しろくまランカウイへ行く」カテゴリーアーカイブ

39 ナシレマ

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クアラルンプールで
持ち主姉と別れ
持ち主は
ふたたびひとりになりました。
ひとりでドキドキ夕飯を食べ
ひとりでドキドキ買い物し
ひとりでドキドキ
飛行機に乗り込みます。
飛行機は夜便だったので
眠ってしまえばこっちのもの。
持ち主の休みは
こうやって終わりへ向かって行きました。
しかし、最後に旅の神様は、持ち主に贈り物をくれました。
なんと、朝ご飯に、ナシレマが出たのです。
正確には、ナシレマか、オムレツの選択だったのですが
持ち主は、もちろんナシレマです。
時刻は、朝の5時でしたが、最後のナシレマは美味しかったです。

38 マハティールおじさん

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そういえば
到着時にお金を両替して
お菓子と水を買って以来
まったく買い物をしなかった
ぼくの持ち主。
会社へのお土産や
友達へのお土産を
買わねばならなかったのですが
売ってるところがなかったのです。
空港に着いて
ようやくお店に巡り会いました。
お店でお土産用のチョコレートを買っていると、外が騒がしいです。
店員のお姉さんもそわそわしています。
どうやら、有名人が来ているようです。
持ち主姉に、なんか、有名人が来てるみたいだよ。
と、伝えると、持ち主姉が目を見開いて、言いました。
ドクターマハティール!
そうです。そこにはなんと、マレーシアの元首相、マハティール氏がいたのです。
ミーハーに近寄って行って、一緒に写真を撮ってもらいました。
たぶんマレーシアで一番有名な人に会えて、大興奮です。

37 最終日

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目が覚めれば、もう最終日です。
飛行機は夜便なので
まだまだゆっくり遊べますが
なんとも寂しいです。
朝食に行くと、あのウェイターが
TJは、どうした?
と、持ち主に尋ねます。
もう、このお兄さんと会うのも最後なので、少し愛想よく
もちろん、いるよー。
と、こたえました。
朝食をたっぷり食べ、泳ぎ、またランチを食べたら
もう、帰りの時間です。
休みは、あっという間に終わるのです。

36 砂浜レストラン

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その日も、ぼくの持ち主は
前日と同様
プールサイドでうとうとし
読書して泳ぎ
また、食べては寝るという
時間を過ごしました。
夕飯は、こじゃれた
シーフードレストランへ
出かけます。
なんとこのレストラン
砂が敷き詰められていて
裸足で食事ができるのです。
裸足に砂はとても気持ちがよくて
お行儀悪いですが、持ち主は足で砂をぐりぐりしながら
シーフードを楽しみました。

35 ナシレマ ナシゴレン

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ぼくが誘拐され
無事見つかってからというもの
持ち主はなんとなく
神経過敏になっていました。
ぼくがいなかったことが
とてもショックだったようです。
このショックを癒したのは
マレー料理でした。
朝ご飯にはナシレマ
そして
ランチにはナシゴレンを食べて
持ち主は徐々に元気を取り戻しました。
特に、今までナシレマをあまり食べたことのなかった持ち主は
この旅ですっかりナシレマ好きになってしまいました。

34 いじられる

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あのウェイターは
それからというもの
会う度に
持ち主をいじり続けました。
1分も経たないのに
オロオロしてるんだもん。
小さい子のかと思ったよ。
名前はあるの?
いつも一緒なの?
持ち主は
からかわれるのが嫌いです。
ですから
あのウェイターが近づいてくると
さっと身を隠す持ち主だったのでした。

33 再会

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あのウェイターは言います。
ああ。そのテディベアなら
こっちにあるよ。
忘れ物だと思って
キープして置いたんだ。
神妙な顔をして
持ち主がウェイターについて行くと
ぼくは、受付の台の上に
ちょこりと座っていたのでした。
ぼくとの再会に、泣きそうになる持ち主を見て
ウェイターは言いました。
子供のかと思ったよ。あはは。きみのか。

32 当惑

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持ち主の頭の中では
どこかの子供が
ぼくを持ち去ってしまったのだと
解釈されていました。
どうしようか。
どうやって見つけようか。
もう、TJに会う事は
できないのではないか?
持ち主が、呆然としていると
持ち主姉がやってきて
異変に気づきます。
ぼくがいなくなった事を伝えると、持ち主姉は即座に動きました。
ウェイターを捕まえて、ぬいぐるみがなかったかを聞いてくれます。
ウェイターさんは、困ったように首を振ります。
すると、どこからともなく、あいつが現れたのです。
そうです。昨日、持ち主にしつこく話しかけてきた、あのウェイターです。

30 視線

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翌朝、朝食へ出かけた
ぼくの持ち主は
あることに気がつきました。
ウェイターのお兄さん
ウェイトレスさん
そして
お客さんの視線が
なんだか優しいのです。
目が合うと
親しげに笑ってくれます。
いえ、大爆笑しています。
そうです。きっと彼らは見たのです。
昨晩、持ち主が踊り狂っているところを。