ぼくの持ち主、意外と器用なのです。

ほら

ビーズの王冠を作ってみました。

でも

持ち主はとてもいいかげんです。

そのいいかげんさは、時に

悲しい出来事を、呼びこむのです。

王冠が欲しいという

お友達の注文に答えるため

持ち主は、４時間も試行錯誤して王冠を完成させました。

そのなかなかのできのよさに、

調子にのった持ち主は、王冠をいじくりまくりました。

すると、留め金がぽろっと、とれたのです。

そうなんです。いい加減な持ち主が、きっちり留めていなかったのです。

そして、あの苦しかった４時間が、あっという間にくずれさったのです。

持ち主は、深く深くため息をつきましたが

どうやら、そのいいかげんさはなかなか治るものではないようです。

ぼくの持ち主は

とてもお洋服が好きです。

 

そんな持ち主が

ずっと欲しがっているのは

ゴールドのカーデガンなんです。

 

けれども、なかなか

望みのゴールドカーデガンに出会えず

ついにこの夏

持ち主は自分でカーデガンを

作ることを決心したのです。

 

ユニクロのTシャツをおもむろにとりあげた持ち主は、大胆にもはさみを入れ始めました。

その後、手芸屋さんで大量の金色のスパンコールを購入。

全面にスパンコールをつけようとしたのですが・・・

 

スパンコールって意外とつけるのが難しいのですね。

襟もとに縫いつけただけで断念した持ち主の手もとには、

大量の金のスパンコールが残されたのでした。