ぼくの持ち主の毎日は

とても単調です。

朝起きて、ごはんをたべて

会社に行って、家に帰って

夕ごはんを食べて、お風呂に入って

寝るという毎日です。

だから、今日が七夕だなんて

今の今まで忘れていました。

「七夕の日に雨が降ると、子供のころは

織姫が彦星に会えないのではないかと、本気で心配していたのに。

七夕さえも忘れていたなんて・・・」

情けなさそうに、持ち主は言いました。

あのころの心を少し思い出して、持ち主はメランコリックに空を見上げたのです。

きょう、会社の偉いおじさまが、

ぼくの（持ち主の）ところにのりを借りにやってきました。

おじさまは

アラビックヤマトのりのスポンジが、固まってしまって出ないんだよ。

と、訴えていました。

それは、アラビックヤマトのりには

よくある現象です。

けれど、おじさまのアラビックのりは、新品のように見えました。

お友達が、スポンジをかえなきゃといって、スポンジを外しました。

すると、中蓋がついたままではないですか。

それでは、いっくらなんでものりはでませんね。

☆ＴJメモ☆

「アラビックヤマト」のスポンジが固まってしまったら、本体からスポンジキャップを外して、
少し熱めのお湯（50℃前後）に浸し（やけどに注意！！）、スポンジが柔らかくなったら、やさしく揉み、のりを落とします。（アラビックヤマト豆知識　Q＆Aより）

つね日ごろ、

「なんでももらいますよ」

「なんでも食べますよ」

と、公言しているぼくの持ち主に

天罰がくだりました。

「なんでも、もらってくれるの？

じゃぁ、これをあげるね。

いやぁ、よかったよかった」

と、いって

そのお兄さんがくれたものは

キムチチョコ一箱　でした。

口は災いの元ですね。

今日の帰り道

電車のホームのベンチに

ぼくの持ち主は

のんびり座っていました。

本を読みながら

鼻で息をすったり吐いたりしていた

その時です。

持ち主はいきなり鼻を押さえました。

どうやら、

鼻に小さな虫が入ったみたいなのです。

むずむずするみたいで、それから何度も、持ち主は鼻をいじくっていました。

でも、鼻をかんでも、虫はでてきませんでした。

鼻の中に入った虫は、どこへ行ったのでしょうか。

SHARP　AQUOSのCMに

持ち主の実家にいる猫と

よく似た猫が出演しています。

CMにでるだけあって

なかなか高貴な雰囲気な猫です。

実家の猫は

もうちょっとアホづらです。

ところが今朝、持ち主母から

CMのことで

わざわざ電話がかかってきて、

「うちの子の方が堂々としているわ〜」

と、言ったのです。完全な親バカですね。

いえいえ、いつもぼくがこの猫にいじめられているから言っているのではありませんよ。

「きのう、うちのだんなさんが

しろくまのまねっていって

こうやって口を曲げてたよ」

そういって、

ぼくの持ち主のお友だちは

口を曲げてみせました。

いつからぼくの口がまがったのか

ぼくには記憶がありませんが

たぶん、持ち主が

ぼくを小さいバックにむりやり入れていた時の弊害だと思われます。

口が曲がっていると、性格が悪いと思われて切ないですが

ぼくの下唇がステキって言ってくれる人もいるのですよ。