手にいれた
１キロ以上のベーコン。
購入時、お料理好きという
おじさまに言われました。
短冊とか、薄切りとか、厚めとか
いくつかの種類に切って
冷凍しておくと便利だよーと。
と、言う訳で
持ち主のベーコン解体ショーは
始まりました。
BGMに、オリーブの首飾りを口ずさみながら
ブロックにわけてカットしていきます。
それをまた、薄切りにしたり、短冊にしたりします。
脂で手がべたべたになるし、結構な量なので、正直面倒くさいです。
でも、なんとか、切り終わりました。くたびれました。
こんなに大きな塊ベーコンを扱ったのは初めてだったので、そこそこ楽しかったです。
そして、今日からベーコン食べ放題です。

ぼくの持ち主は今
食品系の会社にお勤めです。
そうです。食品系ということは
食品をお安く
手に入れられるんです。
と、いうわけで本日
１キロ以上のベーコン
二千円を購入してきました。
このベーコン
それぞれ重さがちがうのですが
二千円均一だったので
もちろん重いものを探します。
１３００グラムのベーコンがあったので
同じくベーコンを買うという、仲良しのお姉さんに渡します。
そしてまた、重いベーコンを漁ります。
そして、見つけました！
１３１１グラム。
せこいって？そうです。持ち主はそういう人なんですよ。

ぼくの持ち主は
お鍋でご飯を炊いています。
炊き方は簡単です。
１　鍋にお米とお米に対する
少々多めの水を入れる
２　沸騰するまで、中火
３　沸騰したら瞬間的に強火にする
４　弱火にもどして
８～１０分ほど炊く
５　再び強火にして水気を飛ばす
６　十分ほど蒸らす
それがその日、６の段階で、持ち主はPCをいじり始めたのです。
ついつい集中していると、パチパチという軽い音が部屋中に響きました。
なんの音だろう？と、思いながらもPCをいじり続ける持ち主。
香ばしいにおいが漂い始めて、ようやく持ち主は気がつきました。
ご飯！
慌てて火を止めると、ギリギリ。焦げる寸前でした。
普段、集中力のない持ち主ですが、変な時に集中してしまうのです。

iPhone利用者になっても
やっぱり使いやすくて
家の中ではMACが
手放せないぼくの持ち主。
常に良い環境で使いたいと思いつつ
去年から、やろうやろうと思って
なかなかできなかった
OSのアップグレードを
ようやくやりました。
MAC内のデータの
バックアップを取ってから
データを消去してOSを入れ直し
バックアップデータを再びMACに戻す作業です。
面倒くさいと思っていましたが
やったら意外と簡単で、もっと早くやれば良かったと思っています。
本当は、データ復旧も、必要なものだけ入れれば
古いゴミを入れなくて済むのですが
そこまでの技術力はまだないので、とりあえず、これで良しとしました。
OSってなに？食べられるの？
状態だった数年前から比べると、人って成長するものなのですね。

昼休み、ぼくの持ち主が
午後の仕事の準備を
していると
ボスが真剣な顔で
話しかけてきました。
ちょっと、いい？
はい。なんでしょう。
仕事の依頼かと思い
メモの用意をすると
ボスがちょっと照れながら
言いました。
そんな話じゃないねん。
この辺にちけっとぴあないかなぁ。
ボス曰く、お子さん達と行く映画の前売り券を買いたいんだそうです。
息子さんのためには、獣電戦隊キョウリュウジャー
嵐の桜井くん好きなお嬢さんのためには、謎解きはディナーの後で
結局、セブンイレブンで買えることが分かったので
ボスはいそいそと前売り券を買いに行きました。
ボスの家族への愛を垣間みた持ち主は
なんだか幸せを分けてもらったような気になりました。

ぼくの持ち主は今
自分に暗示をかけています。
どんな暗示かというと
これから、ステキな夏休みが
やってくるの。
キラキラしているの。
とっても楽しいの〜。
と、いう暗示です。
ちなみに
どんな風にキラキラだとか、具体案などは全くありません。
ただ、思えば叶うというので、念じているわけです。
すると、なんだか不思議なことが起こってきました。
懐かしい友人たち数人から、連絡が来たのです。
このままいくと、持ち主の夏は、本当にキラキラすてきになりそうです。

ぼくの持ち主は
朝目覚めるとよく
足などに傷ができている
ことがあります。
どうやってできたのかは
不明なのですが
打ち身や引っ掻き傷が多いです。
そんな傷を見ながら
持ち主は言います。
たぶんね。
わたし、戦ってるんだよ。
夢の世界で。
かなり、強いんだと思う。
その強さの根拠はよく分かりませんが
眠りながら戦って、足を壁にぶつけてる可能性は多いにあると思います。

ぼくの持ち主は
推理好きです。
なにを推理するかというと
ボスがどこにいるかを
推理するのです。
持ち主の周りの営業さんたちは
聞かなければ、どこへ行くなど
わざわざ伝えてはきません。
大抵の場合は
携帯電話で捕まるので
問題ないのですが
一番困るのは、飛行機に乗ってる場合です。
そんな時、持ち主の推理力が役立つのです。
面倒くさがりなボスの習性を考えると
早起きしなくてはいけない飛行機には乗らない。
満員電車に乗らないといけない時刻の飛行機には乗らない。
商談までに時間を余らせすぎることはしない。
こうした予測から、到着時刻と飛行機会社で時刻を予想するのです。
大抵当たります。
空港に着いた頃に電話すると、
なんでわかったん？こわいわ〜
と、言われます。
わかります。ボスの習性を熟知しているので。

修学旅行みたいだよね
といいながら
持ち主は数人の営業さん達と
畳に寝っころがって
話をしていました。
お酒を飲んで
談笑している人もいれば
歌っている人
外を眺めている人もいます。
もう、それぞれが
自由に適当にやっています。
この自由さ、なかなかいいもんだとぼくは思います。
船を降りて、いや～、楽しかったね。楽しかったね。
と、口々に言うニコニコ顔の営業さんたちを見れば
それが楽しい会だったことがよくわかるのでした。