月別アーカイブ: 2014年12月

障子を張る

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ぼくの持ち主の大掃除もとうとう大詰めです。
あとは、障子を張り替えるだけとなりました。

去年、アイロンで張れる障子紙に張り替えた時、意外と簡単だな。と、思ったので
持ち主は余裕をこいていました。

ところが、いざ張り替えようとしたら、大変でした。
まず、古い障子紙をはがすのにとてつもなく時間がかかりました。

やはり、作品作りには、下地が重要ですので、キレイにはがしたいのです。
しかし、高温のアイロンで簡単にはがれるはずなのに
まったくはがれないどころか、どんどんくっついていくのです。
はがしては、くっつき、はがしては、くっつき、イライラしてきます。

ようやくはがし終わり、次は張る番です。
今度はピシッと張れず、またイライラします。

障子を張り終わるのに、結局2時間ほどかかってしまいました。
出来上がりは、ちょっとたわんでますが、まぁまぁです。
でも、どうして去年は、すごく簡単だと思ったのでしょう。
まったく記憶って信用ならないです。

呪いの人形

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ぼくの持ち主は、ぼくをじっと見つめ、そして言いました。

TJ、まさか呪いの人形になったりしないよね?

なぜ、持ち主がそんなことを言ったのかというと、
「アナベル 死霊館の人形」という映画の予告を見たらしいのです。

うっかり関わった呪いの人形に、人生を狂わされて行く家族の話です。
その映画にでてくる呪いの人形が、恐ろしくて恐ろしくて
持ち主はついつい人形恐怖症になったらしいのです。

でも、このかわいいぼくに呪いの人形疑惑をかけるなんて、ちょっとひどいと思います。
こんなに持ち主の幸せを願っていると言うのに。
そんなことばかり言っていると、本当に呪っちゃいますよ。

軽い

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ぼくは、きょう一日、乾燥のために干されていました。
ですので、持ち主と一緒に出かけることができませんでした。

買い物に行く持ち主は、バッグに、携帯と財布をいれてから、首をかしげます。

軽いな。

それから、ぼくを見て

あ、そっか。

と、言いました。

買い物から帰った持ち主は、バッグがスカスカで不安だったといいました。

そうでしょう。そうでしょう。
だってもう、13年もぼくはバッグの中にいるんですもの。

恒例行事

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年末。恒例のお風呂の時期となりました。
え?目が死んでる?
なにを言っているのですか。ちゃんと、生きてますよ。

最近、肌が荒れ易いので、もみ洗いができず、つけ置き洗いとなるらしいです。
何時間か経ったら、姿勢を変えて、つけ置きされてます。

こんなにがんばっているのに、もうあまりキレイにならないのが切ないです。

サンタさんの贈り物

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昨日のお昼

サンタさん来るかな〜

と、つぶやいたぼくの持ち主に、仲良しのお姉さんは、ニヤリと笑ってから言いました。

いい子には、来るのよ〜

まずいです。その日も持ち主は悪態をつきまくっていました。
こんなことじゃ、サンタさんは来てくれそうもありません。

でも、それは今朝のことです。
持ち主は嬉しそうに言いました。

サンタさん、来たよ。

持ち主は、すごく楽しい旅の夢を見たらしいです。
あまり、中身は覚えていないらしいですが、とにかく楽しい夢だったらしいです。
よかったですね。

メリークリスマスイブ

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ぼくの持ち主のもとに、大大ボスから、動画が送られてきました。
しろくまがサンタになって、プレゼントを配る動画です。

とても、かわいらしい動画です。
がっちりしたスポーツマンの大大ボスが
こんなかわいい動画を見ていると考えるだけで微笑ましいです。

そういえば彼、ぼくを見つけて

なにこの汚いくま?

と、言っていたことがありました。
たぶんぼくの隠れファンなのだと思います。

大掃除

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さて、年末です。
今年もあと一週間ほどとなりました。

先週の週末から、ぼくの持ち主が取り組んでいるもの。
それは大掃除です。

ところが、毎度の事ですが、進まないんです。
天井拭いてはゲームして、壁を拭いてはおやつ食べます。
しまいには、昼寝をし始めました。

おかげで、三日過っても、半分くらいしか終わってません。
そんなにダラダラしてないで、ちゃっちゃと終わらせてしまえばいいのに。
と、思いますが、持ち主には持ち主の理由があるのかもしれません。

グレーの所以

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ぼくを見て、しみじみと持ち主のお友達が言いました。

TJ、もうしろくまというより、グレーくまね。

わかってますよ。どうせぼくは汚いですよ。
と、ぼくがやさぐれた瞬間、お姉さんが言ったのです。

でも、このグレーには、みんなの悩みとか、いろんなものが入っているんだものね。
だから、グレーになっちゃったんだよね。

お姉さん!よくぞわかってくれました!
そうなんです。そうなんです。
みんなの苦しみを、ぼくが引き受けているんですよ。

夢枕

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それは、ぼくの持ち主の祖母の告別式が終わった夜の事でした。
夢に、持ち主祖母が出て来たのです。

持ち主と持ち主祖母は、懸命に実のようなものを拾っていました。
そんな持ち主に、持ち主祖母が言うのです。

この実の重要なところは、ほんのちょっとなんだから、たくさん拾いなさい。

誰かが枕もとをばんばんと叩く音で、持ち主は目覚めました。

これはきっと、持ち主祖母から持ち主へのアドバイスなのだと思うのです。
うまく理解できるかわかりませんが、覚えておこうと思います。

さよなら

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ぼくの持ち主は、この週末、熊本に行っていました。
なぜなら、持ち主祖母が亡くなったからです。

小さい頃に見えていた持ち主祖母は、お小遣いをたくさんくれる優しい祖母でした。
けれども、持ち主が成長するにつれだんだんと
持ち主祖母のアイロニカルでユーモラスなところが見えてきました。

持ち主祖母と話す時、持ち主はいつも大爆笑です。
その度に持ち主は、この人の血が、確かに自分に流れていると、強く感じていました。

持ち主は、持ち主祖母の事が大好きだったのです。