインに決めました。

そして、毛糸がピンクだったので

子供っぽいけど、キャンディの形にしようと、安直に決定しました。

半分ほど編み進め、キャンディの半分ができたとき、持ち主は気がつきました。

お魚？

持ち主の湯たんぽカバーが魚の形になったのは、そういう訳です。

寒い日が続く今日この頃

みなさまはいかがお過ごしでしょうか？

ぼくの持ち主といえば

家に引きこもってばかりです。

でも、持ち主は考えました。

寒いと家にいる。↓

ガスストーブをつける。↓

ガス代がバカにならない！

そこで持ち主は、読みかけの本を持って

近所のドトールへと向かいました。

ところがドトールは、持ち主と同じような考えの人で？ごったがえしていたのです。

ようやく席を確保して、ほくほくコーヒーを飲みながら

読書をし始めた持ち主は、すぐに気がつきました。

なぜ、これほど混んでいるのに、この席だけ空いていたのか？ということについてです。

なんとそれは、この席が、冷気が出続けている空調の下だったからなのです！

５分もしないうちに、持ち主は震えてきました。

コーヒーも、あっという間に冷めたくなっていきます。

首から下がどんどん冷えていきます。

マフラーをしても、コートを着ても、ちっともあったかくなりません。

仕方なく持ち主は、ドトールをあきらめ、家路についたのでした。

ぼくの持ち主は、近所で変わった

看板を発見しました。

電話をかけている人の絵が

書いてある看板です。

看板の下に、電話機があるわけでなく

ただの歩道なのですが

昔は公衆電話でもあったのでしょうか？

でも、一番の驚きはといえば

このおかしな看板の発見ではなくて

６年間この道を通っていたというのに

今まで、まったく、持ち主が

この看板に気がつかなかったことです。

下を見てばかりいたのでしょうか？

なんだかちょっと、ショックです。

今日、ぼくの持ち主のケータイに

評議員メンバー教えてください。

という、間違いの留守電が

入ってました。

間違い留守電といえば

持ち主は

切ない留守電を思い出します。

あれは、１０年くらい前の

クリスマスイブのことでした。

仕事が終わった持ち主が、ケータイをチェックしていると、

めずらしく留守電が入っていました。急いで聞いて見ると

７時から、ずっと待ってます。電話ください。

という、悲しそうな女の人の間違いメッセージが入っていたのです。

相手の人は、ちゃんと待ち合わせ場所に来たのでしょうか？

持ち主は、今でもときどき思い出します。

お友達が

ＩＫＥＡに連れて行ってくれたとき

ぼくの持ち主は、彼女の車に

ニット帽を置いてきてしまいました。

お友達が、車の中で

そのニット帽を見つけたとき

ある疑惑が浮かんできたそうです。

夫君が、誰か女子を車に乗せ

その女子が、イヤリングならぬ

ニット帽を落としていった…？

結局、彼女はすぐに、それが持ち主のものだと思い出してくれたため

大事件にはならないで済みましたが、

危うく、持ち主のうっかりした忘れものが、夫婦の危機を導くところでした。

これは、ぼくの持ち主が

１０年以上愛用している

革のコートです。

黒のロングなので

たいそう重宝しております。

でも、そんな便利なコートでも

欠点があるのです。

それは、コートにはあるまじき欠点で

着ていても、ちっとも

あったかくないことなのです。

特に、革に柔軟性がないため、袖口や首から、ひんやりした空気が入りこみます。

寒いです。それなのに、ついつい、こればかり着てしまいます。

そして、着ながら持ち主は思うのです。

暖かいコートが欲しい。

ＴＪ〜

目覚めたぼくの持ち主が

いきなりぼくに抱きつきました。

なぜなら、持ち主は

悲しい夢を見たんだそうです。

それは、こんな夢でした。

持ち主一家が

旅行に行くことになりました。

車に乗りこんでから、持ち主は、ぼくをカバンに入れ忘れたことに気がづきました。

いそいでぼくを取りに戻ろうとした持ち主に、持ち主父が言いました。

すぐに戻るんだから。

そして、ぼくを家に残し、車は走りだしたのです。

なかなか止まらない車の中で、持ち主は気づきました。

もう、持ち主父が家に戻るつもりがないことを…

もう、ぼくに会えない。そう思ったとき、目が覚めたんだそうです．

ＴＪ〜。もう、会えないかと思ったよ。

はいはい。でも、なんで、夜逃げの夢なんか見たんですか？