ぼくの持ち主はその日、お友達と芝公園の方へ探検に出かけました。
その日の目的はランチだったのですが、せっかく芝公園まで来たのだから東京タワーを見に行こう!と、いうことになったのです。
芝公園には到着したのですが、東京タワーは結構遠くに見えます。
どうやったら、あっちに行けるんだろうね。と、話しながら歩いて行くと目の前に階段が現れました。
結構な段数です。とりあえずそれを登ってみると小さな祠がありました。お稲荷さんです。
持ち主はなんだか嫌な予感がしたので、祠は避けて反対側に伸びる下りの道を行きました。
ようやく広場に出てきたのですが、東京タワーはまだまだ遠いです。
どうやったら東京タワーにたどり着けるのかと、あっちへ行ったりこっちへ行ったり持ち主たちは歩きます。
ようやく東京タワーへの道を見つけると、今度は雨がパラパラ降ってきました。
小雨だった雨は、徐々に強くなって行きます。
持ち主たちは雨を避け、ちょうどやってきたバスに飛び乗りました。
東京タワーまで、すぐそこだったのに。
さっきの祠、じつは丸山古墳という古墳だったのです。
これはまさか古墳の呪いでしょうか。