ぼくの持ち主の個展は

無事に終了いたしました。

お越しくださったみなさま

また、応援してくださったみなさま

まことにありがとうございます。

さて、それは

持ち主の個展が終了し

搬出が終わった後のことでした。

おなかがすいていた持ち主は

持ち主姉と共に

近くのインド・カレー屋さんに行きました。

久々のカレーを食べながら話をしていると、お店に二人の人が入ってきました。

持ち主がふと顔を上げたとき、持ち主の脳内は混乱しました。

なんと、お店に入ってきたそのお二人は、持ち主のお知り合いの方だったからです。

お二人は、持ち主の個展に遠くから来てくれたのですが

うっかり時間を間違えてしまったのだそうです。

でも、偶然にもお会いすることができたのです。

数多くあるお店の中で出会えたのは、きっと、カレーの神様が

引き合わせてくれたに違いないのだとぼくは思います。

台風が来ていますね。

そして、５月だというのに

梅雨です。

晴れ女だったぼくの持ち主は

すっかり嵐を呼ぶ女になって

しまいました。

月曜から始まった

持ち主の個展も

いよいよ明日で終了です。

ご来場くださったみなさま。

お褒めの言葉や叱咤激励、すべてが持ち主への応援だと思っています。

みなさま、本当にありがとうございます。

電車に乗ろうとしたぼくは

次の瞬間凍り付きました。

なぜなら

ある女性が持っていたエコバッグに

はっきり書いてあったからです。

ＴＪと。

おまけにＴとＪのあいだには

リアルなシロクマの絵が

描いてあるではないですか。

これは、もしかして

ぼくの隠れファンでしょうか？

それとも、他にＴＪというクマが存在しているのでしょうか？

ぼくは、ドキドキしながらエコバッグをもう一度見ました。

すると、気づきました。

ＴＪだと思っていたのは、実はＴＵで、Ｕの一部分に

クマが描いてあるためにＪに見えたのでした。

よく見ると、クマだけでなく他の動物も描いてあります。

ぼくの隠れファンじゃなかったのですね。

残念です。

その日、電車に乗ろうとする

ぼくの持ち主の前には

おじいさんが立っていました。

結構なお年のようで

少し腰が

曲がっているみたいです。

しかし、それは持ち主が

おじいさんを正面から

見た時でした。

持ち主は、衝撃を受けたのです。

なぜならおじいさんは、マスクをしていたのでしたが

なんと、そのマスクの下から、白くて長いおひげが伸びていたのです。

そういえば、長いあごひげのある人が

マスクをしている姿を見ることはあまりありませんでした。

初めての出会いかもしれません。

当然、あごひげの人だって、風邪をひいたり

花粉症だったりしてマスクを装着することは、当然あるでしょう。

でもその姿は、なかなかにシュールです。

おじいさんに会えてよかったと、持ち主は思いました。

会社帰り、お友達を待つ

ぼくの持ち主のもとに

猫がやってきました。

ノラのわりに

毛並みもきれいです。

にゃーにゃー泣いて

持ち主の足にまとわりつきます。

どうやら

この辺りに住んでいるようです。

似たような毛並みの猫が３匹いるので

きっと兄弟なんでしょう。

３匹が持ち主に

上目遣いでおねだりします。

えさの催促でしょうが、持ち主はなにも持ってません。

猫を撫でると、とても気持ちよさそうな顔をします。

えさ目当てとはいえ、猫に好かれる。それも３匹に。

それは、持ち主にとって、大変嬉しいことだったのでした。

なんだか最近

お疲れなぼくの持ち主。

近づく個展への準備と

少し忙しくなってきた

仕事のせいでしょうか。

疲労がとれないようです。

今朝も、起き上がるやいなや

こう言いました。

目をつぶってあけたら

もう朝だった。

いえいえ、そんなことはないはずです。

よく寝てましたよ。

でも持ち主は、ぜんぜん寝た気がしないみたいです。

それで朝から、薬局でもらった試供品のエスカップを

腰に手をあてて飲んでいたのですね。

少しは効果が、あるといいのですが。

ときどきなのですが

歩いていて靴下がぬげることが

あります。

靴下が悪いのか？

靴が悪いのか？

はたまた歩き方が悪いのか？

理由はよくわからないんですが

脱げるんです。

きょうは靴下が脱げる日で

歩けば歩くほど、靴下が脱げて

持ち主は、なんども靴下を履き直しました。

靴が緩いのか？とか、靴下のゴムが伸びてるのか？とか

いろいろ考えましたが、理由がよくわかりません。

どなたか、靴下がぬげる理由をご存知の方、ぜひ教えてください。

ちなみに、下り坂の帰り道、靴下は脱げませんでした。

ぼくの持ち主は

最近、高校時代の友人たちと

よくメールをしています。

その中の一人から

妻の誕生日に

高知の財布をプレゼントした。

というメールがありました。

高知の財布？

そのメールを読んで

持ち主は悩みました。

高知というのは、有名なブランドなのでしょうか？

このお友達は、いろいろなブランドや、洒落たものをよく知っているので

どこかの老舗のお店かもしれません。

誰も、高知ってなに？と、聞く人もいないので、実は有名なのかもしれません。

調べてみようかとPCを開いた瞬間、持ち主は気づきました。

高知＝COACHではないでしょうか？

なるほど。だから、みんな突っ込みのメール等をしなかったのでしょう。

持ち主は、COACHを勘違いしていたことを、ちょっと恥ずかしがりながら

高知に気づかなかった！

と、みんなにメールしました。

すると、続々と返答があったのです。

高知ってCOACHなんだ。高知県の老舗革細工の店かと思った。

と。

う〜ん。さすが、持ち主の友人たち。

これが、類は友を呼ぶってことなのでしょう。

ぼくの持ち主が

横断歩道を渡っていると

向こうから

人がやってきました。

しかしその人は

なぜか横断歩道の手前で

立ち止まったのです。

信号は青です。

でも、渡りません。

横断歩道の手前で、待っています。

青で渡らないということは

赤で渡るのでしょうか？

持ち主は、その人のことが気になって仕方がありません。

ちらちら振り返って、確認します。

そのとき、信号が点滅し始めました。

どうするんだろう？どうするんだろう？

持ち主は気になって仕方ありません。

すると、次の瞬間です！

その人は、横断歩道をダッシュで渡ったではないですか！

世の中には、いろんな人がいるんですね。

ぼくの持ち主が歩いていると

少しおかしな光景に

出くわしました。

それは、コンビニの

自動ドアの前なのですが

なぜかたくさんの靴が

並んでいるのです。

まるで、おじゃまします。

と、みんなで靴を脱いで

コンビニの中に

入っていったかのようです。

靴のサイズから考えると、大人ばかりです。

いったい、なにがあったのでしょう？

なんとも不思議な光景です。

持ち主は、気になって

なんども振り返りながらコンビニを見ました。

そして分かりました。コンビニは、内装を改装中だったのでした。