お友達が、セブンカフェの無料券をくれました。
そこで持ち主は、大喜びでセブンイレブンへ行き、アイスコーヒー用の氷を買ったのです。
機械にコーヒーを仕掛けて、ドリップボタンを押します。
機械には、ホット用とアイス用のボタンがあるのですが、今まで間違えたことなんかなかったんです。でも、なぜだかその日は、うっかりホット用を押してしまったのです。
押してすぐ、うぉ〜と叫ぶ持ち主。ですが時すでに遅し。ドリップは始まってしまいました。
以前、仲良しのお姉さんがホットなのにアイスをうっかり押してしまい、アイス用のコーヒーはとても苦かったと言っていたので、アイスはホットより苦めにできていると思われます。
と、いうことは、ホット用のコーヒーで作ったアイスコーヒーは、薄いアイスコーヒーができる予想されます。
コーヒーができてもうなだれる持ち主。
飲んでみると、やはり薄めです。
ああ。せっかくのコーヒー。貰い物のコーヒー。これが、タダより怖いものはない。ってやつですか？いや、ちょっと違うか。
いつもはあまり降りることのない吉祥寺の駅。
その日は、たまたま用事があって降りました。
用事を済ませ、電車に乗ろうとした時、ふと思ったんです。
吉祥寺は画廊のオーナーが住む街です。
オーナーは今日も元気にどこかの展示を見て歩いてるんだろうな。
と、その時です。見覚えのある人が改札からでてきます。
そうです。オーナーです！
持ち主、引き寄せに成功しました！
その日ぼくの持ち主は、いつものように満員電車に乗り込みました。
その時、誰かがものすごい力で持ち主を押したのです。
そしてそれとともに、ぶちっという変な音がしたのです。
ものすごい大きな音です。
足元を見ると、持ち主のサンダルの紐部分がちぎれていました。
ああ！ショックです。
つい数週間前に修理したばかりのサンダルなんです！
今年はサンダルは買わないぞ。と思っていたのです！
モノが壊れる時は、なにか新しいことがやってくる前触れ。という説を信じ、持ち主は新しいサンダルを探す旅に出たのでした。
その日、横浜方面の電車が止まっていたので、お昼時間は電車遅延の話になりました。
だいたい、挟まる、止まる、倒れる、止まる、倒れる、止まる、倒れる、止まる。だよね。
と、持ち主が言うと、中央線を使用する二人のお友達も爆笑しながら声をそろえて言いました。
そうそう。挟まる、止まる、倒れる、止まる、倒れる、止まる、倒れる、止まる。
すると、京浜東北使用のお友達が不思議そうに、それなに？と、聞くので持ち主たちは設明しまし。
まず、誰かが電車に飛び乗った時にモノが挟まって電車が止まります。
次に、挟まり解消のために止まった満員電車の中で、誰かが気分が悪くなって倒れます。
すると、その人を救助するためにまた電車が止まります。
その救助のために止まった満員電車の中で、再び誰かが気分が悪くなって倒れます。
その人を救助するためにまた電車が止まります。
救助のために止まった電車が原因でバタバタ人が倒れていくわけです。
お友達は納得していました。
はさまる。とまる。たおれる。とまる。
なるべく、挟まれないように気をつけることが鍵でしょうかね。
ぼくの持ち主は、ソースが好きです。
焼きそばとかお好み焼きとか、子供だましのような味が好きです。
目玉焼きにはもちろんソースです。
そんな大好きなソースが減ってきたので、新しいソースを買った持ち主は、冷蔵庫に新しいソースも古いソースも入れておきました。
ある日、ソースを使おうと冷蔵庫から出したところ、使い切ってしまったので、新しいソースを取り出してみました。すると、なんということでしょう。新しいはずのソースがほとんどなくなっていたのです。
まさか、もうこんなに使ったのか？
と、持ち主は焦ります。その時持ち主は、冷蔵庫の中にもうひとつソースが入っていることに気づいたのでした。
そうです。持ち主の冷蔵庫の中には、使いかけのソースが２本と、新品のソースが１本、計３本のソースが入っていたのです。
どんだけソースが好きなんですか。
おじさんのお腹に乗せられたまま消えたぼくの持ち主のイヤフォン。
その後、ワイヤレスのイヤフォンを購入したので、もう、おじさんのお腹に乗せられて消えることはないだろうと、持ち主は思っていたのです。
ところがです。
通常、後ろに回しておくイヤフォンのコード部分を、持ち主は前にしていました。
これが、裏目に出たのです。
そのほんの十センチほどのコード部分が、なんと満員電車の人混みに引っ張られたのです！
あわてて手で押さえたので、人混みに消えることはなかったのですが、本当に危ないところでした。
満員電車、恐ろしいです。
外出するときは、よく音楽を聴いているぼくの持ち主。
そんな持ち主に、不幸な事件が起きたんです。
今日は電車がとても混んでいたんです。それで、持ち主はもみくちゃになっていたんです。
ドアが開いてすごい勢いで人が降り、持ち主も流れに沿って降りたのですが、その瞬間にイヤフォンが取れてしまったのです。
見ると、おじさんのお腹に持ち主のイヤフォンがひっかかってます。
持ち主はおじさんを追いかけようとしますが、おじさんはものすごい勢いで、降りていってしまいました。
おじさんは、持ち主のイヤフォンとともにどこかに消えていったのです。
持ち主は、呆然とそこに立ち尽くしました。
しかし、電車が発車しそうになったので、あわてて電車に乗り込みました。
ああ。持ち主のイヤフォンは、いまごろどこかで踏みつけられて、ボロボロになってるんでしょうか。ちょっと悲しいです。
あれは秋のことでした。
持ち主宅の漏電ブレーカーが壊れ、持ち主は電気のない生活を３日ほど強いられました。
電気がつかないって、とってもつらいんです。
そしてこの冬は、なんとガス給湯器の調子が悪く、毎晩お湯を沸かすのに苦労しました。
お風呂のお湯を入れようとすると、給湯器の火がつないんです。
給湯器を新しくしてもらい、持ち主は好きな時間にお風呂に入れる日々をようやく取り戻したのです。
電気の次はガスなんて、持ち主宅は持ち主のことが嫌いなんでしょうか。
次は、まさか水が出なくなるとか？
ライフラインを断たれ、持ち主は危機感を募らせるのでした。
目覚めた時、確かにぼくの持ち主は寝ぼけていたんです。
だからコーヒーを飲もうとしたんです。
お湯を沸かして、ドリッパーとカップを温めようとした時、それは起こったのです。
なんと、カップからお湯があふれ出したではないですか！
まさか、カップに穴が？
持ち主は焦ってドリッパーどけました。
すとそこには、カップの裏面が。
どうやらカップを逆にセットしていたようです。
びっくりしたおかげで、持ち主は完全に目を醒ましました。
なんたって日曜日、ぼくの持ち主は目覚ましなんて無視して、ぐーすか寝てました。
しかし次に目が覚めた時、持ち主がいきなりガバッと起き上がったではありませんか。
そしておもむろに時計をつかみます。それからアワアワとベットから飛び出して着替え始めました。
そうでした。今日はマンション全体の配管清掃の日でした。
日曜日だというのに、呑気に寝ててはいけない日でした。
ああ！日曜だというのに。
ちなみに配管清掃の時間にはちゃんと間に合いました。