きのう、ぼくの持ち主は

久しぶりに、あるお友達に会いました。

持ち主が、以前勤めていた会社で知り合った仲良しです。

２人はとても気が合うのですが

なぜだかほとんど会いません。

１年くらい、メールもしてません。不思議な２人です。

でもこの人たちは、

久々に出会うと感動してすぐに泣きます。

そして、別れ際には

今生の別れかと思うほどに目をうるませるのです。

そんなことなら、ちょくちょく会えばいいと思うのですが。

ジジの持ち主が、興奮ぎみに

ぼくの持ち主にいいました。

ジジのよい洗い方を聞いたんです。

エマールで洗うといいらしいですよ。

これを聞いた持ち主は

ちょっと驚いて言いました。

うち、いつもエマールだけど・・・

いままで、なにで洗ってたの？

アタックです。そのあとにレノア。

え〜。アタックで、洗われてたのですか？ジジは。

アタックだと、漂白されたり、ごわごわになったりしちゃいそうです。

それに、レノアって・・・におっちゃうってことですか？

ジジの持ち主はかわいい顔をして、やることが過激です。

ぼくの持ち主のお友達が

うれしげに、巨大なデザートを持って

やってきました。

そのジャンボレアチーズは

ジャンボというだけはあり

げんなりするほどの大きさでした。

実は、

男のティラミスという商品もあり

それも異常な大きさだそうです。

これらは、男子向けだから大きいのでしょうか？

ちょっと発想が安直な気もしますが、どんなに巨大か一度見てみたいものです。

ぼくの持ち主が

バナナを探していた日記を見て

会社で近くに座るおじさん？が

正しいバナナの保存方法を

教えてくれました。

バナナは熱帯の果物なので、冷蔵庫に

保管しない方がよいのだそうです。

できれば

吊っておいたほうがよいそうです。

なんてことでしょう。

それなら、持ち主がバナナを冷蔵庫にいれ忘れていても

くさり度合いには変化がなかったということですね。

寒くなってきました。

先々週、ぼくの持ち主は

面倒くさがって布団を出さなかったら

週の真ん中で寒くなり

夜中に震えながら布団を出しました。

先週は、面倒くさがって

ホットカーペットを出さなかったら

毎日が寒くて、とても後悔しました。

で、持ち主は今日

ようやくホットカーペットを出したのですが

やはり面倒くさがって、ストーブは出しませんでした。

寒さ対策が、後手後手に回る今年の持ち主。

週の半ばに寒くて後悔する姿が、目に見えるようです。

今朝、ぼくの持ち主が

冷蔵庫をのぞきながら叫びました。

バナナがない！

持ち主の説明によると

昨日スーパーでバナナを買ったのに

冷蔵庫に入ってないというのです。

持ち主は、部屋中を探しました。

しかしバナナはでてきません。

もしも、２週間後くらいにバナナがでてきたらどうしましょう。

黒く変色するだけでは許されません。想像するだけでおそろしいことです。

持ち主は、もう一度冷蔵庫をのぞきました。すると、リンゴが目に入りました。

そのとき、ようやく持ち主はすべてを思い出したのです。

そうでした。スーパーでバナナを手にとった持ち主は

バナナの鮮度があまりよくなかったので、代わりにリンゴを買ったのでした。

持ち主は安堵のため息をつきましたが

ぼくは持ち主の記憶力の衰えが少し心配です。

ぼくとぼくの持ち主が

仲良く歩いていると

その横に、軽自動車が停まりました。

運転しているのはおじさんですが

ぼくの目が引きつけられたのは

助手席でした。

おじさんの横に

おじさんと同じくらいの

何かが置いてあるのです。

よく見ようとした瞬間車は動き出しました。

気になって、ぼくらは車を追いかけました。すると、また車が停まりました。

失礼にならないように、ちらりと見ます。ビニール袋に包まれているようです。

もしかして、あれは巨大なぬいぐるみではないしょうか？

次の瞬間、また車は行ってしまいました。

気になります。ああ、あれはいったい、なんだったのでしょう。

昨晩、夜道を歩いていると

こちらに向かって

にゃぁにゃぁいいながら

猫がやってきました。

猫好きのぼくの持ち主は

どうも、こんばんは。

と、言いながら、猫に近づきました。

猫の近くに座り込んだ持ち主は、次の瞬間、驚愕しました。

なぜならその猫が、実家にいる猫のこたろうさんにそっくりだったからです。

毛並みといい、筋張った身体といい、とても似ています。

世の中には、自分とそっくりの人が５人いるなどといいますが

そっくりな猫も、やはり５匹ずついるのでしょうか。

「北極のナヌー」という

映画を見に行きました。

温暖化の進む北極で

メスのしろくまナヌーが

生きぬいていくという映画です。

ぼくがショックだったのは、

この映画の中で

しろくまのオスが

とても恐ろしい描き方を

されていることでした。

しろくまのオスは、まだ小さいナヌーを食べようとしたり

ちょっと大きくなったナヌーを殺そうとしたりするのです。まさに、弱肉強食です。

ナヌーは、減っていく氷や飢えだけでなく、同じしろくまにも悩まされるのです。

同じしろくまのオスとして、なんだか考えさせられました。

今朝、ぼくの持ち主は、

台所を片付けているときに

アンチョビのにおいが

すると思いました。

洗い物をしているときも

アンチョビのにおいがします。

最近

アンチョビは使ってないのに・・・

持ち主は考えました。そして、思い出しました。

そうです。水曜日に魚を焼いたのに、ロースターを洗い忘れていました。

おそるおそるロースターをあけると

そこには、アンチョビ色の水分が持ち主を待ちうけていたのでした。