月別アーカイブ: 2010年4月

しろくまシンガポールからバルセロナへ行く〜91〜

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☆凱旋門の呪い2☆

スーパーでは、巨大なチョコや

生ハム、ジュースや水を購入し

2人は、外に出ました。

スーパーに来るとき

持ち主は地図をよく見て

自分たちの位置を確認し

ここから

ラーメン屋までの道のりを

しっかりチェックしていました。

ところが

目印のはずの交差点に出た瞬間

位置関係がいきなりわからなくなったのです。

時刻は19時近く。日が落ちてきています。

これまで友好的に感じた街に、なんだか危険な香りが漂います。

あたりを見回していた持ち主は叫びました。

あ!凱旋門。

そうなのです。

今朝、持ち主たちをビビらせた凱旋門が

こちらをあざ笑うように立っていたのです。

恐怖のランドマークを見つけた持ち主は、

なぜかその途端冷静になり、自分たちの位置関係を認識しました。

ようやく到着した齋心面館は、中華系の人々の憩いの場のようです。

ラーメンは、日本のラ−メンと違ってかなり太いです。うどん級です。

でも、久々の麺と小龍包、アジア風味に大変ホッとします。

おまけに、食べきれなかった小龍包は、持ち帰らせてくれました。

しろくまシンガポールからバルセロナへ行く〜90〜

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☆謎解明?☆

確か、ガイドブックに出ていた

ラーメン店が

スーパーの近くにありました。

それを確認した2人は

足取り軽く

横断歩道を走って渡ります。

あ!

その時です。

エリーが叫びました。

なんと走った瞬間に、持ち主のがまぐちバックのがま口が開き

中から20ユーロ札がひらひらと飛び出したではないですか!

ひらひらと飛びだすお札を呆然と見ている持ち主。

追いかけるエリー。

そんな2人を救ってくれたのは、イケメンのビジネスマン(推定)でした。

イケメンビジネスマンは、お札を拾ってエリーに渡すと

にこやかな笑顔で去って行きました。

かっこいい!

叫んだ後、エリーは言いました。

ねぇ。もしかしたらあの共同金も、がま口が勝手に開いて飛び出したんじゃない?

なるほど。確かにそんな可能性もあるかもしれません。

しろくまシンガポールからバルセロナへ行く〜89〜

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☆麺が食べたい☆

カサ・バトリョの横には

プッチ作の

カサ・アマトリェールが

あります。

その横の横には

モンタネールの建築物があります。

付近には、他にもたくさんの

モデルニスモ建築物があるので

2人は散歩がてら、それらを見て歩きました。

歩きながら、2人は次の目的地について話し出しました。

あのスーパー、行ってみる?

そうだね。まだ、時間あるし。行こう行こう。

あのスーパーとは、今朝方、迷子になった時に見た地元スーパーです。

ふたりは、スーパーのある方向に向かい始めました。

そのとき、持ち主がつぶやいたのです。

麺が食べたい。

すると、エリーも言いました。

あたしも、麺食べたい。

連日のパン生活。やはり相当堪えていたようです。

しろくまシンガポールからバルセロナへ行く〜88〜

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☆カサ・バトリョ☆

その後2人は

この日最後の訪問スポット

カサ・バトリョへと向かいました。

カサ・バトリョの観覧料は

17.8ユーロ(2010年3月)

と、大変高額です。

ルータ・デル・モデルニスモの

割引を使用しても16ユーロです。

ただし、日本語の音声ガイドつきです。

でも、値段が高いだけあって

カサ・バトリョには、たくさんの見所がありました。

幾何学的なステンドグラス。

下の階から上の階にかけて、徐々に色が薄く変わって行くブルーのタイル。

白いアーチの形の屋根裏。

そして不思議な曲線です。

ガウディの建物の曲線は、暖かみがある線というより

不安さを引き起こすような線に感じます。

一般的に丸といえば、柔らかさや優しさをイメージするような気がするのですが

ガウディの丸みには、全然そんな気がしないのです。

うねうねしていて、見ているとなんだかどんどん不安になります。

安定感のない曲がった線を、計算しつくして作る人。

それが、持ち主の持ったガウディのイメージです。

しろくまシンガポールからバルセロナへ行く〜87〜

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☆モデルニスモ建築☆

カサ・ミラの近くには

いくつかの

モデルニスモ建築があります。

まずはカサ・アシアを

目指すことにします。

カサ・アシアを探していると

中国風の屋根のついた建物が

見つかりました。

あれじゃない?

なんか中国っぽいよ。

エリーが言います。

早速、地図とガイドブックで調べてみると

この建物は、どうやらカサ・コマラのようです。

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地図によると

目的のカサ・アシアは

向かいの建物でした。

カサ・アシアは

スペインとアジアの

情報交換の場らしいです。

無料なので

中に入ってみたところ

中国風からペルシャ風まで

アジアといっても

かなり大ざっぱなくくりです。

アジア人のヨーロッパに対する目線も

ヨーロッパにおけるアジアのイメージと同じくらい

やはり大ざっぱなのかもしれません。

そんなことを漠然と考えさせられました。

でもトイレが大変きれいだったので、得した気分になりました。

しろくまシンガポールからバルセロナへ行く〜86〜

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☆カサ・ミラ☆

目的のカサミラは

白くてごつごつした

イメージの建物です。

いろいろな部屋や

調度も素敵でしたが

楽しかったのは屋上です。

不思議な形のえんとつが

たくさんたっています。

えんとつには顔がついていて

その顔は、スターウォーズに出てくる

クローントルーパーの顔に似ています。

けれども、真っ白な床に壁、それと青い空の組み合わせは

まるで海にいるような錯覚を起こし、とても気持ちよいです。

あまりの気持ちよさに、昼寝している人もいます。

持ち主とエリーも、しばらくぼーっと、してしまいました。

しろくまシンガポールからバルセロナへ行く〜85〜

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☆発見☆

おじさんに教えられた道を行くと

途中に、なんだか素敵な建物が

見えてきました。

エリーが言います。

あの建物、なんだろう?

見るからに由緒ありそうです。

持ち主は

ルータ・デルモデルニスモの

地図を出して、確認してみました。

地図によると、どうやら、プッチ作のカサ・デ・ラス・プンシャスのようです。

なんと、集合住宅らしいです。

こうした建築物が、ここそこにあるバルセロナ。奥が深いです。

しろくまシンガポールからバルセロナへ行く〜84〜

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☆おじさんに人気☆

カフェで一休みの後は

ガウディの建築物として有名な

カサ・ミラに向かいます。

今朝は迷子になりまくったので

地図を見てから

目印を確認しつつ

進むことにしました。

しかし、道が三股に

別れている場所に

出くわしてしまいました。

自分たちの選択した道が、間違っていないかを確かめるため

真剣な表情で地図を覗き込む、アジア人のちびっこ2人組。

そんな2人を、スペイン人のおじさんが

暖かい眼差しで見ていることに気がつきました。

目が合うと、にっこり笑います。

持ち主たちは、オラ!と言って近づき、カサ・ミラ!カサ・ミラ!と、いいながら

地図をおじさんに見せてみました。

おじさんは遠視のようで、地図を遠くにしたり、近くにしたりしています。

地元の人ですが、カサ・ミラを知らないのでしょうか?

しばらくしておじさんは、納得したように、ああ!ラ・ペドレラ!と言いました。

それから、この道で大丈夫というように大きくうなずきます。

持ち主たちは、おじさんを信じて、この道を行くことにしました。

のちのち知りましたが、地元でのカサ・ミラの通称は

ラ・ペドレラ(石切り場)のようです。

しろくまシンガポールからバルセロナへ行く〜83〜

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☆パン三昧☆

サグラダファミリアを出ると

なんだか大仕事を

こなしたような気になって

2人はぐったりしてしまいました。

カフェで一休みしつつお昼です。

またサンドイッチですが

意外と嫌いじゃないです。

持ち主は

アンチョビチーズを頼みました。

パンばかり食べている割りに、体調は悪くありません。

スペイン語にもずいぶん慣れてきました。

トイレの場所も聞けるし、お勘定もお願いできます。

カタコトでも通じると、すごくうれしいです。

しろくまシンガポールからバルセロナへ行く〜82〜

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☆迷惑な客☆

エレベータが着いたのは

塔の上部です。

小窓から外を覗くと

塔のてっぺんについた

カラフルな飾りが見えます。

持ち主にとっての

サグラダファミリアの印象は

グレーのとげとげとした塊で

なんとも切ないような悲しいようなイメージでした。

ところが、塔のてっぺんには、かわいい飾りがついていて

なんだか印象がかわります。

そんな時でした。

2人の前にいたスペイン人カップルの女性が騒ぎだしました。

きゃーきゃー言っています。

高所恐怖症なのでしょうか?

階段は狭く、かなり暗く、そして塔はとても高いです。

その女性が前に進まないため、どんどん後ろが詰まってきました。

女性は、泣き声で彼にしなだれかかり、なかなか進みません。

それなのに、細い柵しかないバルコニーのようなところには出ようとします。

高所恐怖症なのか、わざと怖いふりをしているのか

はたまた閉所恐怖症なのかわからないのですが

抜かしても抜かしても、近くできゃーという声が聞こえ

なぜかこのカップルと出会ってしまうのでした。