きょうは、

持ち主母が遊びにきています。

この持ち主母の得意わざは

記憶違いです。

おばさんにはよくある

この記憶違いですが

持ち主母は

高級食材やブランド品を好むため

とくに切ない結果が生まれてしまうのです。

「ねぇ、久しぶりにアリエールのパン食べたらやっぱりおいしかったわ。」

「アリエール？それは、洗剤名ではないか？パン屋なら、エディアールじゃないか？」

ちなみに家はアタック派です。

今日、ぼくの持ち主は

あるものに目がくぎづけでした。

それは

持ち主の前に座るおじさんのひじに

ぴったりとくっついていました。

それは、はだの色をしてのっぺりと

不思議な見た目をしていました。

その正体は、ちょっとお高いばんそこ

キズパワーパッドだったのです。

おじさんによると、この高いばんそこをはると

キズのなおりがとても早いし、痛くないのだそうです。

持ち主はうらやましそうにおじさんのひじを見てから

キズパワーパッドがはれるところがないか、探し始めたのでした。

ぼくの持ち主は

きのうもお出かけでした。

ご飯を食べて、

お酒を飲んでいたときです。

そこそこ仲良しのお兄さんに

持ち主は言われました。

「男みたいなんだよね。」

持ち主は一瞬きょとんとして

そのあと、

それが褒め言葉なのかそうじゃないのか考えてみました。

すると、お兄さんがまた言ったのです。

「女の子と一緒にいるとさ、カップルみたいに見えるんだよね」

持ち主は

う〜んと、しばらく考えていましたが、女子ですけど、と、思ったそうです。

今日、ぼくの持ち主は

会社の飲み会だったんです。

会場はおしゃれなイタリア料理店。

お腹を空かせた持ち主と

その周りのお兄さんたちは

今か今かと

料理がでてくるのを待っていました。

待って待って待って、

まず出てきたのが葉っぱ。

次に、ナマモノ。

でも、すごかったのはここからでした。

手始めに、パン。

次にピザ１。その次ピザ２。

まだまだ、パスタ１。そしてパスタ２。

やっと肉。最後にコーヒー

持ち主のお腹は、小麦粉でいっぱいになってしまいました。