月別アーカイブ: 2017年12月

友人のこと


ぼくの持ち主の親しい友人が亡くなって、結構な時間が過ぎました。
持ち主は普段元気にしてますが、時々めそめそしだします。

とくにお風呂場は危険です。水がたくさんあるからなのでしょうか?
涙を流して泣きます。

覚悟はしていた友人の死。それでも思い出す度に苦しくなります。

私は死んじゃうからいいけど、あんたたち残された人は苦しいよね。

と、小憎らしい顔をして言う友人を思い出します。

ああ!なんてやつだ!
こんなに私を苦しめて!悲しませて!どんな恨みがあるというんだ!
目は腫れるし、ただれるし最悪だよ!

持ち主がつぶやいていると

ばっかじゃないの。泣きすぎだよ。あんた。ほんと、よく泣くよね。

そんなことを言いながら、爆笑する友人の顔がなんだか頭に浮かんできました。

彼女はたぶんその辺で、笑いながら持ち主を見守ってくれているのだとぼくは思います。

土曜の朝


ぼくの持ち主の住む地域は、土曜日がゴミの日なのです。
前日に出すことも可能なのですが、持ち主はなるべく土曜の朝に出すことにしています。
なぜならば、土曜日に早起きをして有意義に過ごしたいからです。

けれども今週、持ち主はちょっと疲れていたので、前日にゴミをだしてしまい土曜はゆっくり寝ることに決めたんです。
いつも土曜の朝は、ゴミを木にして憂鬱な気分で7時30分くらいに無理やり起きるんですが、この日はゆっくり寝てていいわけです。

金曜の夜、明日は寝坊するぞ!と、わくわくベッドに入り込んだ持ち主は、翌朝、ぱちりと目を覚ましました。
無理なく爽やかに目を覚ましたんです。

時計を見てみると7時50分です。

今日はゆっくり寝てていい日だというのに習性ってこわいですね。