月別アーカイブ: 2008年1月

さよならさよなら その1

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きょうは、お別れの日でした。

ぼくのライバル、ジジ

ジジの持ち主が

故郷に帰ってしまうのです。

とっても、さびしいです。

ジジの持ち主を

お菓子で餌付けしていた上長さんも

心底さびしがっていました。

でも、ジジの持ち主は、次の生活に向かってきらきら輝いてみえました。

ジジは、ぼくに対抗して「くろねこの日記」というのを書こうかな、

と、いっていましたが、ぼくは、絶対に負けません。

さよならさよなら その2

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きょうは、お別れの日でした。

ぼくの持ち主のお友達の派遣先が

明日から変わるのです。

心の中で

殴り合いをしたような仲です。

いわば、親友です。

親友ですから、持ち主はいつも

彼の引き出しから

お菓子をくすねていました。

いなくなるのは、さびしいです。お菓子をもらえなくなるからじゃないですよ。

でも、お菓子をくすねられなくなる持ち主のことを、かわいそうだと思ったのか

お友達は、たくさんのお菓子を買って、引き出しに残しておいてくれたのです。

再来週もまた、もう一人のお友達が転勤します。

なんともさびしい季節です。

おしょうゆのかほり

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その日、会社についたぼくの持ち主は

かばんをあけた瞬間

異変に気がつきました。

かばんの中から、しょうゆのかおりが

するではありませんか。

そうなんです。お弁当箱から

汁がもれてしまったのです。

持ち主は、急いでかばんの中身をだし

かばんを洗いに行きました。

幸運なことに、汁もれは外側まで伝わっておらず中布を洗っただけですみました。

持ち主はホッとしていましたが、ぼくはふと思ったのです。

もしも、ぼくがお弁当箱の下にいたとしたら・・・・・

考えるだけで恐ろしいことです。

しろくま食べる

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しろくま食べにいこうか〜

なんということでしょう。

テレビをかけたまま

うつらうつらしていたぼくの耳に

衝撃的なセリフが入ってきました。

食べられる・・・。

恐怖におびえ

しばらくテレビを凝視していたぼくは

納得しました。

しろくまって、アイス系氷菓子のことだったのですね。

ぼくはてっきり、しろくまの肉を食べるのかと思いましたよ。

でも、ちょっと、硬そうですよね、しろくまの肉。

鍵がないっ

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その日、ぼくの持ち主は家に着くと

いつものようにかばんに手をいれて

鍵をさがしました。

ところが、

いつものところに鍵がありません。

ほかのところをさがしても

ありません。

ポケットの中にもありません。

持ち主の顔から、血の気が引いていきます。

持ち主は、かばんの中身を全部だしてひとつひとつ確認し始めました。

けれども、鍵は見つかりません。

持ち主の心臓の鼓動は激しくなってきました。スペアの鍵は誰にも預けていません。

入れないなら、鍵屋さんを呼ぶしかありません。

持ち主は、もう一度ポケットに手をいれました。

すると、左ポケットの奥でなにかをさわりました。

取り出してみると、鍵ではないですか。持ち主は胸をなでおろしました。

でも、はじめにポケットをさがした時、たしかに鍵はなかったのです。

なんだかすっきりしないまま、持ち主は家の中に入ったのでした。

はしゃぐ

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雪です。

今朝、外にでると雪が降っていました。

ぼくの持ち主のかさに雪があたります。

雪があたるたびに

かさかさ、かさかさいっています。

わくわくしてきました。

意味もなく興奮してきました。

なんで、雪ってこんなに楽しいのでしょう。

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きのうから今日にかけて

大雪がふるという予報だったので

ぼくの持ち主は、ちょっといやだな

と、いいました。

雪がふると、寒いし、滑るし

それに、電車が遅れたりして

とても憂鬱になります。

持ち主が夜中にカーテンをあけると

まだ、雪はふっていません。

朝になり、いそいでカーテンをあけた持ち主は

ちょっとがっかりした口調で言いました。

ふってないや。

雪、ふって欲しかったんですか?

ライオンスタウト

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こないだ、ぼくの持ち主は国分寺に

エスニック料理を食べに行きました。

ちょっと怪しげなビルの中のお店で

入ると意外と広くメニューも豊富です。

ビールの種類もいろいろあります。

オリオン、ビンタン、レーベンブロイ。

でも、持ち主の目に止まったのは

ライオンスタウト。

スリランカの黒ビールだそうです。

コップにそそいでみると、泡が細かくふわふわしています。

飲んでみると、こっくりとしていて甘くて苦くて、くせになりそうなおいしさです。

さすが、モンドセレクションで5回も金賞をとるだけはあります。

あの、マイケル・ジャクソン氏も

「チョコレートリキュールのようだ」と大絶賛したそうです。

ところで、あのマイケル・ジャクソン氏って、あのマイケル・ジャクソン?

TJメモ

※このマイケル・ジャクソン氏はビールとウィスキーを得意とするイギリス人ライターさんでした。

ペーパー

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ぼくの持ち主のお友達は

来月から派遣先が変わってしまうため

ゆかいな仲間たちで

食事会を催しました。

お店で、ゆかいなお姉さんが

梅酒を注文したところ

お車は大丈夫ですか?

と、ウエイトレスさんが質問しました。

普通はそこで、「はい。大丈夫です。」などと答えるのだと思うのですが

ゆかいなお姉さんは言いました。

はい。ペーパーです。

そうなんです。そのお姉さんは、マニュアル免許を持っているにも関わらず、

まったく運転しないペーパードライバーなのです。

なんておちゃめな回答なんだろうと感心していると、他のお友達がいいました。

電車です。って言ったんだよ。

なんということでしょう。またまた持ち主は、すてきな聞き違いをしてしまいました。

持ち主が、その場の全員につっこまれたことは、いうまでもありません。

ネバーエンディング奈良漬けストーリー

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奈良漬け持っていきなさいよ。

そう言って、ぼくの持ち主の母友は

洋服をくれるついでに

奈良漬けまでくれました。

でも、持ち主は奈良漬けが苦手です。

それは、

持ち主が高校生の時のことでした。

持ち主はもともと奈良漬けがあまり好きではありませんでした。

けれども、毎日お弁当箱をあけると、そこには奈良漬けが入っているのです。

そんな日々が、2ヶ月くらい続きました。

もともとあまり好意をもっていなかった奈良漬けですが

毎日毎日食べさせられることによって、だんだんと苦手な食材となっていったのです。

名づけて、ネバーエンディング奈良漬けストーリー。恐ろしい話です。

その他には、ネバーエンディング塩豆ストーリーというお話もございます。