買ってきてくれました。
3時に、ザッハトルテを切ろうと
ナイフを片手に持った
ぼくの持ち主を
ボスが呼びました。
仕事の内容で、持ち主に
聞きたいことがあったようです。
持ち主が
ナイフを持って振り向くと
ボスは言いました。
ザッハトルテを食べてからでいいよ。
すると、ボスの席にいた隣のチームのボスが言いました。
ザッハトルテなんてあるの?
この隣チームのボスは、甘いものが大好きなんです。
ちょっとうらやましそうです。
ザッハトルテが余ったので、どうやって配ろうか、悩んでいた持ち主たちは
隣チームのボスに一切れあげることにしました。
ザッハトルテを前にすると、いつもは厳しい顔のボスがニコニコ顔になりました。
遠くから見ていても、隣チームのボスはずっと笑顔なのです。
なんだか平和な午後でした。